↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
128/140

128.語りきれない程の歴史


今度こそ、真実に辿り着いてしまった。

妹は、救済の魔女であり、破滅の魔女だった。


それを知ってしまった。

故に今、最悪の状況だ。


目の前にいるのは修道女の夏美さん。

夏美さんの手には、魔女を殺す毒入りの小瓶。


間に合ったのか・・・?




「ねぇ、どうする?」




どうしろって?

俺に聞くなよ。

俺だってもう、どうにもならないんだ。



真実にたどり着いたいま、俺が取るべき行動って?



答えは単純じゃないか。




「俺が妹に近づかなければ、もう、これ以上、何も起きる事はない。だから、見逃して欲しい」



もう、俺が近づかなければいい。

妹に。



「やっぱり、妹さんは悪さをする魔女だったんだ?」



「違う。でも、考えてみれば、昨日は妹と一緒にいた。妹は本当に、悪い事をする魔女なのかもしれない」



「だったら、殺さないと?」

夏美さんは真顔でそう言う。



「一体、妹になんの恨みがあるんだよ!」



「言ったでしょ。キミには、語りきれない程の歴史があるの。教えたって無駄だよ」



「でも、それは夏美さんの都合だ。人の命を奪っていい理由じゃない」



「ま、話は平行線ってワケだけど・・・」



その瞬間、夏美さんは、小瓶のフタを開く。

そして、中身の液体を、体育座りのその身体にめがけて、ふりかける。





ピシャッ





濡れる洋服。




「早いとこ、死んじゃいなよ」





何も、起こらない。


・・・間に合った。





「死なないよ」

俺は、夏美さんに言い放つ。




「もう、大丈夫だ、真琴」




顔を伏せ、体育座りから身体を起こす。

大きさがバレないように、体育座りをしてもらっていた。





ちょっと無理があったけれど、

ユキちゃんと真琴はすり替わってもらっていた。

意外と、分からないもんだな。


体育座りって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。