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とある『カイキシャ』の記録_4
その日はいつにも増して忙しかった気がする。
クレーム対応に書類作成、おまけに自分の担当じゃない分の仕事。
良いように使われているのは分かっている。
でも、だからって強く言い返せるほど、俺は強くない。
いつもの帰り道、ふと後ろを振り返ってみた。
そこにあったのはあまりにも眩しい夕日で、それが妙に目に染みて、つい泣いた。
いつも通りの夕日なはずなのに、勝手に包み込まれてるような気分になった。
道行く人の不可解そうな目が刺してくる。そんなこと分かっている。
でもどうしても止まらなかった。
その後、普段は立ち寄らない店で、少し高いアイスを買った。
夕飯も食べず、それを口に含む。
口に広がるバニラの風味は、甘くて優しくて、なんだかまた情けなくて泣いた。
カップもそのままにベッドに体を沈める。
明日も繰り返される日々に、もはや怯える元気もない。
あの夕日は、本当に眩しかったなあ。
目に焼き付いた温かな橙色に縋るように、そのままゆっくりと目を閉じた。




