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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
34/95

34話 ワルドにて…

ちょっとそのうち書きだめしたいなぁ…と思う今日この頃…。

俺達はフラールが何を出来るかを調べる為にギルドで仕事を受けて近くの山に来ていた。

半透明なフラールにはその時フードを被らせて地面ギリギリを飛ばせていた。

流石に得体が知れない奴が入ってきたら大変だからね…。

ちなみにトトーナはアカネと遊んでくると言って、ライアーはバイエルの店で休ませている…どうやらやり過ぎたようだ。

マニとイナリは客に対するウケが良かったので渋々店番を手伝っている…。

つまり今回は俺とフラールとラッツとリリーとナノ達で来ている。


で、今回はこの山付近で魔物が大量発生してるとの事で、魔物の数をとにかく減らす事が仕事になっている。


「私、魔物さんを倒せるでしょうか?」


「最初から弱気だと出来る事も出来ないぞ」


「そうだぞ!嬢ちゃん!…見てろよ!」


そう言ってラッツは近くのアルマジロみたいな魔物に近寄ってナイフを振る…


キキンッ!


だが、その悉くが弾かれてしまう…。


「硬っ!手が痺れた…」


そこに魔物が体当たりをする…見事に油断していたラッツは吹き飛びフラールの足元に戻ってきた。


「きゃ!?の、覗かないで下さい!」


「へ?…ヘブッ!?」


いきなりの事に何か分からなかったラッツに無慈悲にも顔面にフラールの蹴りが入って再び吹っ飛んだ…。


(何やってんだ?こいつら?)


あまりに綺麗なコントにそう思わざるを得なかった。


「あぁ!すみませんラッツさん!ついつい反射的に…」


魔物の体当たりを食らった時よりも3倍くらい飛んでって、ナノが背中でキャッチした…。

ナイスフォロー!


アルマジロも何やってんだ?こいつら?みたいな顔になっていた…。

あっ、逃げた…。


フラールはラッツに近寄ってごめんなさいを連呼していて、ラッツも顔を抑えながらも親指を立てて大丈夫アピールをしてる…。


「だ、旦那ぁ…く、黒でした…ガクッ…」


遺言を残して力尽きたラッツ…、フラールは横で青白かった顔を真っ赤に変えて顔を抑えてる。


「よし!ラッツが死んだので埋めよう!」


「ちょっと待って下さい旦那!死んでないです!ピンピンしてます!」


「30代の既婚者が何をやってんだ?」


「いやぁ、思わず俺の妻を思い出しましてね…妻に会いたい…」


急にしみじみとしてきたラッツを放って置いて、本題に移る事にした。


「じゃあフラール、次は頼んだぞ」


「……はい」


どうにか立ち直ったフラールは、不安そうな声で返事を返す。



……


………


しばらく進むとイノシシに似た魔物、ブルの群れに遭遇した。


「よし!頑張れ!フラール!」


背中を押してフラールを送り出す。


「ちょ!ちょっと待って下さい!まだこころの準備がーー」


「向こうは待ってくれないみたいだぞ」


「えっ!?きゃぁ!!」


すかっ!


「「え?」」


フラールをすり抜けてブルが突っ込んできた…フラールが何かするだろうなと思ってただ呆然と突っ立ってた俺は反応が遅れた…。


ズドン!!


流石に馬鹿みたいな衝撃が来るが、痛くは無い、むしろ向こうの方が痛いだろう。


「そっか…幽霊だもんな…おかしくはないよなぁ…」


「ぶもぉぉぉ!?ぶもぉぉう!」


俺はブルを掴み上げると群れに投げ返した。

見事に真ん中に当たって大半のブルが吹き飛んだ…。


「だ…大丈夫ですか?」


「大丈夫、平気平気…それよりもこころの準備は出来たか?」


「はい!出来ました!やらないとやられちゃいます!」


そう言ってフラールは結構な速さでブルに近づき…


「サモンドール!…ノーム!サラマンダー」


ポポン!


小人みたいな人形とデフォルメされた可愛らしいトカゲの人形が出てきた。


「やっちゃって!」


その合図で人形が突撃した。

ブルも新手の敵に突進する…だが…


ズンッ!


ニコニコしてるノームの人形がそれを片手で受け止めた…、そしてもう片手には小さなハンマーが握られていてそれを振り下ろす。


ズドーン!


ブルを中心に半径5mの地面が綺麗な円筒形に陥没する…、中心にいたブルは原形が無くなった…。


((何あれ?怖いんですけど…))


俺とラッツは思わず顔を見合わせて、ゆるふわした少女と人形がやった事に恐怖した…。


一方トカゲの人形は口から細いレーザーの様な物を照射してブルを絶命させてく…。


「サモンドール!…ウンディーネ!ジン!」


更にフラールは2体の人形を召喚して嗾けた。

ウンディーネはブルを氷漬けにして、ジンがそれを竜巻で遥か上空に巻き上げる。

落ちてきたブルは訳も分からないウチに逝けただろう…。


凄い物音に胸ポケットで寝ていたリリーも起きてきてその様子に絶句していた…。


「ありがとう!戻っていいよ!」


コク…ポン!


人形達は頭を下げると煙に包まれて消えてしまった…。


「終わりましたよ!どうでしたか!?」


若干興奮気味のフラールは目を輝かせながら迫って来た…。

ぶっちゃけ即戦力だと思う…。


「…多分マニ達に遅れは取らないかなぁ?」


(流石に俺より強いとは言えない…)


ポンッポンッ!


ラッツが俺の肩を叩いてきたのでラッツを見ると、達観した様な目でこっちを見ていた…。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「うーん……!?」


ガバッ!


ライアーはベッドから勢い良く起き上がり周りを見渡す…部屋には誰も居ない様だ…。


「私は何で寝てるのだ?確か最後今朝の話をしてて……?思い出せないな…まぁいっか…」


ライアーはとりあえず起きて下に降りる事にした。



……


………


「合計で銀貨3枚になります!…ありがとうございました!またお越しくださいね!お客様!カウンター内には入らないで下さいね!従業員の生活空間なので!…エレノアさん!あっちの棚が品切れになってますよ!」


「分かったわ!ありがとうマニちゃん!…こっちの棚も終わってないのにぃ…」


「こ、こちらは商品ではございませんのでお売りする事は出来ないです、すみません…。はい!何でしょうか?えっ?薬ですか?薬でしたらこちらの棚にーーわひゃ!?ど、どこ触ってるんですか!?ロリコンを治す薬ですか!?そんなの僕は知りません!」


「お客様…店員にお手を触れないようにお願いします…」


ライアーは一回に降りてきてビックリした…何せ店の中が戦争の様に忙しいからだ…狭くは無い店の中でマニとイナリとエレノアとソニアが忙しくあっち行ったりこっちいったりしているのだ。


「あぁ!ライアーさん!良かったら店を手伝ってくれませんか!?人手不足なのです!」


バイエルが急ぎ足で近寄ってきて助けを乞う。


「べ、別にいいが…一体何でこんなにも客が多いんだ?」


「それはですねぇ…つい1時間くらい前にマニちゃんとイナリちゃんに売り子を頼んだのですが、客の反応が思った以上に良くてですね、最初はいつもより少し多い位でしたが次第に人が増えて…現在に至ります。聞いた話によりますとちっちゃくて凄く可愛い店員さんが居ると言う噂が広がってるそうです…エレノアとソニアもそこそこ有名ではあったのですが…ここまでとは…」


「は、はぁ…」

(目を離すとすぐにこうなるな…)


「今日の分の給料はしっかり出しますのでどうかよろしくお願いします!」


(まさかこんな目に会うとは…)



……


………


「ただいまー…あれ?みんなどうしたんだ?」


俺が帰るとみんなクタクタな表情で椅子にもたれ掛かっていた…。

ライアーは椅子にもたれて顔に濡れタオルを乗せ、エレノアはマニを膝に乗せて座っており、ソニアは何故かイナリを抱きしめて眠そうにしている…。

後、バイエルが机に突っ伏して微動だにしない…。


「おぉ…小吉か…ちょっと忙しかっただけだ…」


「ご主人様…おかえりなさいです…」


「僕もうクタクタだよぉー」


「私もです…いつもの5倍くらいは忙しかったです…小吉さん…抱っこしてください…」


疲れすぎてアホな事を言ってるエレノアを撫でて労ってやった所で異変に気がつく…。


「ん?トトーナ達はどうしたんだ?」


「えっ!?私達はてっきり小吉さんについていったのだとばかり思ってましたが…」


(おいおい…2日連続で事件起こさないでくれよ…)


心配しつつもそう思ってしまう小吉であった…。

トトーナ「あっ!ちょうちょ!」


アカネ「あんまり遠くに行くと怒られるよ!」


ガナッシュ(多分怒られるの年長の俺だがな…)


※誤字、脱字の改善

(2014/8/28)


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