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121/140

121.どうやらこれのことらしくて


順を追って話す。

遥さんに。

そして、同席を望んだユキちゃんにも。


ジャズが流れる、カフェ。


この大学に来て、魔女の声が聞こえて

それは救済の魔女という存在で

俺が破滅の魔女に近づいてはならないって事で



キスしたら、世界は破滅してしまう、らしくて。



遥さんが言っていた、パンドラの箱を開けるってのは

どうやらこれのことらしくて



不可解な現象が起きている中で

間違いなく、俺の日常に現れる女性の誰かが

破滅の魔女らしくて



異母兄妹って事に気付いて

ユキちゃんが破滅の魔女なんじゃないかって思って

その時俺も、世界の破滅を望んでいて・・・



ユキちゃんにキスしたら、救済の魔女が現れて



その後、遥さんが魔女なんじゃないかって

そう思って、そしたら、修道女で・・・


破滅の魔女っていうのが、ますますわからなくなった。



そういう話を、俺の独白みたいな感じで

2人に説明していた。




「貴方が鍵(キー)である事は、なんとなく理解できた」


俺とユキちゃんは異母兄妹。

そしてユキちゃんの母親は魔女の一族だった。

それで俺とユキちゃんが恋心を芽生えてしまえば

魔女には禁忌という力が蓄積される。


でも、ユキちゃんは、救済の魔女だった。


じゃあ、俺と破滅の魔女の関係って何!?


薄々気付いていたが、遥さんもそれを指摘した。



「貴方と妹さんが、鍵(キー)と救済の魔女という関係だとしたら、破滅の魔女は、なんなの?もしかして貴方は関係ないとか?」



「でも、妹は・・・救済の魔女は、俺に言ってるんです。破滅の魔女と距離を縮めてはならない、って」



「目の前の救済の魔女さんに喋ってもらいましょうよ」



「それが・・・たぶん本人には意識がないんです。ユキちゃん、自分が魔女って感覚はある?」



「無い、というか、分かりません・・・」

ユキちゃんには、やはりそういった感覚が無いのだろうか?



「ここで、キスしてみたら?」

遥さんが突拍子もないことを言い出す。

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