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112/140

112.開幕


本日、晴天。


11月の最終週の土曜日。


ソラサイ、開幕!


キャンパスはいつもと違って彩られ、

家族連れや高校生、また、アイドルが来るということでちょっとアレな人もいたりいなかったり。


校内は賑わっていた。


俺はボランティアとして校門近くのブースの小さなスペースに座りパンフレット渡す係として任命された。


隣にはユキちゃんと、茂木がいる。


仮屋専属ボランティア部隊。


茂木はこう、女慣れしていないのか

ユキちゃんとの会話が全くない。



「トイレに行ってきていいですかぁー?」



俺たちの許可を貰う前にユキちゃんが抜け出した。



「おい、茂木。なんか喋れよ」

「お前、バイト先からあんなロリっ娘をボランティアとして引き抜いてくるなんて、やるな」

「あの子が学祭に参加したいって言うから、連れてきたんだよ」

「すげーなお前」


凄いか?


「それにしても良い天気だ」

「仮屋も頑張った甲斐があったな」


しばらくして、ユキちゃんが戻ってくる。


長机にパンフレットが並べられていて、俺らはただ座っていて、入場者は俺らに構わずパンフレットを持っていく。



・・・楽だ!でも、つまんない!

というか、3人もいるか?このポジション。



「3人もいらないんじゃないですかぁ〜?」

同じ事を思ったのか、ユキちゃんがそう発言した頃。

仮屋が現れた。



「お〜い、誰かひとり手伝ってくれないか〜?」



「はい!はい!私いきますー!」

ユキちゃんは余程退屈だったのであろう。

すぐに俺らの元から離れていく。



少し不安だな・・・



遥さんも学祭に来ているのだろうか?


連絡すれば良い事なのに

そんな些細なやり取りさえも出来ていない。



まぁ、逆に俺の近くにいる方が危ないのかもしれない。


そう思った。

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