108.友人の男
里山さんに呼び出されたのは
その翌日だった。
俺も聞きたい事があったのだ。
修道女の存在についてだ。
もし、例えば、遥さんと里山さんが繋がっていて
情報のやり取りをしていれば、
遥さんがユキちゃん・・・妹に接近するのは時間の問題だった。それを確かめる必要がある。
それにしても妙なタイミングで呼び出された。
呼び出しておいて
ファミレスに10分遅れで到着する里山さん。
「いやー、ごめんね、遅れちゃって!」
「いえいえ」
「あの・・・その後どうなったかなって」
里山さんの言葉すら疑ってしまう。
繋がりは無いかもしれないが、
里山さんが遥さんと繋がっているとして会話をする必要があった。
「その後、っていつの話でしたっけ?」
「君から連絡があった後、夏に雪が降ったじゃないか。それから連絡をもらっていなかったと思うけど・・・手掛かりとか、何か、掴めたかい?」
「それが、分からないんですよ。分からない。そもそもあの日・・・以前話した救済の魔女からの声が聞こえたのは確かなんですが・・・破滅の魔女らしき人との接触、みたいな事は無かったと思うんです」
「・・・なるほど」
「もしかして、魔女じゃなくて、友人の男がそういう力持ってたりするんですかねー?魔男ですかねぇ?なんちゃって」
「その可能性も捨て切れないなぁ・・・キミの話が本当なら」
里山さんも俺を疑っているのか?
俺も俺で、揺さぶりをかけるか・・・
「そういえば、この前魔女について調べていたんですが・・・昔魔女狩りってのがあったみたいですね」
みたいですね、で言葉を終わらせる俺。
「あんなひどい事、する奴は許せないよ」
里山さんが渋い顔をする。
そうだ。この人はブログで魔女のアニメを語る程の魔女好きだ。魔女狩りだなんて、たぶん好きではないはず。
「ですよねぇ〜」
「ところで、今日君を呼び出した理由なんだが」
そう言って里山さんは1枚の写真を俺に渡した。




