111.エビアス
「ボランティアをやるお前らにさぁ〜、特別にいいモノ見せてやるよ〜」
今日も今日で、俺たち3人は遊んでいた。
茂木。仮屋。俺。
「なんだよ」
「ソラサイの目玉企画のひとつ、ミスコンの情報だよ〜」
仮屋がカラーコピーされた紙を広げた。
女子の顔と、全身の姿写真が!
8人分!ある!!!!
「お前らこの中で誰がイチバン好きよ〜」
どれどれ。
俺は品定めのように、8人の写真を見ていく。
うーん、6点。
うん、7点。
うん・・・って!
「夏美さんもいるじゃないか!」
「それな〜。皆の推薦で盛り上げ役で出る事になったんだよなぁ〜」
この写真の中で言えば、夏美さん一強に思える。
というか、それ以外は知らない。
「いやぁ〜、実はさぁ〜、愛生さんに参加をお願いしたんだけどさぁ〜、ダメだったよね〜」
仮屋。しれっと言うけど、やっぱりお前ってやつはスゲーやつだな。
「愛生ちゃんが出たらブッチギリの一位だったろうな」しみじみと茂木が言う。
「実はさぁ〜、飛び入り参加枠ってのを設けてるから、お前らも美女を連れてこいよ〜」
「仮屋!お前!わざと言ってるだろ!」茂木が怒る。
俺はケラケラと笑った。
「あとはさぁー、今年のスペシャルゲストはエビアスなんだよね〜」
「エビアス?バンドか?」
俺も茂木も聞いた事のない名前に戸惑う。
「お前ら〜、知らね〜のかよ〜。海老名明日香でエビアス。アイドルだぞ〜」
し、知らねーっ!
スマホで画像検索をしてみる。
エビアスっと・・・
あれ?
どこかで見た事あるような顔だ・・・
うーん、分からない。
ま、8点の顔だな。




