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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
24/95

24話 休日-4

ちょっと短めです。

ようやく夏休みに入りました!

ワクワクが止まりません!

翌朝…俺は寝不足に陥っていた…。

その理由は勿論ライアーだ…。


前日の夜に一緒に寝たいとライアーは言ったが、怪我人という理由から断念した…。

しかし、その日の深夜にライアーが忍び込んできて、やはり一緒に寝たいと言ってきた。

ここまで来たら仕方ないので一緒に寝る事にしたのだが、それがいけなかった…。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前日の夜…


「じゃあ明かり消すぞ…」


(あぁ…凄く眠い…)


「待ってくれ!消さないでくれ!」


そうだった…ライアーは暗がりが駄目だったの忘れてた…。

まぁ寝るのに支障はないと思うから別にいいか…。


「仕方ないな…じゃあ寝るぞ…」


「うん。お休み…」


少し残念そうに呟くライアー…。

聞こえてはいたが考える気力が沸かないくらいの眠気で頭が回らない…。



……


………


(………眠れん!俺って少し明るいだけでも眠れなかったのか?)


お休みから30分くらいたってから目が完全に覚める…。


(そういえば明るい中で寝るなんて奈落に落ちて以来だったな…。あの時も眠れなかったが…)


更に40分程が経過した…。

その間ずっと羊を数えるという暴挙に出たのだが…


(羊が1853匹…羊が1854匹…羊が1855…………誰だ!?羊を数えれば眠れるなんて言った奴は!?)


イライラだけがどんどん募っていく…。

そのうち体が寝っ転がる事に嫌気が差して、何とも言えない違和感が体を巡る…。


(落ち着け…落ち着け…落ち着け…こんな事でイライラしてどうする!?)


起き上がろうにも腕にライアーが組み付いて離してくれない…。


「すー……すー……すー……」


(うわぁ…凄く幸せそう…俺のどこにそんな魅力があったんだか…、それにしても可愛い寝顔だな)


ぷにぷに…


(ほっぺた柔らかいな…)


「うー……ん……」


ふに…


(!?)


さっきまで極力意識しないようにしていたのだが、ライアーは俺の腕に抱きつく形で寝ているので勿論アレが当たる訳で…


(落ち着け!落ち着け!落ち着け!……そうだ!サルナルを数えればいいんだよ!)


パニックのあまりに変な事を思いついてしまった小吉…。


(サルナルが1匹…サルナルが2匹…サルナルが3匹………何やってんだ?俺は?)


さわやかな笑顔のサルナルを思い浮かべた事で我に返る…、というよりも鬱陶しくなっただけだが…。


(そうだ!光を遮断すればいいじゃないか!)


左腕にはライアーがくっついているので上に掛けてあった毛布代わりの薄手のシーツを目に当てる…。


(駄目だ…全然光を遮断してくれない…)



……


………


ライアーを刺激しないようにあれこれ試してみたがどれもこれも駄目だった…。


そんな事をしてるうちにカーテンの隙間からは朝日が登った…。


(………………アイマスク買おう)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そして現在…。


「…ん………あっ…小吉…おはよう」


「おはようさん…随分と起きるのが遅かったな…」


「ん?そうなのか?…まだ朝じゃないのか?………その目の下の隈はどうしたんだ?」


「何でもないぞ…ちょっと色々あっただけだ…」


まさかライアーのせいだという訳にもいかずに誤魔化した…。


「まさか!?私が夜中に何かしてしまったのか!?」


「別にそういうわけじゃないから安心しろ。ライアーはいつも通り寝てただけだ…」


別に嘘はついてないぞ…。

嘘はな…。


「そうか…なら安心した…。それと、もうちょっとだけ抱きついてていいか?////」


「前よりもかなり積極的だな…。痛くならない範囲で頼むぞ」


「うん…」


やる事が特にないのでライアーの頭を撫でる事にした…。



……


………


(かなり仲が良くなってますね!)


(何かご主人様、凄く眠そうだけど大丈夫かなぁ?)


(その辺はそっとしといてあげましょう!きっと昨日の夜は頑張ったんですよ!)


(あれ?でもライアーさんって自分の部屋に戻らなかった?)


「あら?マニちゃん、イナリちゃん、おはよう!」


スタスタ、と歩いてきたミツルから声が掛かる。


((ビクビクッ!!))


(毎回この流れ辞めてくれませんか!?)


(そうです!心臓に悪いです!)


「何の事?それよりも、朝ご飯が出来たから2人を呼びに来たのだけれども…」


「あれ?なんで2人が一緒に寝てる事を知ってるんですか?」


珍しくマニが鋭い質問をミツルに投げかける。


「昨日の出来事は全部見てたからよ。面白かったわねぇ…特にライアーが小吉君のほっぺにキスをする所とか!」


((この人ガチだ!?))


マニとイナリは自分達以上の強者に敬意を覚えた!

つまり…


「「師匠!是非ともごしどうの程をよろしくお願いします!」」


「師匠って程じゃないわよ?教えて欲しいなら教えてあげるけど、とりあえずは2人を起こしましょ!」


「「あっ!?今はやめたほうがーー」」


そんな言葉を無視してドアを開けるミツル…。


「ライアー!いつまで寝てるの!早く起きなさい!」


ライアーにピンポイントで起きろコールをするミツル…。


((この人なんか知ってる!?))


マニとイナリは謎の戦慄を覚えた…。

そして中の2人は…


「////!?ミツル!?の、ノックくらいしてよ!」


「だって、いつまで経っても離れなさそうだったから」


ライアーが顔を真っ赤にして抗議をするが軽く流されて、更に顔を赤くする…。


「昨日の夜はおもしろかったわよ!小吉君!…さぁ!ライアー、朝ご飯食べるわよ!あっ!小吉君はまだ寝ててもいいからね。それとこれあげるわ」


ぽいっ。っと何かを小吉に投げる…。

なんだこれ?アイマスク!?…それと謎のドリンク…。


「あぁ…ありがとう、ミツル」


「はい!行くわよ!」


そう言ってミツルは全員を外に連れ出してくれた…。


あぁ…ようやく寝れる…。



……


………


朝食後、私はミツルに呼び出されてミツルの部屋に居た…。


「ちょっと座りなさい」


何か怒ってないか?身に覚えが無いのだが…。

とりあえず座ろう。


「ライアー!あなた小吉君の恋人になったのならきちんと彼の体を労わってあげなさい!彼は優しいから言わなかっただけだけど、本当はあなたの明かりのせいで寝不足になっていたのよ!」


なんと!?そうだったのか!?済まない…小吉…。


「確かに貴方のトラウマは知ってるけど、それで怪我人を寝不足にしてたら大変よ?事前に予防策を張る事だって出来たでしょ?」


「はい…ごめんなさい…」


「で、どこまでヤったの?」


「へ?」


「夜に彼氏の部屋に行ったらやる事は1つでしょ?」


途端に意味を理解して顔が赤くなるのを感じた…。


「////そ、そんな事してないぞ!何もしてない!」


「あら?当てが外れたわね…。じゃあ本当に寝てただけなの?」


「あ、当たり前だ!」


全く!いきなり何を言うかと思えば!


「多分だけどマニちゃん達も勘違いしてるわよ」


「////な!?あいつら!またか!?」


(あら?余計な事を言っちゃったみたいね。マニちゃん、イナリちゃん、ごめんなさいね)


「それよりも、小吉君の事だけど…彼の回復力は凄いわね…絶対安静の筈だったんだけどもう動いても大丈夫だし、普通の人の4倍くらいはあるわね…明日くらいにはもう出発出来ると思うわよ」


「明日か…」


「ライアーはついて行くんでしょ?」


「当たり前だ!嫌って言われても着いていくぞ!」


「そう…気をつけて行くのよ」


途端にいつも以上に優しい顔になるミツル…。


「……ふふふ、初めて見た顔をしてるな…」


「あら?そうだったかしら?貴方をここに連れて来た時にもしてた気がするのだけれども?」


「そうだったか?小さい時の事であまり覚えてないぞ…」


「そう?ライアーって案外恩知らずなのね」


「そんな事はないぞ!?ミツル達には凄く感謝してるぞ!」


その後、しばらくの間2人は楽しそうに話し込んでいた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ご主人様!歌を歌いに来たよ!」


トトーナが俺の部屋のドアを開けて入ってくる。

最近、トトーナは暇になると俺の所にやってきて歌を歌ってく。

しかもそれが中々に上手いので割と楽しいのである。


「よし!じゃあまたお願いしようかな!」


丁度起きたのでタイミング的にもバッチリである。


俺はトトーナを膝に乗せて頭を撫でる…。


「〜〜〜♪〜〜〜♪♪」


この癒される感じが堪らないな…。

それに体の痛みが引いていき、力が漲る気がする…。


「相変わらずトトーナは歌が上手いな…」


「ふふーん♪〜〜♪」


トトーナも上機嫌のようだ。


ガチャ!


「ご主人様だけずるいです!私達もトトーナの歌が聴きたいです!」


「そうですよ!僕達にも聴く権利があります!」


「いや、トトーナが自分から聴かせたいって来たんだけどな…」


まぁ、悪くはないんだけどな。


「聴きたいならこっちに来いよ」


ポンポン!とベッドに座っている俺の両脇に促す。


「私はご主人様の頭の上がいいです!」


ぴょん!っと頭の上に飛び乗るマニ…。

やっぱりひんやりして気持ちいいな…。


イナリは俺の横に座ると体を預けてくる。

頭の上の狐耳が可愛いのでついつい撫でたくなる…。

撫でてあげると気持ちよさそうに目を細める…。


(あぁ…癒されるわぁ…)


アニマルセラピー?の様な体験に思わずほっこりする小吉であった…。

これで休日編は終了です。

次からは冒険の再開です!


※誤字、脱字の改善

(2014/8/28)

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