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37.バイトにバイト


大学生は忙しい。

バイトにサークル。

そしてブログチェックにバイト。

バイトから同伴出勤でブログチェック。

ブログチェックからバイトにバイト。


こうして気がつけば7月も半ばを過ぎた。


山里ブログは全く更新されず、

また、魔女の謎の声も最近は聞こえていない。

円形隆起の件は世の中から完全に忘れ去られていて、


俺と言えば・・・


ビアガーデンのバイトを楽しみにしていた。

あのデカ女真琴と、気が合うのだ。



断じて違うぞ、うん。


恋愛感情ではない。友達として、だ。

そんな事を自分に言い聞かせ、

俺は今、着替えを行なっている。

コンビニの制服。今日はコンビニのバイトだ。


久しぶりにユキちゃんとシフトが一緒で、

これはこれで嬉しい。

嬉しいのだが、時折ユキちゃんが同伴出勤に誘ってくれて、散財するのである意味マイナスだ。


そろそろトイレ掃除の時間だな、

なんて考えていたらユキちゃんが話しかけてきた。


「大学生の夏休みって、いつからなんですかぁ?」

相変わらずバイト中はロリッ娘だ。

夜のユキちゃんはこんなロリ感は無い。

これはこれで、カワイイ。


「俺の大学は2ヶ月あるよ」

「えっ!?2ヶ月も!?」


俺も入学後に分かったのだが、

公立の大学は休みが私立よりも長いらしい。

得した気分だった。


「いいなぁ〜私も欲しいなぁ〜夏休み」

ユキちゃんが羨ましそうに言う。

「ユキさんも、たまには休み取ったらどうですか?」

「取りたいけど!里山さんいなくなってからシフト増えたし!無理っ!」



そう、里山さんはあの日以来、バイトに来ていない。



店長曰くは、真面目に働く人なので戻って来やすいようにクビの通告はしていないらしい。

実は俺はそれを信じて里山さんが戻って来ることを期待していた。

それでもあの人が戻る気配はまるでない。



「そのうち、帰ってくるといいね」

「あんな人、帰ってこなくていいですぅ~」



そんな他愛もない会話をしていると、見慣れた顔が入店してきた。



あっ、あの人は!

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