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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
37/95

37話 でーと-1

2つに分ける事にしました!

明日にはもう1話載せます!


誘拐事件の翌朝目が覚めたトトーナとアカネとガナッシュを呼んで話を聞く事にした。

俺の他にもライアーとマニとイナリも同席している。


「で?何で怪しい人に着いて行った?」


「えっとねぇ!お菓子をくれるって言ってたから!」


トトーナ以外の全員がため息をついた…。

何でトトーナだけやたらと精神年齢が低いのか1番気になった日だ…。


「あのなぁ…トトーナ?そういうのは誘拐する人達の最も初歩的な誰も掛からないような手段だぞ?…まぁ、今回はちゃんと帰ってこれたけど次は分からないからな?俺達が知ってる人以外にはついていくなよ?」


「はーい!!」


満面の笑みで手を上げるトトーナ…。

本当に分かったのか心配になった。


「大丈夫なのか?小吉?」


「……トトーナ、俺が言いたかった事を言ってみ」


「知ってる人にだけ着いてく!」


「…多分大丈夫でしょ?」


(よし、この件はこれで終わりでいいな…)


俺はライアーに目で合図をした…何故かって?本日のメインイベントに行きたいからだ…何の工夫もせずに行くとストーカーが着いてくるから。


「よし!じゃあ俺はちょっとマヤ達のところに行って様子を見てくる!」


「わ、私はこの街の知り合いに会ってくる!」


「ご主人様!私も行きたいです!」


「僕も僕も!」


「トトも!」


「幽霊にも武器とか防具とかってあるんですかね?私も行きまーす!」


しまった…昨日のウチに言い訳考えとくんだった…。


(ふふふ…困ってるようですね!ちょっとお手伝いしてあげますね!)


アカネがこちらを見て微笑むとガナッシュに耳打ちした。


「……なるほど!確かに必要だな!…なぁ!兄ちゃん!俺とアカネに戦い方を教えてくれよ!」


アカネが顔に手を当てて"あちゃー"みたいな感じを醸し出していた…。


「お兄さんとライアーさんは用事がある様ですのでマニさん達に教えて貰えればいいですよ。どうかよろしくお願いします」


ぺこっ、っとマニ達に頭を下げたアカネ。

マニ達は少し思案して答えを出した。


「はい!分かりました!確かに必要ですからね!…そうだ!ついでにトトーナに魔力を使った効果的な防御とかも教えましょう!」


「えっ!?お勉強!?いやー!」


トトーナは家の中で器用に飛び上がるとそのまま逃げようとした…しかし…。


シュルシュル!


「何処に行くんですか?ご主人様とわたし達に心配を掛けた罰ですよ…?」


腕を伸ばしてトトーナの足を絡めとると中々聞かない恐い感じの声色で呟いた…。


「ひっ!?ご、ごめんなさい…」


床に降りたトトーナはとりあえず謝った。

女の子って怖いね!


「じゃあ俺は行ってくるから後は頼んだぞ!」


「私も行ってくるから頼んだぞ!」


俺達は足早にその場を後にした…。


(怪しいね…)


(怪しいですね…)


ストーカーの目が怪しさ満点で光っていたのをアカネは見逃さなかった…。


(あっ。ごめんなさいお兄さん…失敗しました)


「ととととりあえず広い所に行きましょう!!」


(1日中引き止めておけば大丈夫だよね…)



……


………


(イナリさんも悪よのぉ)


(いえいえ、お姉ちゃん程では御座いません)


((おーほっほっほ!!))


2人は小吉とライアーを追っていた…。

向こうでアカネ達に戦い方を教えているのはイナリとマニのイミテーションである。

実際本人と比べたらかなり弱いが、戦い方を教えるだけなので問題は無かった。

そして今、尾行しながらもう一体のイミテーションを使っている。

…ちょうど来たようだ…。


「お待たせしました!エレノアさんを連れてきましたよ!」


もう一体のイミテーションはエレノアを連れて来ると役目を終えて消えた…。


「小吉さんは何処!?」


「お静かに!…あそこですよ」


2人は距離を詰めて歩いてる…しかし手は繋いでいない…。


「う、羨ましい!!私も貰ってくれないですかね!?」


「ご主人様は一夫多妻には反対すると思いますよ…」


この世界では一夫多妻は世間一般に定着しているが、異世界人である小吉には少し厳しいものがあるであろう。


「何度でもトライします!」


「あっ!立ち止まったよ!お姉ちゃん!」


三人は各自用意したバンダナと伊達眼鏡を装着すると、下からマニ、イナリ、エレノアと並んで壁からチラ見していた…。


どうやら武器を見ているらしい…。


「デートに武器屋って聞かないよね?」


「聞かないですね…」


「それでもいいから私も御一緒したい!」


それでも中々に盛り上がっているように見えた…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「これは面白い形の武器だなぁ…」


小吉は足を止めてくねくねと曲がったナイフを手に取る。


「これは傷を付けやすくするための工夫だよ。斬りやすい分作るのが難しいんだぞ。にしてもしっかりとした作りだな…綺麗な刀身だ…」


2人は色々な武器を手にとって感想を言っていく…。

しっかりとしなる弓、身長の倍位ある馬鹿デカイ斧、細身の剣、作りが頑丈な強靭なクロスボウ等様々な物を見ていると1時間程が経っていた…。


「ぷふっ」


「どうした小吉?何かおかしいか?」


「いや、デートで武器屋って考えてたらあまりのおかしさに笑えてきて…」


「ふふ、確かにそうだな…じゃあ次はアクセサリーとかを見に行きたいな!」


ぐぅ〜…


「………その前に何か食べるか」


「////…うん」


顔を真っ赤にして俯いたライアーが頷いた…俺はライアーの手を引いて歩き出した…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あっ!出てきましたよ!」


「何だか随分と楽しそうですね!」


「私もあんな感じにイチャイチャしたい!」


全くブレないエレノアにはNOタッチで3人は後を追いかけた。


2人を追いかけると噴水の広場で座って屋台で買った柔らかめのパンに肉とみずみずしい葉っぱの野菜をサンドした物を食べていた。

3人も同じ物を食べながら屋根の上から監視を続けていた…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「おっ、これは美味いな…」


噛んだ瞬間に外はカリッ、中はふわ〜としたパンの甘みと野菜のみずみずしさが口に広がり、更にタレのついた柔らかい肉がそれぞれを引き立たせ食欲を刺激する。


「美味しいけど私には少し熱い…」


両手でパンを持ってちまちまと食べてるライアーを見ていると、昔飼っていたハムスターを思い出した。


「何かこうみてると可愛いらしいな」


「////なっ!?いきなり何を言う!?」


慌てすぎてパンを落としそうになったのを見て更に笑う。


「わ、笑う事無いだろ…言われて嬉しいけど…」


「そうかそうか、それは何よりだ!」


ついついライアーの頭に手が伸びてしまい撫でてしまう…。

昔からの癖だ…どうしても可愛いものを見ると撫でてしまう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「このパン美味しいね」


「確かにすっと入っていきますね!暑い今の時期にぴったりです!」


「小吉さんにあーんとかしてもらっちゃったりして!////きゃぁー!」


一人でくねくねしてるエレノアを放って置いてマニとイナリはパンをもっちもっちと食べていた。


パンの大きさが25cm程あるのでマニとパンを比べると大体一緒くらいの大きさである。

食べた物は別に見える訳でも無く、丸で消えた様に見えるから不思議だ。


「お姉ちゃんよくそんなに食べれるね…」


「まだまだ後10個位いけますよ!頑張って身長を伸ばすのです!」


(あっ、やっぱり気にしてたのね…)


イナリはデリケートな部分には触れずに小吉達を見下ろした。

相変わらず楽しそうな顔をしている。


「ご主人様達が幸せそうだね」


「ですねぇ!これでちゅーとかしたらもっと良かったんですが!」


「流石にあの2人じゃ人前だとしないと思うよ…2人とも奥手だし」


「私ならいつでもカモン!ですよ!」


「あっ!移動するみたいだよ!お姉ちゃん!」


「あっ!本当だ!…イナリ!さっきのパン5個と牛乳よろしく!」


「はいはい…まぁ、僕も丁度食べたかったからいいけど…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「さて、そろそろ何か見に行くか」


立ち上がってライアーに手を差し延べる。ライアーを立たせてあげるとありがとうと言われた…。


しかし、その一瞬が駄目だった…。


「わーい!」


「待ってー!それ返してー!」


「欲しかったらここまでおいでーーあっ!」


子供が走ってきて目の前で転んだ…。

魔物が出るところなら決してこんな油断などしないだろう…しかしここは街中だ…完全に気を抜いて横を向いていたライアーに子供が持っていたアイスが飛んで来て首に当たる。


「ーーひゃ!!?」


驚いて反射的に後ろに下がろうとするが後ろはさっき座っていた噴水の縁だ…。

足が引っ掛かるが体は後ろに倒れて…


バチャーン!!


「ライアー!?」


見事に噴水に落ちてしまった…。

変な体勢だった事もあり、直ぐに助けたが全身がびしょ濡れで水がポタポタと滴る。


当の本人である子供を見ると既に逃げた後だった…。


「うぅ…つべたい…」


「完全に運が悪かったな…とりあえずこれ着とけ」


ライアーに上着を渡しておく。

ライアーは自分の上着を脱いで俺の上着を軽く羽織った。


「下着までびっしょりで服が重いんだが…」


「あんたら大丈夫かい!?」


パンの屋台のおばちゃんが駆け寄ってきて心配してくれた…ふくよかな体形の愛想のいいおばあちゃんだ。


「たく…あのイタズラ小僧ども…またやったよ…何が面白いんだかちょくちょくさっきみたいに演技をしてあの手この手でその辺の人にちょっかいを出すのさ!女の子が濡れたままだと大変だからこの場所の服屋に行きな…おばちゃんの紹介って言えば何とかしてくれるから」


「ありがとう、おばちゃん!助かるよ!」


「あ、ありがとうございます…」


かなり冷たかったのか既に震え始めてるライアーを連れて服屋に向かった。

悪ガキA「見たか?あの慌てっぷり!」


悪ガキB「みたみた!久し振りの爽快感だったよ!」


悪ガキA「それに良い感じに透けてたな!」


悪ガキB「全然無かったけどね!」


悪ガキAB「「あははははは!!」」


おばちゃん「あんたら…ちょっと来な…」


その後悪ガキの姿を見た者は居なかった…




かもしれない…

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