表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

4

鍛冶屋から自宅へと歩いて帰る。

歩き慣れた道。

農作業中の村の人達。アタシを見付けて手を振っている。

「こんにちは!」

アタシは手を振り返しながら挨拶をした。

ココットという作物を育てている。

煮ても焼いても美味しい楕円形の作物。

ココットの事を考えたせいかお腹が減ってきてしまった。

『今日の晩御飯なんだろ〜』

自分の声とは別の声の主を探すとその子は木の枝に腰掛けていた。

「スノー、ココット見ながら晩御飯の事考えてると思

 った」

そう言って枝から地面に着地したのは茶色い髪、青い目のモリスだった。

「…モリス、いつからそこに居たの?」

少し恥ずかしくて素っ気なく聞く。

モリスは気にせず

「え?スノーが挨拶してる前からいるけど?」

「…最初から居たのね…」

「あんなにココットまじまじと見てるから面白くて、

 つい話かけちゃった」

「………」

見られていたという事実に恥ずかしさは頂点になる。

「モリスは何で木の上に居たの?」

話題をココットから逸らしたくてモリスに話かける。

「ん〜特にする事も無いからダラダラするため」

(そうだろうな〜)

予想通りの答えに思わず「ふふっ」と笑ってしまった。そんなアタシを見てモリスはビルが居ない事に気づきどうでも良さげに聞いた。

「今日はあいつは居ないんだな」

「そうよ、別行動なの…モリスも聞くのね」

「も?」

「さっきゼビオおじさんも同じ事聞いてた」

「ふーん」

そう言ってモリスは鍛冶屋がある方に目を向けた。

「…今日さ夜に森に行かないか?」

「え⋯?夜に森に行くって正気?」

「星が…星が今日は綺麗に見えるらしいから」

「らしいってモリス…許可されないよ…」

「許可は必要ないよ、こっそり抜け出して行こう」

「…モリスやけに今日は積極的じゃない」

「なぁこの通り一緒に行こう?」

「…はぁ、バレた時はちゃんとお母さんに説明してよ

 ね」

いつもどこかやる気の無いモリスがこんなに言ってくる事に疑問を持ったが諦め無さそうな雰囲気だからしぶしぶ行く事にした。

この判断が自分の運命を少しずつ、だけど確かに変える出来事になるなんてアタシは思ってもいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ