27.コンビニ
どうやらオカルト好きの考察が広まったのか
今回の不可解な現象の円の中心という事で、
魔女ヶ崎に人が集まっていた。
スマホ片手に写真撮影を行う者が多数いる。
俺も野次馬のひとりだ。
でも、この中で魔女の事を知ってる奴がいるのだろうか?
・・・って、アレ?
あの女の子は・・・
あちらも俺に気付いたようだ。
とてつもなくドキドキする。
そう、10点ガールの愛生さん。
近寄ってきて、話しかけてきた。
「き、君って、茂木っちの友達の」
「そ、そうです!」
「どうしてここに?」
どうしてここに?って言われても
そりゃあ俺も聞きたいぐらいだ。
「げ、原付で走り回ってたら、なんだかここに人が沢山いて!」
「ふ〜ん」
「あー、あなたは、どうしてここに?」
「秘密なんだけどねー、ここのコンビニでバイトしてるの」
「ええっ!?そうなの!?俺も、コンビニで、バイトしてるよ!」
「そうなんだ!コンビニ仲間だね!」
「意外とやる事多くて、大変だよね」
「うん・・・それじゃあ、そろそろ時間だから行くね!」
愛生さんはそのままコンビニの店内に向かった。
俺はそれを何故か見届けていたが、
入り口付近で愛生さんが振り返り、俺に語りかけた。
「私がバイトしてることは、ふたりだけの秘密だよ!」
「わ、分かった!」
おおお!俺!
ついにあの10点ガールとまともな会話が出来たぞ!
見たか茂木!
お前は同じ高校の癖に対して会話が出来ていないじゃないか!
思わぬところでラッキーだ!
それにしても
タイミングが良すぎる様な気もするけど・・・
はぁ・・・俺の会話スキルがあれば
あのまま連絡先を交換できたのだろうか。
遠いな、10点ガールは。




