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130.細心の注意

chapter.09 エピローグ


それから、数日が経過した。

登らない朝日も、翌日には平常運転を取り戻していた・

また、いつもの、日常が戻っていた。



夏美さんの有力な情報・・・魔女の力は絵空市内でしか起きないという事

その有力な情報を基に

俺は妹を絵空市外のホテルに連泊させ、一時的に退避させていた。


細心の注意を払い、俺は妹に会いに行く。


安いホテルの隣のカフェで落ち合う。



数日ぶりの妹の顔は少しやつれていた。

どこから、話せばいいのだろうか。


「あのさ、どこから話したらいいんだろう」


「・・・」

黙り込む妹。


「こういう時は、時系列に沿った説明が必要だと思う。辛いかもしれないけど」


俺は独白のように、俺と妹にまつわる、その全てを語り出した。



ーまず、俺は、俺の母と父の間に産まれた子ども。


ーそして、ユキちゃんは、俺の父と、君のお母さんの間に産まれた子ども。


ー君のお母さんは、魔女の末裔だった。


こうして、時が流れていった。


ーたまたまなのか、それとも、こういった運命だったのか、分からない。


ーでも、俺は大学進学と共に、絵空市に来た。


ーユキちゃんの中に、どういう過程で魔女が入り込んだのかは知らない、でも、君の中に、魔女が宿った。


ー昼間のユキちゃんと、夜のユキちゃんに。




そして、僕らは出会った。




ーコンビニエンスストアで。



ー最初はなんともなかった。



ーでも、近づけば近づくほど、たぶん、ユキちゃんの中には魔力みたいなのが、溜まっていった。



ーそうして、絵空市円形隆起が起きた。



ー救済の魔女が、破滅の魔女が魔力を発散する事を知っていたのは、考えてみれば単純で、同じ身体に宿っていた、それだけの事なんだ。



雪が降ったのも、それだ。


そして俺は気付いた。

ユキちゃんと異母兄妹で、あのクソ男から産まれたのだという事実。




世界を破滅させようと思って、ユキちゃんに、無理矢理キスをした。




そしたら、君にたどり着いた。




目の前の妹の目の色が変わっている。





《やっと会えたね》




救済の魔女が目の前にいる。





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