表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
神々と封神晶
23/95

23話 休日-3 恋のきゅーぴっと作戦

後で見返して恥ずかしくなるくらい甘い?です…

夕食を食べ終わった後、俺は自室でゆっくり本を読んでいた…。

読んでいるのはこの世界の名物的な場所が書いてあるいわゆる、る〇ぶ的な雑誌だ…。


(あぁ…風呂入りたいなぁ…)


この世界に来てからは基本的には清潔を保つ生活魔術を使って来たので清潔は保ってはあるが、しょっちゅう水浴びはするが、偶にはあったかいお湯に浸かりたくなるのだ…。


(この温泉行きたいなぁ…食べ物も美味しそうだし。そう言えばイナリとか、トトーナの服ってどうなってんだ?あれもイナリ達の一部なのだろうか?)


コンコンコン!


「入るぞ…小吉!」


どうやらライアーの様だ…。

あの後結局俺が部屋に戻るまで来なかったからなぁ…、そのことだろうな…。


ガチャ!


「ちょっとお酒でも飲もうかと思ってな!ミツルに了承を貰ってきたぞ!」


上は薄いシャツに上着を羽織っていて、下はギリギリ膝に丈が届くくらいの半ズボンというかなりの薄着だった…、それに尻尾と耳も出している…。

そして片手にはグラスと…


「なんで樽なんだよ!?」


いつかの酒場で見たような樽を抱えていた…。


「こ、これはその、…!!いちいち取りに行くのが面倒だからだ!」


(な、何か隠してる…)


「ま、まぁいいぞ…俺も暇だったからな…。この椅子に座りな」


「おぉ、ありがとう。よいしょっと!」


ダンッ!


床に樽が置かれる…。


「やっぱり多く無いか?」


「そうか?小吉は凄い飲むって聞いたから持ってきたんだが…」


「……まぁいいか!さぁ、飲もう!」



……


………


「もうむりです…本当にしょうちゃんは酒に強いんだな…」


「いや、ライアーが弱すぎるだけだろ…それにしょうちゃんってなんだよ?」


グラス3杯目で音を上げるライアー…。

本当に弱すぎるだろ…ていうかここまで来ると変なものが入ってないか心配になる…。


「これじゃあきせいじじつがぁー」


(何かとんでもない事言ってるぞ!?)


「ライアー?大丈夫か?」


「大丈夫ですよぉ!まだまだ行けます!」


「落ち着け!マニみたいな口調になってるぞ!」


「ほらほら!しょうちゃんももっと飲みなよ!」


だばだばだば!


「だぁー!?ストップ!溢れてる!溢れてる!」


慌ててタオルを取りに行く…が、


(やべっ!?包帯が邪魔で走れない!?)


「うわっとっと!?」


バターん!?


「しょうちゃん!?大丈夫か?」


「ぶっちゃけ動きたくないくらいに痛い…」


全身に電流を流した様な鋭い痛みが走る…。


「すまない…いつも私はこんなだな…」


「いや、転んだのは俺のせいだからーー」


「いや!私のせいだ!何で小吉はいつもいつもそこまで優しく出来るんだ!?」


ライアーはショックで酔いが少し覚めた様だ…。

そして日頃の愚痴をこぼし始めた。


「いつもそうだ!私が悪いのに何かと理由を付けて相手を落ち着かせようとする!そんな事をされても私は罪悪感が増すだけだ!いっそのこと私が全て悪いって言ってくれればいいのに…。 それに鈍感だし、タイミング悪いし…。 今回の旅だって正直私の強さがついていけるか悩んでる…、お前達が強過ぎるんだよ…。いつか見捨てられるんじゃないかって時々思うと怖くて…、お願いだから見捨てないでくれ…その為なら何でもするから…」


ライアーは泣きながらその場にへたりこんでしまう。


「俺だって正直マニ達の強さにはついていけないよ…、それに、単純に戦ったら多分俺が一番弱いと思うぞ?だって魔法は使えないし、武術だって上手くない…、ライアーみたいに格好いい槍持って敵に大穴を空ける事も出来ない…。大丈夫だ!俺達が見捨てるはずはないだろ?」


ライアーの頭をぽんぽん、と叩く。


「それと!誰が鈍感だ!?俺だって人並みには気づくわ!!エロゲーの主人公じゃないんだからよ!」


「………えっ?……じゃあ知ってて無視してたのか?」


「当たり前だ!」


プルプルとライアーが肩を震わせる…。


(あっ。やばい、地雷踏んだ気がする…)


「小吉の鬼!悪魔!魔神!私がどんな思いで色々とやっていたと思っているんだ!?うわぁーーん!!」


いつもと一転して、感情を剥き出しにして泣き出してしまった…。

やば!?もうちょっと違う言い方をすればよかった!


「待て待て!落ち着け!ライアー!…ちゃんとした理由があっての行動だ!」


「グスッ!……そうなのか?」


「勿論だ…。まず、俺の住んでいた所は危険は確かにあったが、この世界に比べると殆ど無い。でだ…もし俺が死んでしまったら相手が非常に悲しむのを良く知ってるからだ。俺はここに来てから数え切れない程死にかけてる…、現に今だってこんな風に包帯グルグル巻きでミイラみたいになってるだろ?」


「…なら!私が小吉を守るから!」


今までで1番真剣な顔つきで迫ってきた…。


(えっ?そうなるの?)


「……昨日は見栄を張ってあんな事を言ったけれど、本当に死ぬかもしれないんだぞ?俺だってライアーの事は好きだ…だからこそ辛い思いはさせたくないんだよ…」


「私は死ぬつもりもないし、死なせるつもりもない!それに!死ぬのが確定してる様な言い方はやめてくれ!!」


「!?」


確かに聞く方からしたら、そう聞こえるかもしれない…。


「……本当は私の事が嫌いなのか?」


涙で目が赤くなったライアーが見上げる…。

反則だろ…そんなの…。


「……ここまで好いてくれる相手を突き放したら俺は外を歩けないな…」


もういい…変な理由を付けて誤魔化すのはやめよう…。


ギュッ!


「!?」


「今まで済まなかった…。俺はお前が好きだよ…」


「小吉…ありがとう…」


しばらくの間…2人で抱き合っていた…。




そのうち、誰かが同じ事をしていたら砂糖を吐くだろうな、と思った事で我に返る小吉…。


「………さて!片付けるか!」


「ふぁ!?…そ、そうだな!」


顔を真っ赤にして2人片付けを再開した…。



……


………


(最初はちょっとやばかったですけど上手くいきましたね!)


(そうだね!何はともあれ良かったね…)


(そうですね…、あそこまで赤くなったご主人様は初めてみました!)


(ライアーさんも子供みたいで新鮮だったね!)


またまた2人の覗き魔が居た…。

2人は上手くいった事にご満悦の様で、にやにや笑っていた。


「お姉ちゃん達?何やってるの?」


((ひゃ!?))


(トトーナ!静かに!)


(分かった!…で、何やってたの?)


(ご主人様とライアーさんが恋人同士になったから見守ってあげてたの!)


(…じゃあ!ご主人様達は結婚するの!?)


(そこまで話が飛躍してるわけじゃないですよ!?)


ギィィ…


((ビクビク!!!))


「ん?開いてる…それにしてもこのドア建て付けがーー!?お前達!?こ、こんな所で何やってんだ!?」


中から小吉がバケツの中にタオルを入れて出てきて驚きの声を上げる。


「ご主人様!結婚するのー!?」


「なっ!?トトーナ!?………おい、マニ!イナリ!どういう事だ…」


ゴゴゴゴゴ!!と音が出そうなくらいの顔で2人を問い詰める…。


「「ご、ご、ご、ごめんなさーい!!」」



その後全てを自白させられてお説教を喰らうハメになったのは想像に難く無いだろう…。



……


………


「全く!お前らは変なとこで悪知恵が働くな!」


「「はい…ごめんなさい…」」


現在、お説教の真っ最中でベッドに小吉とライアーが座り、トトーナが小吉の膝で悪ガキ2人は拭き終わった床で正座をさせられていた…。


「で、でもご主人様?」


「なんだ?マニ?」


「結果的には良かったんじゃないですか?」


「確かに結果だけを見れば良いだろうな。だが、それとこれは別だ!いいか!?覗きは立派な犯罪だぞ!?俺が住んでた所でバレたなら罰金とかの諸々の罰則の他に近所のおばさんパワーで近隣住民から干されるんだぞ!…今後、こんな事があったらオヤツ1週間無しだからな!」


「「!?ご主人様!それだけは勘弁してください!!」」


「お姉ちゃん達双子みたい!」


キャッキャッ!とトトーナが笑う。

本当に無邪気な子供だ…。トトーナがこの中でもトップクラスの実力を持ってるというのが嘘に感じる…。


「今後やったらだ!…今回はトトーナに免じて許してやる!怒る気力がなくなった…。トトーナ…お前だけはいい子だな」


よしよし、とトトーナの頭を撫でる…。

トトーナも俺に体を預け、気持ちよさそうに目を細める…。


「………羨まーー!?いや!?何でも無いぞ!」


顔を真っ赤にして勝手に自爆したライアー…。


(後で撫でてやるから安心しろ)


「////!?」


ボンっ!と音がしそうな程に顔を更に赤くしてうつむいてしまった…。


「砂糖を吐きそうです…」


「僕もだよ、お姉ちゃん…」



……


………


「ふふふ…良かったわね。ライアー…」


ドアの外ではまた別の人影が立っていて満足したように去っていった…。

一方…サルナルはと言うと…


「ミツル!紅茶の葉っぱが無いぞ!…あれ?また居ない…」


不憫だね!


※誤字、脱字の改善

(2014/8/28)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ