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127/140

127.魔女


(今度こそ、真実にたどり着きそうなんだ。)



ナイスゥ〜、はアイドルのエビアスの言葉だ。


エビアスは、俺の地元の中学の同級生で、名前はカニエさんっと人で、海老名明日香は芸名で。


名前を使い分けていて。


昨日、ソラサイで、控室で出会った時と

ステージで踊って歌う姿は全く異なった。



多重人格かと思った程に。



(もうすぐだ。今は、そんな状況じゃないのに、分かりそうなんだ。)



今日の不可解な出来事も、これまでの不可解な出来事も日付を跨いでから起きていた。



日付を跨ぐ直前に、救済の魔女が俺に語りかけてくれて、日付を跨いだ瞬間は、声は聞こえなくなった。




(真実に辿り着くことは、怖い。)



ユキちゃん・・・妹本人は、自分が救済の魔女であるという認識を持っていなかった。多重人格のようなもの。



(見えてきた。)




魔女の事、分からないけど、どうして救済の魔女は、破滅の魔女がその力を使う事、そのタイミングを知っていたのだろうか。



(怖い。でも、分かってきている。)




《貴方は真実を間違えている》そう、救済の魔女が言っていた。真実。

今なら分かる。間違い、じゃない。でも、半分正解だったんだ。間違えていたのは、認識。




(真実。)




魔女はひとりの人間に宿る、もうひとつの人格だと思っていた。それは違かったんだ。


魔女は、


ひとつの人格に宿る、もうひとつの人格。


これが真実。




(つまり。)




昼のユキちゃんには、救済の魔女の人格があり



夜のユキちゃんに、破滅の魔女の人格がある。




破滅の魔女もまた、ユキちゃん。




妹が、魔女。









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