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森に行った日から数日経った。
あの日のお母さんは様子がどこか変だったけど次の日になるといつも通りだった。
アタシは薬草を乾かしたりすり潰したりして忙しくしていたが今日は鍛冶屋のゼビオおじさんに呼ばれて会いに行く。
ゼビオおじさんは寡黙な人で何を考えているのかよく分からない。が優しい人なのは分かる。
「こんにちは!ゼビオおじさん?」
ドアを開けて挨拶をするとゼビオおじさんは居なかった。キョロキョロと中を見回すとテーブルの上に小さな箱が置かれていた。
手に取ろうとした時、
「…悪い、来たのに気付かなかった」
肩を捕まれ箱に手を出すのを止められたようだった。
「いいよ、今来たの。それよりおじさん今日はどうしたの?」
「あぁ、お前の母さんに頼まれていた物が出来上がっ
たんだ」
「そうなんだ。お母さんに渡したらいい?」
お母さんの物なのにアタシを呼んだゼビオおじさんを不思議に思いつつ聞く事はしなかった。
「あぁ、頼む……今日は……ないんだな」
「え?」
「今日はあの鳥を連れてないんだな」
おじさんがビルの事を聞くなんて珍しい。
「今日は別行動なの」
「…そうか」
いつもビルと一緒にいた訳ではないけどおじさんと会う時は一緒だったかもしれない。
(おじさんはビルに無関心だと思っていたけどもしかして会いたかったのかな?)
そんな事を思いながらおじさんが入れてくれたお茶を飲んだ。
「そろそろ帰るね」
お茶を飲んだ後は適当に話をして武器を見せてもらったりした。触らせてはくれなかったが
「いずれお前が手にするモノがあるだろうが…今では
ない」
と意味深な事を言っていた。
「また来るね!」
「あぁ…母さんによろしくな…」
ゼビオおじさんとそう言って別れた。
「…ユリシア…もう時間が無いかもしれない…どうか
最後まで……」
らしくない事を願ってしまった。あの子の笑顔を見たせいかもしれない。




