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120.普通の女の子
びゅーっと、
遥さんが引き金を引いた。
その水鉄砲から、透明な液体が
ユキちゃん目掛けて飛んでいく。
俺は咄嗟にユキちゃんを守る。
洋服が濡れる。
ユキちゃんには水はかからない。
「妹だから守るの?」
「妹じゃなくても、俺には悪い魔女には思えないんです」
「そんな事知った事じゃないわ」
「お願いだ、遥さん・・・」
「私は・・・」
段々と、遥さんの手が震えている。
「普通の女の子になりたいだけ・・・」
えっ?
「えっ?」
「ずっと、修道女として育ってきたの。ずっとずっと、魔女狩りをしなさいって。魔女狩りが終われば、きっと普通の女の子になれるの」
「魔女狩りをしなくたって、遥さんは遥さんだと思いますよ・・・」
「貴方には分からない私がいるの」
「話し合いましょうよ!そんな、現代ですよ、今は、昔のことなんて知りませんけど・・・今はそんな事、しなくたっていいじゃないですか」
「普通の女の子に戻って、貴方と普通に恋愛がしたいの」
なっ!?
これって何!?
こ、告白!?
でも・・・それなら・・・
「だったら尚更、もう、やめて下さいよ。遥さんの事、これ以上嫌いになりたくない」
少しずつ、銃口が下がっていく。
説得・・・出来たのだろうか?
「その銃を捨ててください。場所を変えて、話し合いましょうよ」
カラン、と音がする。
水鉄砲が地面に落ちる音。




