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117.恐ろしい事
絵空大学構内。
ライブ会場から、
並木道を一直線に歩けば入り口だ。
その距離2kmぐらいか。
そして今、俺とユキちゃん・茂木の距離は500メートルあるかないかで、
俺より先に遥さんがスタートダッシュを切って、
手を振っていたユキちゃんの元へ走っていく。
ーこの状況は。
魔女狩りを行おうとする、遥さんが仕組んだのか。
アイドルライブで流れる霧は、魔女を殺す毒を散布させたものだったのか?
そんな恐ろしい事、あるかよ。
人間には無反応らしいけど・・・
こんなの、無差別殺人じゃないか。
ーそこまでして、憎んでるのか?
とにかく、止めなきゃ。
遥さん、足早っ!
「遥さん!!!!」
間に合わない、
どうすればいい。
考えろ。
遥さんはこの場所でユキちゃんを殺すのか?
そんな非現実的な事はあるのか?
水鉄砲!?
それを当てるのか?
どうすれば、遥さんを止められるんだ。
この状況で、やめろ!
って言っても、叫んでも、たぶん無理。
足りない知恵を絞れ!
俺!
大きく息を吸い込む。
「遥さん!!!!!!好きだ!!!!!!」
真琴の言葉を思い出す。
唐突な告白は、人を惑わせる、と。




