57話 決戦-2
間が空いてスミマセン(汗)
新しく発売されたゲームが楽しくて…←
※結構嫌な思いをするかもしれない表現があります!
ちょっと勘弁な!っていう人はこのお話の後に投稿する"決戦-3"を一 緒に続けて見る事をオススメします!
「何をしてる!…早く封神晶を寄越せ!」
段々とイライラし始めたユリウスがジェックに対して声を荒らげる…しかしジェックは突如膝をついて苦しみ始めた…。
「うぐっ!…ハァハァ…人形を使うだけでこれ程キツイとはな…」
ジェックの口調が変わった…恐らく魔神だろう。
「なんだお前か…まぁいい、早く寄越せ」
「あぁ?お前に使わせた20%で十分だろ?」
「まだ少し残ってんだよ!」
魔神は少し思案すると嫌々ながらもそれを承諾する事にした。
「…………まぁいいだろう。ただし、30%までしか使うなよ?」
「……あぁ」
魔神は片手を上げると何かを呟き始めた…それは最早言葉なのか分からない程だった。
「ーーーーー」
「させません!」
ゴォォォーン!!
魔神の詠唱を阻止しようとマニ達が動くが突如地面を抉りながら飛んできた極太のビームにより邪魔をされる…。
ビームを逆に辿るとユリウスが 白を基調としたかなり長い銃?を構えていた。
「邪魔をするな」
「ーーー!!!」
そして詠唱が完了してしまった…。
空から雲を割って巨大なクリスタルが降りてきた。
まだ中の神は確認出来ない。
「ふふふ…あはははは!!」
狂った様に笑うユリウスが一気に封神晶との距離を詰める…そして右手を触れると更に笑い始めた。
「はーはっはっはっは!!これでお前ら"全員"終わりだ!!」
途端に封神晶が揺らぎ始めてから一気に小さくなっていった…。
「魔神さんよぉ…お前の体は所詮ジェックの物だよなぁ?そしてその源はコレだ…つまり…」
「………………」
そして魔神は何も告げずに跡形も無く砂が吹き飛ばされる様に消えていった…。
「ハハハハ!!神をも出し抜いてやったぞ!!」
やがて封神晶が無くなって何かが落ちてきた…。
「……はっ!?」
トトーナが何かに気が付いて一気にユリウスの近くまで飛翔するとすぐに戻ってきた…ユリウスは未だに高笑いを続けている。
戻ってきたトトーナは腕の中に小鳥を抱えていた…恐らくアホ神の仲間であろう神を救出してくれたのだろう…。
「小鳥?クロト様の仲間か?」
「ライアー…アホ神に様なんて付けなくていいぞ。リリー、その神様を持って逃げてろ」
(分かりました!)
リリーは俺のポケットから小さめのロープを取り出し降りる…いつから俺のポケットは道具箱になったんだ?
そしてトトーナから小鳥を貰うと背中に括り付けてもらった。
(では、逃げてきます!)
「任せたぞ」
「あーはっはっは!力が漲ってきたぞ!!これならお前達等容易く引き裂いてくれるわぁ!!」
いつもなら「うわぁ…悪役みたいなセリフだな…」位のツッコミをする所だが、今回は誰もが真剣な顔付きになっていた…それ程に今までの中でも強い相手に感じるのだ。
「さっきのお返しだ…」
ガチャン…
ユリウスの周りに色んな銃器が展開された…まずい!
ガガガガガガガガガガ!!
先程までとは威力も速度も量も何もかもが 倍以上になった弾丸が嵐となって吹き荒れる…。
「みんな!僕たちの後ろにいて!!」
イナリがイミテーションで自分を複製すると弾丸を叩き落とし始める。
「くっ!重い…」
「おぉ!中々やるなぁ…ならこれはどうかな?」
バシュン!バシュン!バシュン!
今度はユリウスの周りに展開されていた銃器からミサイルの様な物が大量に飛んでくる…。
「…はぁ!」
マニが両手を突き出して魔術を行使すると、極細の針のような氷と岩が大量に発射された。
針は弾丸の間を上手く通ってミサイルに着弾する…。
ドドドドドドーン!!
「チッ!…前がみえーー」
「でやぁ!!」
煙に紛れて接近したマニがユリウスの頭上から下に叩き落とす様に両手を握って叩き付けた!
「がはぁ!?」
更に空中ではイナリが待機していて、通り過ぎざまに抜刀して展開してあった全ての銃器を切り捨てた。
「いってぇな…」
「はぁぁ!」
「やぁ!」
頭をマニに思いっきり叩かれたにも関わらず立ち上がったユリウスに俺とライアーが前後から斬りかかる…しかし…
ガキン!
ユリウスが召喚した銃器に遮られて攻撃は届かない…そればかりか、銃器の銃口はこちらを見ていた…。
ガガガガガガガガガガ!!
反射的に俺とライアーはその場から飛び退いた…。
「ふんっ!お前達の攻撃なんぞ痛くはーー」
シュン!!
何かが一瞬で通り過ぎて頬に傷ができた…。
シュン!シュン!シシュ!
翼にブレードを付けたトトーナがユリウスに傷を付け続ける。
「小癪な…」
再び銃器を大量に展開すると全てがトトーナを狙う…。
「ブリザードランス!」
「狐火!」
まるで大砲の様な威力の氷の槍と様々な動物を模した不規則な炎が襲いかかって邪魔をする。
「ハァハァ…いってぇな…クソっ!遊びは終わりだ…もう油断はしない…」
ずっと纏っていた狂気的な雰囲気が無くなって代わりに氷の様に冷たい雰囲気がユリウスを包む…。
「…ふぅ、やはりこれを使うか…」
その手にはさっきの家一件丸ごと呑み込む様なビームを出す銃器が握られていた。
「どこからでもかかってこいよ…」
その言葉に先陣を切ったのはイナリだった…ユリウスを360°囲む様にして斬り続ける。
それをユリウスは周りに展開した銃器で角度を付けながら逸らしたりしていく…それは最早神業と言える次元だった。
「イナリを援護しろ!!」
俺達はイナリに合わせて隙間を突く様に様々な角度から氷や電撃や鞭や羽等を使って攻撃する…しかし、それは悉くが弾かれてしまっている。
(右と左後ろの銃が壊れそうだな……本物は………………………これか?)
イミテーションの攻撃を全て止めた瞬間にあいた銃器が本物のイナリに全て向いた。
「!?」
ズガガガガ!!
「イナリ!?」
殆ど不意を突かれた形だったが、それでも一瞬の判断で後ろに飛んで威力をできる限り減らした様だ…だが、悲鳴すら上げなかったイナリは吹き飛んだ先で倒れ込む。
(ライアー!イナリを治療してくれ!マニ!あいつを抑えるぞ!)
(分かった!)
(分かりました!)
ライアーがライオネルに跨ると全力でイナリの下へ向かった…。
(マニ、怒るだけじゃあいつの思うツボだ…冷静になれよ)
(…はい)
「まずは1匹…次はお前らか?」
向こうはもう始まった様だ…。
私はイナリの下へ駆けつけると息を呑んだ…。
イナリの青い巫女服が血で赤く染まっていてピクリとも動かないのである…。
「おい!大丈夫か!?しっかりしろ!」
私は魔術を行使しながら声をかける…。
だが、何故か"傷が塞がらない"…今までそんなことは無かったのだが何故か塞がらない。
ライアーは目の端に涙を浮かべながらずっと魔術を行使し続けた…。
※誤字の修正
(2114/9/17)




