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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
58/95

58話 決戦-終結

イナリィィーー!!



「ハァハァ…」


「?……終わりか?」


小吉はボロボロの体で辛うじて立っていた…。

あまりにも相手の力が強過ぎるのだ。


「ご主人様は下がって…」


マニが俺とユリウスの間に割って入る…マニは打撃が殆ど痛くないのと体が小さいおかげでまだ怪我と呼べるものを負っていない。


(トトーナ!いきますよ!)


(分かった!)


マニがユリウスとの距離を一気に詰めてラッシュを繰り出す…目的はユリウスの電子砲の破壊だ。

ユリウスも無駄口を叩くことなく迎撃する。


ユリウスも近すぎて電子砲は撃てないため、仕方なく周りの銃器を撃ったり電子砲を直接振り回す…状況は拮抗してる様に見えるがマニが押されている。


(今です!)


「♪♪〜♪〜♪」


トトーナの歌声が響きわたる…小吉達がそれぞれ持っている不安や痛みが薄れていき、ユリウスには体が一気に重くなった形で影響していく。


(くっ!?…いかん!?)


激しく打ち合う中でいきなり体の制御が難しくなったために大きな隙ができた…勿論それを見逃すようなマニではない…。


「フッ!!」


短い呼吸音を漏らしながらユリウスの体制を崩すと電子砲にラッシュをかけた。


ピシピシッ!!


電子砲に大きく亀裂が入り非常に耳障りな音を立てて軋む。


(やはり魔力を流し込んでも破壊出来ない…なんで?)


最後にユリウスの腹に蹴りを入れて大きく吹き飛ばして盛大に土煙を上げると距離を取る。


しかし数秒も経たないうちに土煙から大量の弾丸とミサイルが飛んでくる…目標は…トトーナだ…。


「♪〜〜♪♪〜♪〜ーー!?」


離れていたトトーナはその場から一気に飛び退くと空に逃げた…しかし全ての弾丸がトトーナを追尾する…。


「っ!?」


俺は咄嗟の判断でユリウスの居る土煙に向けて鞭で複数の真空刃を飛ばした…。

土煙の中から舌打ちが聞こえてきた後にトトーナを追っていた弾丸が真っ直ぐ明後日の方向へ飛んでいった。


「…!!」


ビュン!


首筋に嫌な気配を感じて咄嗟に頭を逸らすと髪に弾丸が掠めていった…。


「…………チッ!」


土煙が晴れて長く細身の銃…スナイパーライフルを構えたユリウスが現れる…。


「せりゃぁ!!」


その横からマニが自身の周りに氷の槍を展開して突っ込んだ…再び両者の激しい打ち合いが始まる。


「トトーナ!大丈夫か!?」


俺はトトーナに駆け寄る…トトーナが押さえてる左の足の羽毛が赤く染まっていた…。


「うん…まだ飛べる…」


「無理はするな!下がってろ!」


これ以上被害を増やす訳にはいかない…早く仕留めなければ…。

マニの加勢をしに行こうとするとライアーがついてきた…。


「小吉…イナリが…消えた…」




「…増えたか…キツネは……ヤったな…」


ユリウスが冷静に状況を分析して頭の中で次の一手、その先、その先と組み立てていく。


(手を1個明かすか…)


小吉達が接近する前にユリウスは攻めに出た…。


マニの攻撃を捌きつつ銃の修復をしながらタイミングを伺い…銃を捨てた。


「えっ?」


銃を捨てた手にはナイフ…ひと目で魔力のコーティングで強烈な威力を発揮すると分かる代物だ…。

魔力の一撃はマニの弱点と言っても過言ではない…一瞬の判断で避ける事をマニは選択する。


(掛かった!)


(!?早ーー)


スパン!!


ナイフはマニの右腕を捉えて胴体と切り離す…そしてユリウスの追撃の蹴りがマニを大きく吹き飛ばした。


ほんの一瞬で状況がひっくり返ってしまった…。

ユリウスは素早く電子砲を呼び出すとこちらに向かって構えた…。


「これで終わりだ…」


マニがやられたのがあまりにも一瞬の出来事だった為に2人は動揺して殆ど動く事が出来なかった…しかしライアーだけはと彼女を庇う様に抱き寄せた…。


そしてビームが迫るビジョンが浮かんだ…








「……は?」


ユリウスの間の抜けた声が聞こえた…。

2人はそちらを見て驚愕を顔に浮かべた…そこには電子砲を地面に落とし右腕が肩から無くなっているユリウスが立って、その後ろには…


「僕は貴方を絶対に許しません…」


血まみれの巫女服を着たボロボロのイナリが愛刀を構えていた…。


「お前…」


ユリウスが片手でリボルバーを掴んでイナリにそれを向ける…しかし…


ズガン!!…キャーン!!


何かが錐揉み回転しながら動揺したユリウスの左腕の肘から先を吹き飛ばす。


視線を巡らすとガッツポーズをしてるリリーと拳銃、ユリウスの向こうではぷちマニ…恐らく切られたマニの右腕がイナリの頭に乗っかった。


(私はさっさと逃げます!!)


「だいじょうぶ?いなり?」


「まさか…ぷちマニを撃ち出したのか…?」


「うっ…ぐっ…腕がァ!?」


「ご主人様!!いつまでボーッとしてるんですか!?」


イナリの喝で理性が戻ってくる。

そしてその頭で今すべきことを全員に伝える。


(全員!今がチャンスだ!奴を叩け!)


イナリが攻撃しようとするが未だにユリウスの周りの銃器は健在なので突きだけを繰り出すとそのまま後退する…。


「あ…が…クソ…舐めやがってぇぇ!!!」


今までの倍以上の銃器が展開されて全てがイナリに向く…しかし他の仲間がそうはさせない。


「はぁ!!」


空中からライアーがユリウスの背に向かって槍を投げる…それは彼の後ろの地面に刺さるとそこを中心に電撃を撒き散らした…。


「アァァァアアァ!!?…に、逃げ…」


気力を振り絞って空に逃げるユリウス…だが空は彼女のテリトリーだ…。


ズザザザザザザン!!


無数の明るい色の羽が舞い、ユリウスが空中でみじん切りにあう…。

しばらくするとユリウスが落ちてきたのでかなりムカついていた俺は鞭でユリウスの足を掴むと思いっきり何度も地面に叩きつけて鬱憤を晴らす。

そしてスッキリしたのでユリウスをはるか上空に投げる…。


「マニ〜後は頼んだぞ〜」


「ラジャッ!」

「らじゃっ!」


マニ達?は魔術で岩の足場を出すとそれを足場にして…


「ストライク!」

「すとらいく!」


全力で攻撃する事だけに集中して一気に跳ぶ…衝撃で岩が粉々に砕ける。

音速に近い速度で飛来する大小のまんじゅうがユリウスを再び地面に叩きつける。


ズゴォーン!!


大量の土煙を巻き上げてユリウスを地下深くに押し込んだ…。


そしてユリウスは…上がって来なかった…。

カーニバルダヨ!!(・∀・)


※誤字の修正

(2014/9/17)

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