59話 事後処理!
前回のお話消えてました…。
大迷宮の大元である封神晶が無くなった事により中に居た全員が外の古代遺跡に吐き出される。
「うお!?」
いきなり足場が無い空中に放り出されたものだから床に尻餅を付いてしまう。
そして不幸な事は最初に出てきたのは俺だった事…つまり…
「きゃ!?」
ドスッ…
「ぐへっ!?」
俺の上にライアーが落ちてきて段々と小さくなるよう順番に上から降ってきた為に腹部の痛みで涙が出そうになる。
「小吉!?す、すまん…」
「べ…つに…大丈夫…だ…」
俺が痛みに悶えていると横からマニの悲痛な叫びが聞こえてきた…。
「イナリ!?」
「!?…どうした!?」
「ご…ご主人様…イナリが動かないです…」
目に涙を浮かべて必死にイナリに声を掛けて揺すっている。
俺はもしやと思い彼女の血まみれの服を脱がして驚く…。
「っ!?」
銃弾をまともに受けた為に複数の穴が空いており最早血で赤くない場所等無い程に酷い有様だった…。
「医療班!彼らを保護しろ!」
外からクラウスとアリスが医療班を率いて駆け付けてくれた。
直ぐにイナリと足に銃弾を受けたトトーナが応急処置を受けて運ばれていった。
「クラウス、ありがとう…お前の判断のお陰で助かったよ」
「間に合って本当に良かったです。…全員無事のようですね」
「あぁ、全員無事だ。…フラールとラッツはどうした?」
「その事なのですが…ユリウスの私兵が反乱をおこしまして…その制圧に向かっています」
「そうか、あいつらなら安心だな。……すまん…少し疲れた…」
…バタッ!
安心して緊張の糸が切れた為にボロボロの体から力が抜けて倒れ込んでしまった…。
(情けないな…声も出ない…)
視界の端にライアーとマニとリリーがわたわたしてるのが見えた…何か喋っているが声は聞こえない…。
そして意識を手放した…。
「医療班!彼も運べ!」
「ライアーさん達も小吉さんに付いてあげてください。…アリス少し用事があるからライアーさん達に付いて戻ってて」
「?…分かりました」
僕は倒れた小吉さんやその仲間の治療を全力で行う様に厳命すると1人この古代遺跡に残った…。
物音一つもないこの部屋だが、僕は"奴"が生きている事を確信している。
「そこに居るんでしょ?」
ズガンッ!!
物陰から銃弾が飛んでくるが柱の影でやり過ごす。
「…何故分かった?」
影からユリウスが出てきた…満身創痍だが腕は元の状態に戻っている…。
「おとなしく投降してください。前までの貴方なら負けていたでしょうけど、今の貴方なら僕でも十分勝てます」
「…クッ!…どいつもこいつも舐めやがってぇぇぇ!!!」
力を殆ど失ったユリウスは拳銃を抜き放ちクラウスに乱射する…それをクラウスは剣で捌くのは無理だと判断して太い柱の影に隠れた。
「逃げてんじゃねぇよ!!そんなに俺が怖いのか!?」
激昴したユリウスは拳銃を構えたままクラウスの居る柱に滑り込むと居るであろう場所にありったけの弾丸を叩き込んだ…しかし…
ザクッ…
「別に怖くはないですよ」
いとも簡単にクラウスは後ろに回り込むとマキナ・カリバーンを背中に突き立てた。
"ソウルイート開始"
よく分からない上に感情の籠ってない声が頭に響いてきた…そしてユリウスが声にならない悲鳴をあげてその場から掻き消えた。
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一方その頃、商業区画では銃声と悲鳴が響いていた…。
「うわっ!?逃げろ!"クマ"が来たぞ!」
ただ、悲鳴を上げているのは反乱を起こした方であるが…。
フラールがバトルスーツを着て敵を掴むと思いっきり振り回した後他の敵に投げ付けて薙ぎ倒していた。
「フラールちゃんやるねぇ!俺も負けてられないな」
クリントが右手に先程の国宝の神剣と左手に予備の剣を持って単騎で突撃して敵を薙ぎ倒していく。
その様子を後方で眺めるのはラッツと元クリント直属の私兵の隊長だ…。
「こうゆうのなんて言ってたっけ?…えーっと確か…やむちゃしてん?…まぁいいや…しかし暇だな隊長さん…」
「本当だな…あの2人おかしいだろ…何がどうなったらあんなに強くなるんだ?」
住民の避難を終えて完全にやる事が無くなった今、こうして銃器を使う輩に対して接近しての攻撃とかだけで無双する2人を眺めるしかする事が無いのだ。
「おいおい…地面にクレーター出来てるけどいいのかあれ?」
「ま…まぁ大丈夫じゃないか?」
今度はなんかフラールが"建物"を持ち上げて投げている…。
ズゴーン!!
「…弁償出来んぞ…」
「建物投げたからそれ弁償しろなんて言っても信じてくれんぞ?…見た目可愛いのに…なんだあの怪獣…」
「それは否定しない…」
次にクリントが建物の柱を斬って蹴って崩壊させて敵をそれに巻き込んだりし始めた。
ガラガラガラ…ゴーン!
「あれって仮にも王子だよな?」
「…た…多分」
はたから見たらあの2人の方が破壊活動してる様に見えなくもない…。
2人は顔を見合わせるとキリキリ痛む胃を抑えてため息をついた。
「ふぅ…大体片付きましたね」
「そうみたいだな。お疲れさん」
「ありがとうございます!それにしてもクリントさんの剣捌きカッコよかったですよ!」
ニコッとクリントに笑いかけるフラール。
「そ、そうか?いやぁーこんな美人なお嬢さんに褒められると照れるなー」
「いやぁ、それほどでもないですよ!」
言葉とは裏腹に両手で頬を抑えてイヤンイヤンと動いている。
ぼふんっ!
どうやらバトルスーツの時間が切れた様で元のシンプルなドレス姿に戻った。
その様子を見てクリントが顔を赤らめた。
(あれ!?一瞬裸になったような…)
「どうしました?」
「いやいや!なんでもない!なんでもないぞ!」
「?…とにかく皆さんがいる場所に戻りましょう!」
ふわふわ〜っとゆっくり飛んでいくフラール…クリントは驚愕を顔に浮かべていた…。
「?…早く行きましょうよ?」
フラールがクリントの手を掴んで引っ張っり始める。
(えっ!?この子透けてるよね!?それに明らかに飛んでるよね!?どうゆうこと!?)
しかし手の温もりは感じるので頭の中がプチパニック状態である…そんな葛藤があるとも知らずフラールはぐんぐんと引っ張って行った。
しばらくほのぼのとしたお話になると思います!
2014/10/6
(文章の表現の修正)
リリー…ごめん…。




