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132/140

132.どうやって生きていくべきなのか


「今、君の中にいる魔女と会話をしてたよ」


妹の目の色が戻ったので、言ってみる。


「えぇーっ!?気付きませんでしたよぉ!」

相変わらずのユキちゃんだ。



それから、これからの話をした。



妹の中には、ずっと魔女の人格が宿る事。

魔法が悪さをしてしまう事や(あまり強くは言えなかったけど)命を狙われる危険があるから、

絵空市から引っ越しをして、違う場所で生活をする必要があること。



それでも、現実的な事がある訳で、お金の事とか、どうするべきなのか、よく分からないけど

とにかくどうするべきか、は見当がついた。



俺は兄として、どうするべきなのか

どうやって生きていくべきなのか、考えていた。



大学を辞めて、どこか遠くで妹と暮らす選択肢もあるだろう。

あのクソ男に金を要求する方法もある。



それでも妹は、それを拒んだ。




「頑張って、生きていく」




「でも、どうやって?」




ユキちゃんは財布から、名刺を取り出した。



「この前ね、学園祭で、ミスコンあったでしょ?」




「うん・・・」




「参加はしなかったんだけど、芸能プロダクションの人に、名刺もらっちゃった」




「えっ?」




「理由を探してるだけかもしれないですけどぉ・・・アイドル目指して上京しちゃおっかなぁって、考えてたの」




「うーん、あれって厳しい道だぞ?」




「応援してよ」




「ま、まぁ・・・」






「お兄ちゃんでしょ?」

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