53話 襲撃
間が空いちゃってごめんなさい!
「…これどうするんだ?」
クラウスの秘密基地にて小吉が額を抑えながら呟いた…。
目の前には何かよく分からない部品の山と化した赤色と白色のパーツが沢山落ちている。
そして壁には大穴が…。
「マニが居ればどうにかなるんだがな…」
「おまたせ、小吉」
ライアーがほうきとちりとりを持って小走りで戻ってきた。
「おう、ありがとう」
だが、よくよく考えてみると掃除セットとパーツの山では大きさが全然違う。
「誰だよ…こんなに微塵切りしたやつ…」
「イナリ…」
「ご、ごめんなさい…」
イナリがしゅんとなって、ご自慢の狐耳が落ち込んだように伏せられている。
「とりあえず手を動かさないと終わらないぞ?」
渋々ながらもお片付けを始める。
とりあえずちりとりで直に掬って袋に詰めていった…。
「こら!トトーナ!散らかるから山に突っ込むな!」
「あはははは!おもしろーい!」
「全く…ん?」
小吉は視界の片隅にひっくり返ってぴくぴくしてるリリーを見つけた…側には時折スパークを起こしている部品が…
「リリー!おい!大丈夫か!?」
(これクセになりそうです…)
「…早死にするぞ」
うっすら頬が赤くなったリリーがまた部品を触ろうとしたので素早く取り上げるが…
「あばばばばば!!!」
馬鹿みたいな強さの電流が流れてきた…。
思わず部品を手放してしまう…その部品は目の前でしくしくと作業をするイナリの尻尾に吸い込まれていって…
「わひゃ!?ーーー!?」
一緒にして全身の毛がぼんっ!と立ち上がって驚いたイナリがゴミの山に突っ込んだ…。
そしてリリーが足元に戻ってきた部品を触ってはひっくり返ってを繰り返していた。
(なななななんですか!?今の!?)
ショックで擬人化が解けてしまったらしく、ハリセンボンみたいに毛が立っているイナリがゴミの山から顔を出す…。
「あはははは!イナリお姉ちゃん変な格好!」
「お前達…散らかすのか片付けるのかどっちかにしてくれ…」
「ごめん…」
ライアーさんが静かにお怒りのご様子なのでさっさと片付けよう!
とりあえずゴム手袋っぽい物を付けてひっくり返っているリリーから危険物を取り上げる。
(あっ!?私のマッサージ機が!?)
「どう考えても危険物だろ…それに一日中寝てるじゃん…」
(私の寝顔でみんなを癒そうと思ってます!それがお仕事です!)
「お前…さてはナルシストだな?」
まぁ癒されるのですがね…と心の中で呟いた。
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その頃、ユリウスの部屋の前では2人の兵士が小声で話しながら立ち往生していた…。
「なぁ…頼む!お前が言ってくれ!」
「嫌だよ…これで怒られるの何回目だよ…そろそろ殺されてもおかしくないんだぞ…」
「…来月子供が産まれるんだ…頼む…」
「それなら俺も再来月結婚する事になってるんだが?」
「「…………」」
「ユリウス様に何か御用ですかな?」
「「ーー!!?」」
突然後ろから男性の声が響き2人の兵士が飛び上がった…。
「な、何だ…ジェックさんか…」
「心臓に悪いですよ…一体何時からそこに?」
「なぁ…頼む、の辺りですかな?」
((最初からだぁ!!?))
2人は驚きの余りに冷や汗が止まらなくなっていた…。
「…で、ユリウス様に何か御用ですかな?」
その声で我に返った2人はジェックに"デストロイズ"の反応が消えた事を告げた…。
「…知っています。私がその報告をしますのでお二方は下がっててもよろしいですよ」
「「あ、ありがとうございます!」」
そう礼を告げると2人は早々に去っていった…。
(ふん…小物共め…)
ジェックがノックをしてから扉を開ける。
奥の椅子ではユリウスが机に足を乗せて座っていた。
「どうなった?」
「失敗しました。あのスパイとその配下が殆ど完封し勝利しました」
「チッ!…古代の最先端の兵器でも負けたか…化け物だな」
「しかし奴らの拠点を発見致しました。地下に巧妙に隠してあった様です」
「ようやくか…数は?」
「はい、ざっと10人です」
「…は?」
「10人です。クリントと同時期に処刑した者も多くいますので」
「ふふ…そうか…奴はまだ子供だったな!子供の遊びじゃない事を思い知らせてやろう!兵士を向かわせろ…お手並み拝見だ…」
「御意」
了解したジェックは部屋を出ていく…残ったユリウスはうっすら笑っていた…。
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それから1時間後、俺達の元におばさんを連れたクラウス達が戻ってきた…。
「小吉さん!大夫ですか!?」
「騒々しいな…どうした?」
丁度片付けが終わって1人のんびり過ごしていた所だ。
俺以外の他の連中は外に出ている。
「え?」
「ん?」
「だから言ったでしょ、クラウスさん!ご主人様達なら大丈夫だって!」
「もしかして変な赤と白のロボットの事か?それならそこのゴミ袋に入ってるけど」
小吉は後ろのゴミ袋を示して言った…。
「…規格外ですね」
「そ…そうだね」
なんとも言えない表情をするクラウスとアリスに小吉がさっきから思っていた疑問をぶつける。
「…なぁ、一応聞くけどその後ろの団体さんは仲間か?」
「「「「えっ!?」」」」
「え?」
俺と気絶してるおばさん以外の4人が後ろを振り向く…そこには銃を構えた兵士が居た。
「止まれぇ!ユリウス様の命令で貴様ら反乱分子を捕獲する!!動いたら撃つぞ!」
俺はスキルで仲間に対して合図を送る…。
俺とマニが前に飛び出しフラールがクラウスとアリスを下がらせてアラ君とノームを呼び出して防御に徹した。
「マニ!」
「はい!」
要は相手が銃を撃つ前に全て壊せばいいのだ。
俺は剣で彼らの銃を両断していき、マニが同じく壊しながら魔術で兵士を眠らせていく。
「くそっ!これでも食らいやがれ化け物!!」
指示をしていた兵士がピストルを取り出し撃った…その弾はマニの体に吸い込まれるように入る…だが、
「…残念!当たらないですよ!…スリープ!」
自身の形を変えて体の真ん中に穴を空けたマニに弾丸が直撃する事は無かった。
そしてその兵士も眠りに就いた…。
「ご主人様!やっぱり弾丸には魔力が纏わせてありました!」
「OK、確認ありがとな」
マニの頬をぷにぷにして遊びながら褒める。
「…さて、さっきのロボットのせいでバレたっぽいな」
俺はマヤに頼んで作ってもらったトランシーバーでライアー達に戻る様に伝えた。
「小吉さん…どうしましょう?」
クラウスが不安げな表情で尋ねてきた。
そんなの決まってる。
「こっちから仕掛ける!」
家(俺のではないが)を此処まで荒らされればいくら優しさの塊の俺と言えどもキレる。
「今から封神晶破壊作戦を開始する!」
設定とか滅茶苦茶になってそうで中々怖いです




