30.本日休止★
【本日休止★】と張り紙。
サークル室の扉が閉まっていた。
今日は誰もいない。
俺はショックを受けた。
久しぶりに遥さんに会えると思ったのに。。。
遥さんに連絡しようかな。
そう、俺がこの絵空市に来てから
連絡先を交換したのは遥さんとユキちゃんだけだ。
女子の連絡先っていいよね。
でも、俺は連絡する勇気がない。
でもあれだな、
円形隆起で被害者が出なかったとの事だけど、
遥さんの事が心配だ。
久しぶりに連絡してみるかな。
でもなー、しばらく時間が経ってるし
急に連絡するのもアレだよな、俺。
でっ!でも!
心配なのは間違いないぞ俺!
{こんにちは、今日はサークル無いんですね。というか、大丈夫でした!?
とりあえず送信。
踵を返し、俺はサークル棟を後にした。
ーふと、過ぎる。
遥さんが破滅の魔女ではないかという、疑念。
救済の魔女の言葉を思い出す。
ー貴方は、好きになってはならない人と近づいてしまった。
ーキスとまではいかないけど、心の距離が近づくほど、破滅の魔女は禁忌という力を得る。
好きになってはならない人と、近づいてしまった。
そうだ、この前、花見をする為に
一緒に大学を歩いた時、遥さんとの距離が縮まったように思えた。
救済の魔女の話からすれば、遥さんの可能性も大いにあるというわけだ。
まさかね。
そんなわけないよな。
ただ間違いなく思うのは、
俺が遥さんに好意を抱いているということだ。
スマホが震えた。
メッセージの通知だ。
ー心配するの、遅くない?笑
ああ、なんだろう、
やっぱり返信が来ただけでとても嬉しい。
どうしたら、良いんだ俺。
魔女の事、全然分からない。
もしも遥さんが魔女なら、近付いては
いけないんだよな?
ああぁっ!
そうだ、魔女の事は
あの人に聞いてみよう!




