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102/140

102.乱反射


そもそも、デートなのか?


これって、仕組まれた罠だったりして。


レストランで昼食を取る間も、


水族館に入ってからも


俺は〝魔女狩り〟と言う言葉と


〝殺す〟というシンプルな言葉が持つ


その恐怖を感じていた。


大きなガラス張りの水槽の近くへ

遥さんが駆けていく。


ただでさえ綺麗な女性は

デートの為にさらに可愛くなり

水槽から銀の水面のランダムな光が乱反射し、青の背景の遥さんをゆらぎの光が照らす。



どうしてこんなに、綺麗なんだ。



もしかしたら、妹を殺すかもしれない

そんな、人なんだぞ・・・



何を話せばいいのだろうか。俺は。

でも、探りを入れるしか出来ない。

どうしてこうなるんだよ。

せっかくちょっといいな人だなって

そう思ったのに、それでいて、破滅の魔女じゃないって分かったのに。



「さっきの話って本当なんですか?」

「魔女狩りの話?」

「はい・・・」

「うん。本当」

「どうして俺にそんな事を?」

「貴方が鍵(キー)だから」


「その、キーってのは?」


「キーが魔女と接触し、何かしらの条件を起こすと、魔力が蓄積される。魔女は魔力を貯める。貯めて、我慢出来なくなると、魔法が使われる」


「魔法・・・」


「もう、分かってると思うけど、円形隆起が起きたのも、雪が降ったのも、魔女の仕業。だから、貴方は何となく、察しているものがあるはず。魔女の存在を・・・」




水槽を、大きな魚が横切る。


「本当に、もし、魔女がいたとしたら、遥さんは、、、、殺すんですか?」




「うん」



「そんな話、にわかに信じ難いです」



「貴方は何故、私の魔女狩りや、殺す事に固執してるの?もしかして、貴方は魔女の見当がついていて、それは貴方にとって大切な人だから、焦ってるの?」



恐ろしい。

この人こそが魔女に見えてくる。

魔性の女、そんな感覚。

いかにしても、バレてはならない。






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