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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
48/95

48話 小さい奴らの反乱

本文の長さのバランスが取れません(泣)


「いてて…」


「大丈夫ですか!?無理しないで下さい…本当は1ヶ月かかる様な怪我を数秒で治したんですから…」


今、俺はクラウスの肩を借りて歩いてる最中だ…。

クラウスはこの技術国家ヘルメスの第二王子なのだが、とある事件で第一王子が居なくなり、実質継承権はクラウスにあるそうだ。


そして何故その王子が捕虜の俺に助けを求めたかと言うと…




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時を遡ること2時間程前…


「…国宝を破壊?」


「はい…中に鳥の入った大きなクリスタルです…」


「…何故それを?」


「はい…最近になってユリウスが来たとさっき言いましたよね?そのユリウスがこの国の技術の元である古代遺跡からそのクリスタルを発見しまして、それは神と交信が出来るものなんです…つまりそれを悪用して父上をも抱え込み独裁体制を築いているんです…」


「そのクリスタルは何処に?」


「古代遺跡の最下層です。しかし魔物が強すぎてユリウス以外近寄れないのが現状です…」


そのクリスタルというのは封神晶の可能性が高いな…。

まさか発掘されて国宝になってる何て…。


それに掘り出したのが先程のユリウスなら彼は大迷宮の覇者である可能性もある。


「…俺達は元々それを壊しに来た。だから頼まれなくてもそうつもりだった」


「では…ここから逃がすので必ず破壊してください!」


ガチャガチャとクラウスが錠を外そうと試みる。


「どうしてお前はそこまで破壊にこだわるんだ?」


「兄の…仇だからです…」


ギリッと奥歯を噛み締める音が響く…。

ゾクッと背筋に悪寒が走った…。

そして、こんなにも幼い少年がここまでの殺気を出した事に驚いた。


「兄は僕と同じ様にユリウスを疑った…行動的な兄は色々手を尽くしていましたが最後にはユリウスの手で生贄になりました…絶対に彼を許しません………あぁ!外れません…」


「別に問題無いさ……ふんっ!」


バキャァン!!


錠をいつも通り力づくで破壊する…クラウスは驚きで目が丸くなってる。


「どうした?行かないのか?」


「あ?えっ?…はい!」


誰がどう見ても力づくで逃げたした様に見える様に部屋に細工をして、クラウスの案内で逃げ出した…。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「此処なら身を隠せる筈です」


何回もヒヤヒヤしながら逃げてきて、マンホール的な穴の中を進むと開けた部屋に出た…。


「小さいながらもよくやってくれるな…」


「クラウス様!恐らくユリウスに勘づかれているのであれ程会わない様に申し上げましたよね!?」


奥から低い金色の綺麗な長髪を靡かせてロングスカートの控えめなメイド服の小さな少女が駆け寄って来た…そして会って早々説教を始める…。


「分かってる…だけど居なくなると返って怪しまれるし手数は多い方が良いだろ?」


「そ、それはそうですが…万が一クラウス様に何かありましたら…クリント様に顔向け出来ません…」


「そうはならない様に努力するよ。それより強力な助っ人を連れてきたぞ!彼にクリスタルを破壊してもらうんだ!」


「えっ!?この人って例のスパイの方ですよね!?…一度捕まった人ですけど大丈夫なんですか?」


「うっ…あれは油断していたからだ…次やれば絶対に勝てる」


何の根拠も無く聞こえるが、あの時はただ単純に無力化するつもりだったのだ。

まさかあんな伏兵があるとは…。


「あっ!自己紹介がまだでしたね…私はクラウス様の専属召使いのアリス・グラハムです。よろしくおねがいします」


ぺこり、とアリスが頭を下げる。

綺麗な髪が後ろから前に流れる。


「俺の事は小吉って呼んでくれればいい」


「分かりました、小吉さん」


「それはそうと仲間と合流するのが先決だな…外に仲間を置いてきてるんだが中に入れる事は出来るか?」


ぶっちゃけコールを使えばマニとイナリとトトーナを呼べるのだが、向こうの様子が全く分からないので安易に使うことが出来ないのだ。


「まぁ出来ない事も無いですが…少し難しいですね…僕とアリスしか手助け出来る人が居ないですからね…」


「他にユリウスの事を知ってる奴は?」


「ユリウスは極度に住人の前に姿を晒すのを嫌います…ですので彼の存在を知っているのは上層部の極一部です…。彼らは戦争を起こすつもりです…そして征服に乗り出すでしょう」


やっぱり馬鹿が力を持つとこうなるのな…。


「マジか…銃何か出されたら直ぐに終わるだろ…そもそも何処からあんなの出てきたんだ?」


「"銃"をご存じなのですか!?あれはユリウスが来てからしばらくして突然出て、増えていきました。それの威力を父上は見て奴と手を組みました…」


ある日突然か…やはりユリウスのせいなのであろう。

しかしこれだけ科学が発展していない世界でいきなりポンッと銃が出てくる何て有り得ない…。


「心当りがある…しかしアレがあるのはやはり有り得ない…幾らこの都市の技術が発展してると言ってもあそこまで完成されている物がいきなり出るのはおかしい」


「やはりそうですよね…この都市の偉人の中にも現在の"銃"を開発しようとした人も居ますが失敗して不良品扱いになってます」


いかんいかん…話が段々と離れていく…。

仲間をどうするのかという話に戻そうとした時…


ピーン、ポーン、パーン、ポーン…


凄く懐かしい音が響き渡った…。


「♪〜♪♪〜♪♪♪〜♪〜」


えっ!?トトーナ!?何で流れてんの!?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「♪〜♪♪〜♪♪♪〜♪〜」


トトーナがマイクに向かって歌を歌っている。

その後ろではマニとイナリが小声で話をしていた。

ちなみに今はこの3人とリリーしかいない…。


「これでご主人様を探そうとするなんて頭いいね!お姉ちゃん」


「当たり前です!お姉ちゃんは頭が良いのです!


「チュウチュウ!」


小さな部屋…いわゆる放送室の様な場所の外ではここの職員がバンバンとドアを叩いていた…。


「おい!こら!開けろ!このワルガキ共!」


しかし外の音は中の4人には届かない…。

マニとイナリは窓から見える必死な職員に笑顔で手を振った。

職員は薄ら顔を赤らめている。


「凄い必死だね。頬が赤いよ」


「きっと私達のファンなんですよ!目の前に天使が3人と可愛いネズミさんが居たら誰でも顔が真っ赤になりますよ!」


「チュウ!」


「お姉ちゃん!パパ見つかったよ!」


椅子の上に立っていたトトーナがぴょんっと飛び降りてきた。


「でかしましたよ!トトーナ!さぁ!イナリさん!熱狂的なファンをメロメロにしてあげましょう!」


「了解!」


イナリが幻覚を使って外の職員を惑わす…





「ハァハァ…ようやく鍵を開けたなお前ら…覚悟はいい…か?」


俺はようやく開いたドアを開く…そしてワルガキ共を見ると唖然とした…。

"この子達"の様子はさっきと一変していて固まってぷるぷる震えていた…。


「ご、ごめんなさい…」


まず1番小さい青色の半透明な少女が目を潤ませながら謝ってきた…。


「グスッ…僕達…悪気があった訳じゃないんです…」


狐耳の少女がぶかぶかの袖で涙を拭いながら話す…。

あれ?さっきに比べて胸があるぞ?


「お兄ちゃんは…痛い事しない?」


綺麗な色とりどりの羽が生えた翼を持つ、ふかふかの腕と足で、一番幼さの残る顔をした少女が大粒の涙を零しながら目で訴えてくる…。


そして3人の足元ではそこそこ大きな綺麗なミケのネズミが頭をくしくしと毛ずくろいをしている…。


「ぐはぁ…!!」


こんなの反則だろ…可愛い過ぎるだろぉぉ!!


「も、勿論許す!!」


「「「わーい!ありがとう!」」」


3人が俺の胸に飛び込んでくる

押し倒された痛みも吹き飛ぶ程にむにむにした感触とふわふわした感触といい匂いが体に染み渡っていく…。


「て、天国だ…」


顔を上げると胸の上で可愛いネズミさんが丸まって寝ていた…。

そしてこちらの視線に気が付いたネズミさんがこちらを見つめて首を傾げる…。



「ぐはぁっ!?」


もう無理だ…萌え死ぬ…。





「わぁ!みてみてお姉ちゃん!凄い幸せそうな顔してる!」


「い、イナリ…ちょっとやりすぎじゃない?」


「そう?でも幸せそうだからいいんじゃない?それよりもライアーさん達と合流してご主人様を探そ!」


「…それもそうですね!」


「チュウ!」


2人の小悪魔は舌を出して笑っていた…。

あんなシチュエーションになってみたいです…

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