41.クソダサ
バスは合宿所に到着する。
なんだかマンションのような建物で、
というか中身はマンションだ。
おそらく不人気マンションを買い取って合宿所としているのだろう。
2人1部屋で2週間の共同生活を行うそうだ。
もちろん男女は別だ。
そういうわけで過ちなど起きるわけがない。
俺は茂木との共同生活。
と言いたいところだったのだが・・・
『部屋順はくじ引きで決めます!』
と皆が集まる外の場所で
無能そうな事務職員が語りだした。
男、女、の箱からそれぞれくじを引き、
書かれた番号の部屋に向かう。
それぞれ2枚ずつあり、
ペアがすんなりと決まる仕組みであった。
こうして先に俺は315号室にたどり着く。
茂木に当たる確率は低い!
けど!茂木がいい!
先に部屋に入り、共同生活を送る相棒を待った。
・・・ガチャ
(き、金髪ぅ〜!!!それでいて眉毛が黒くて太いから芋くさい!!!よーく見れば顔は普通なのに!それのせいでダサく見えている!ダサい!2点だ!)
「うい〜」
ダサいくせにチャラついてやがる!
俺が最も嫌いなタイプの人間だ!
「や、やぁ、これからよろしくね」
「うい〜」
自動車学校への手続きが始まるまで、
1時間程度の空きがあり、
テキトーにテレビを流しながら、このダサ金髪と会話をする。
まぁ、女の子と会話するよりは話し易いな。
このダサ金髪の名前は、狩屋と言うらしく、悲しいことに同い年で、
学科は違えど同じ大学に通う工学部生だった。
なぜ悲しいのかと言えば、
こんなクソダサと学力が一緒だからだ。
「ところでさー、お前は彼女とかいるのかー?」
「いないなー。狩屋は?」
「いねーよ。この合宿に期待してんだぜー」
「そうか」
「お前はさー、イイ感じの人とかいないの?」
「うーん、いないな」
「じゃ、この合宿で免許と彼女をゲットしようぜー!」
狩屋に
イイ感じの人がいるのか?
と聞かれたとき
俺は3人の顔が浮かんでいた。




