138.カレシ
さて、本題に戻ろう。
大学生活における、恋愛事情というのは
とても重要な事項である。
特に俺の学部は工学部で、
男女比は驚きの9:1であり、
そんな中、偏差値もそこそこの
この絵空大学工学部の女子の顔面偏差値は
おそらく低い・・・
そんな中に、輝く10点の女の子・・・
それが、愛生さんだ!
ゆるふわボブカットで顔立ちは幼すぎず大人すぎない。
冬の私服は大人っぽい。深めの紺色のコートがお気に入りなのだろうか。
よく見るスタイルだ。なにより、何の意味があるのかわからないニット帽を浅めに被り
そこから漏れ出している髪の毛が、色っぽい。
お胸は良い感じにありもしないが無くはない。
間違いなく、この教室で一番垢抜けている女の子。
時を戻すこと、約半年前。
俺はそんな10点ガール愛生さんをデートにお誘いしていたのだ。
そこから、いろいろあって、何もしていないのだけれど。
だれか、教えてくれ。
デートの約束には、時効というものが
あるのだろうか?
連絡先は知っているが、俺からも、愛生さんからも
連絡のやりとりをしていない。
知らぬ間に、カレシとか、出来たりしてないか?
やばい、それすらも分からない・・・
どうすりゃ、良いんだ、俺。
いやいや、決めただろう!
2年になるまでに、彼女作るって!
いや、あと3か月も無いけど・・・
とにかく、行動に移さなければ!
俺はスマホを取り出す。
久しぶり〜_
とりあえずこんなラフな感じで・・・
メッセージを送ってみるか。
と、その時、電話が来る。
とっさに[通話]ボタンを押してしまう俺。
「もしもし」
「は、遥さん・・・」
電話は、遥さんだった。
「ねぇ、約束、覚えてる?」
「うーんと、はい」
何故かスカす俺。
そうだ。
デートの約束をしていたんだ。
妹の安全と引き換えに。
「次、いつ会えるの?」




