言ってなかった。
『リーディアル王国』隣国にも恵まれ戦争もなく歴史的に見てもとても平和な国。
そんな王国には、2つの騎士団が存在する。
【第一王国騎士団】王都の見回り、王城の警護などが主な仕事である。
【第二王国騎士団】王都の外れに出没する魔物を討伐するのが主な仕事である。
私は、歴史ある第二騎士団の前で挨拶をさせられるそうです。
「ほんとに言ってる?ガントルそんな偉い人だったんだ。全然知らなくてごめん。」
「いや、逆に新鮮だよ。貴族の女とかすごいぞ?グイグイ来る、それで女性不信になりかけたことあるし。そういう反応のほうが気楽で嬉しい。俺は平民の叩き上げだからさ、気にすんな。」
「そっか。」
なんか、女性不信って。そんなに貴族の女性ってすごいんだ。
グイグイってなにするんだろう。
馬鹿なことを考えているうちに着いてしまった。
王城だよ。
「じゃあ、ちょっと待ってて人集める。」
「全員、集合。傾注!!」
いや、多い多い!!人が多いよ。ざっと30人ちょっといるじゃん。
手招きやめて、手招きしないで。自分のタイミングで行くから。
ゆっくり進み、ガントルのとなりにたった。
「こちらの魔女様は、身体能力向上魔法を魔塔にて作っていたお方だ。本人の魔法能力も言わずもがなだ。今日から、団のサポートなどをしてもらう。」
なんか声が冷たい感じがする。人が違う?
「じゃあ、ミーニャ頑張れよっ」
あ、もとに戻った。
「あっえっと、魔塔から来ました。ミーニャです。身体能力向上魔法とか作りました。魔法とかはあんまり得意じゃなくて、えっと、頑張ります。」
中盤の方から聞き取れる人のほうが少ないくらいの声量になってしまった。
騎士の人たちから、熱い眼差し!!
今から、魔塔で魔法が使えなくて、追い出されましたなんて死んでも言えない。
全員にバレないようにしないと、期待を裏切るのはなんか嫌だし。仕事をくれたガントルにも申し訳がない。
放出魔法が使えないことをバレないように騎士団をやり切るんだ。
「みなも知っての通り、このお方の魔法のおかげでこの騎士団の死亡数が減少した。私もお前たちも少なからず恩恵を預かっている、失礼のないようにしろよ。では解散しろ!!」
一人称が私になってるし、新鮮だけどちょっと怖い。
室内に案内され、ガントルと二人きりになった。
「お疲れ様。何言ってるか全然わかんなかったな。」
「ガントルこそ、私とかいつものと全然違ったしちょっと怖かったよ?」
「それは、威厳を出すためにしてて...」
よくわからないが、ガントルはショボーンとしていた。
「まあ、正直魔女を起用したいって話も出てたから、期待してるぜミーニャ!」
そう言いながら出ていったガントルを見ながら、放出魔法が打てないんですなんて言えるはずなく、ミーニャっていつも通り呼んだことに嬉しさを覚えていた。
私は滝のように出る変な汗が止まらなかった。




