123.疲弊
その日、ユキちゃんと別れるのが怖かったが
大丈夫っていう言葉と笑顔を信じて
それでも不安があった。
でも疲れていて、俺は自宅に着いた。
着替えるのも面倒なくらい、疲弊していた。
思い返せば
めちゃくちゃな1日だった。
遥さんはライブの演出に、魔女を殺す毒を混ぜた霧を散布していた。
確かに大多数が集まるなかで、一気にばら撒いた方が効率的にターゲットを絞れるかもしれない。
発想が悪魔だ。
それにしても、遥さんが仕組んだとして・・・
それが簡単に出来るのだろうか?
遥さんは今年はソラサイの実行委員では無かったはずだ。
それなら、誰かと、共謀したのか?
・・・夏美さん、なのか?
夏美さんも、魔女狩りをする人なのか?
くそう、分からん。
でも、間違いなく協力者がいて、その可能性は夏美さんである確率が高い。
それは間違いない。
《また、起きるよ》
久しぶりに聞こえる、救済の魔女の声。
「えっ!?」
《また、不可解な出来事が、起きる》
整理が追いつかない。
今日、あの1日なのか?
学園祭で、誰かと距離が縮まったのか?
今日、出会った誰かが、破滅の魔女!?
「おい!教えてくれ!君や、破滅の魔女や、魔女狩りをする、修道女の事!そして、俺の事!どうして俺なんだ!」
《話したいけど、時間がない》
「時間!?」
時計を見る。
23時58分。
《今日は、私の事、守ってくれてありがとう》
「当たり前だよ、君は悪い魔女じゃない」
《うん。ありがとう、それじゃあまた》
「ねぇ!妹とキスしないと、君は現れないの!?」
返答が無い。
0時。




