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13.魔女ヶ崎


ブォオオオン・・・


今日も調子がいいぜ。

我が相棒、ズーマー。


俺は魔女ヶ崎という地名の場所に

行く為、原付を飛ばしている。

大学から20分程度。ちょっとした坂を

登った集落にあるようだ。


なんか忘れてる気がするが・・・


シャアアアアッ!!!!!!!

「オィ!待ってくれよォ!!!」

筋肉と心臓をフル稼働させ、ヒルクライムに

挑戦する茂木がいた。

ああ、茂木は自転車か。



こうして、魔女ヶ崎地域に到着。

とはいえ、特にこれといった変化はなく

道にある看板や道路標識がその名前を

表示しているだけで、特段何があるわけでも

無かった。


近くのコンビニで俺たちは休憩する。

ここは魔女ヶ崎2丁目、か。


「茂木、なんか申し訳ないから飲み物おごるよ」

茂木はコーラを選んだ。俺はコーヒーを選ぶ。

お互いにサドルに座りながら、喉を潤す。

少し丘にあるこの場所から大学が見えた。


「ところで、どうして、魔女?」

「さっきも言っただろ。バイト先のおっさんがそんな事を言ってたんだ」

「変なバイト先だな」

「茂木はバイトしないのか?」

「昨日面接受けたよ」

「え?マジ?どこの?」

「居酒屋」

「へぇ。酒飲めないのに?」

「おい、大学生ってのは20歳にならなくても

みんな飲酒してるらしいぞ」

「そんなのダメじゃないか」


「お前は真面目だなぁ」


なぜか茂木のその言葉にカチンと来る俺。

真面目で何が悪い。

それにこんな冴えない男に何か言われるのは癪(しゃく)だ。


「な、なんだよ、お前、酒飲んだのかよ」

「俺は飲んでない」

「なんだよそれ」

「・・・なぁ、ちょっと遠いコンビニだし、酒買ってみないか?」


ムカついたが、アリだな。

茂木の提案は。


2人でビール持ってレジに進んだが

年齢確認をされてしまい、俺たちの

計画は失敗に終わった。



魔女ヶ崎に来た意味、無し!




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