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106/140

106.ダンボール


11月になった。

段々と寒くなってきた。

コートを買おうかなと迷っている。

そんな季節。


大学の講義を終え、茂木と歩く。

講義棟を出て、学内の掲示板が

彩られていることに気付く。


カラフルなポスターが貼ってあった。


「これ、狩屋が言ってたやつだよな?」

俺はポスターを指差した。茂木もそれを見る。



ー〝第57回 ソラサイ〜standup〜〟



うん。ダサいサブタイトルだ。

どうしてこういう学園祭のサブタイトルは英語になりがちで、なおかつダサくなるのであろうか。ダサい。2点。



「ボランティアって言ってたやつか」

「茂木。お前、参加するの?」

「もちろんだ。友の頼みだからな」

「出会いが欲しいだけだろ?」

「お前はどうなんだよ。つーか、デートしたんだよな?」


「ま、まあな」


まさか、デートしたけど、魔女狩りで殺しを目論んでてとか、そんな話茂木は信じてくれないだろう。


「どうだったんだよ」

「おっ、教えるかよ」

「失敗したのか?」茂木はニヤニヤしながら言う。コイツ、人の失敗が嬉しいタイプの人間だな!


「知らねー」

「教えろよ!」

「さーて、帰りますかー」


今日はサークルの活動は無い。

ただ、俺は、遥さんの事が気になった。

何かしらの手掛かりがあるかもしれない。


気が付けば茂木を撒いて、ひとりサークル室へ向かっていた。


麻雀サークルにはやはり誰もいない。

扉を開けようとするが、鍵が掛かっている。

鍵は遥さんが持っている。どうにもならなかった。



諦めてサークル棟を出る。



「よォ〜手伝ってくれよなぁ〜」

狩屋が現れた。


よく分からないダンボールを持っていた。


後ろには、


「あれ?知り合いなの?」



夏美さんがいた。

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