22話 休日-2 恋のきゅーぴっと作戦!
短くまとめました!
(本当は今までが長かっただけだけど…)
「とりあえずそこの椅子に座ったらどうだ?」
しばらくライアーは突っ立ったままだったので座る様に促す。
「で、迷宮攻略の報酬はどうだった?」
「その事だがな…乱闘騒ぎを起こして弁償するのに消えた…」
「……………は?…じゃあこのお金は?」
「その後稼いだ金だ……あっ!ちゃんと弁償はしてきたぞ!」
「そうか………で、さっきトトーナのステータスプレートは?」
「あれはその金を稼いだ過程で評価されたからだ、ちなみに小吉以外がランクSになってしまった…」
こいつらは1日で一体何をしたんだ!?
ハチャメチャにも程があるだろう!?
それに、何か俺が仲間の中で1番弱いみたいじゃないか!
「マジかよ…目立つ事は控えたかったんだけどなぁ…」(本当はちょっとだけ羨ましいけどな…ちょっとだけ!)
「それと今日マニ達が気になる言葉を喋っててな、「らぶ」ってどういう意味なんだ?」
(らぶ?……loveの事か?)
「ちなみにどんな使い方してた?」
「何か、マニとイナリとトトーナが「ご主人様らぶなの!」って言ってたな…」
ゴホォ!!
思わず飲んでた水で咽る…。
何を言ってるんだ!あいつらは!?
まて、落ち着け…家族愛的なloveかもしれないだろ!?
「大丈夫か!?小吉!」
慌ててタオルで拭いてくれるライアー…。
ちょっと申し訳ないので自分で拭くと申し出るが…
「いいさ…まだ体が上手く動かないんだろ?大人しく寝ていろ」
と言われ寝かしつけられた…
(もう子供じゃないんだけどなぁ…)
「そうだ!帰ってくる途中、果物を買ってきたんだった!ちょっと待ってろ。今剥いてやるから!」
ゴソゴソとリンゴの様なフルーツとナイフを取り出す…。
えっ!?ここでやるの!?
しかも不器用で怖いんですけど!?
「ライアーって料理経験とかある?」
「もちろんあるさ!得意料理は丸焼きだ」
(NO!!それ料理って言わない!食べれる様にしただけ!!)
「あー…自分で剥くから貸してくれ…」
「怪我人は大人しく寝てろ…大丈夫だ、これくらい簡単だ」
途中何度かヒヤッ!とした事もあったが何とか無事剥き終える事が出来た…。
不格好だが、普通に食べられそうだ。
「じゃあ食べさせてやろう!」
「ちょっと待った。それくらいは自分で出来る…ていうか、恥ずかしいから自分で食べる!」
「そ、そうか…すまない…」
俺はライアーからお皿を貰ってリンゴみたいな果物を食べる。
ていうかリンゴだな…。
「小吉…」
「ん?なんだ?」
「最近、あまりにも小吉に迷惑を掛けてると思ってな…。本当にすまない!」
「迷惑?別にそんな事思ってないけどな…」
リンゴを食べながらふと思い出してみる…。
うん、特にないかな…。
「!?…昨日だって、起きたばかりの小吉に抱きついて泣いたり、挙げ句の果てに気絶に追い込んだりした…。それに、満足に果物も剥けないし…」
(あっ。そこは自覚してたのね…)
「いや、泣くのは誰でもそうだし、俺が気絶したのだってライアー以外も関係してるだろ?果物剥くとかは下手な人だっているさ。」
「でも……私が何かしてあげるって事が無いんだ…」
しゅん、とライアーは項垂れてしまった…。
このままじゃ埒があかないな…。よし!
「あいたたた!腕が急に痛くなった!でもライアーが折角剥いてくれたリンゴが食べたい!ちょっと食べさせてくれないか?」
(やべー!!めっちゃ演技っぽくなってしまった…。ライアーの性格からしたら怒るだろうな…)
「!?大丈夫か!?小吉!?とりあえず横になれ!………なら仕方ないな、私が食べさせてあげよう!………ほら、あーん」
(あれ?普通だ!もしかして演技って気がついてない?何か異常に恥ずかしいんだけど!?)
「あ、あーん…………ありがとう」
ふとライアーを見ると尻尾と耳の幻覚が解けていて、凄い勢いで振られていた。
(偶にはこういうのも悪くないかな…)
…
……
………
その様子をドアの隙間から覗いてる奴等が居た…。
(どうやら上手くいったようですね!マニお姉ちゃん!)
(そうですね!でもご主人様はライアーさんの好意に気がついてるんでしょうか?)
(分かんない…、でも鈍感そうだよね。あそこまでされたら誰でも気がつくと思うけど…)
(これは是が非でもくっつけてあげましょう!名付けて!恋のきゅーぴっと作戦です!)
そんな作戦が知らない所で進行してるとは夢にも思わない小吉とライアーだった…。
「ねぇねぇ!何してるの?お姉ちゃん達!」
((わぁ!?しー!静かに!))
「うん。分かった、静かにする」
「トトーナは偉いね、すぐに言う事聞いてくれるから」
「トトーナ偉い?やったぁ!褒められた!」
「「わぁ!静かに!」」(小声)
「ごめんなさい…。」
「そうだ!トトーナ、ちょっとミツルさんに今日のご飯何か聞いてきてくれる?もし忙しそうなら手伝ってあげて!」
「うん、分かった。」
テッテッテッテ…
((ふぅ…危ない危ない))
(さっ!続きを見よ!)
(そうですね!………あれ?ご主人様寝ちゃったみたいですよ)
(本当だ…このタイミングで寝るとは…草食系だね)
(ん?…ライアーさんは何をしてるんでしょう?)
(………なんかソワソワしてるね…)
(ご主人様に近づいてますよ…)
(まさか…!?)
チュ!
(みみみ見ましたか!?ご主人様のほっぺにチューしましたよ!)
(これは大きな進歩だね!)
(これでご主人様が起きていれば完璧でしたのにぃ!!)
(お姉ちゃん!頭の上で暴れないで!…あっ!)
(どうしんですか?…あっ!)
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小吉が寝てしまった…。
折角2人っきりになれたのに…。
(それにしても、いつ見ても可愛い寝顔だな…ついキスをしたくなってしまう……)
すー……
(いかん!いかん!思わず手が伸びてしまったぞ………、頭撫でるだけならいいかな…)
「すー……すー……すー……」
(…………………誰も見てないな…)
チュ!
(////…思わずやってしまったぞ!)
ガタガタ!
(!?……あっ!)
ドアの隙間から覗いてるイナリとマニと目が合う………。
両者の間に気まずい沈黙が流れた…。
ギィィィィ……パタン。
「……………………………」
まずい!非常にまずい!
ガタガタ!!バタンッ!
「「きゃあ!?追ってきた!?」」
「待て!イナリとマニ!逃がさんぞ!」
「あれー?鬼ごっこ?トトもやるー!トトが鬼ねぇ!」
ミツルから晩御飯のメニューを聞いてきたトトーナが勘違いをして飛び上がる!
「あで!?」
「きゃあ!?」
「いた!?…しめた!!」
ガシッ!ガシッ!
「あれぇ?もう鬼ごっこ終わり?つまんないー…」
「トトーナ、ありがとう。おかげでイタズラっ子共を捕まえれたよ!後で遊んであげるからサルナルの所に行っといで」
「うん!分かった!」
テッテッテッテッ!
「さて、詳しく聞かせてもらおうか…」
「「ひぇー!?すみません!」」
…
……
………
ただいま、絶賛ライアーに割り当てられた部屋にて説教&尋問中である。
「…で、私と小吉をくっつけようとしてたのか!?」
「「はい、そうです…」」
「あのな!そういうのは個人達の問題であってだなーー」
「でも、ライアーさんってご主人様の事が好きなんですよね?」
「そ、そんなことはないぞ!それにーー」
「じゃあ、なんでキスしたんです?」
「そ、それは…………、はぁ…私の負けだ…。ご存知の通り、私は小吉が好きだ…」
いつの間にか尋問する側とされる側の立場が入れ替わっていた…。
そしてついにマニとイナリによって情報が引き出される…。
「なら、何で告白しないのです?」
「そんな簡単に言ってくれるな…。それに、失敗したらどうする?一緒についていけないじゃないか…」
「確かにそうですねぇ…。あっ!なら酔わせて既成事実を作っちゃいましょうよ!ご主人様の性格なら絶対にNOとは言いませんよ!」
「イナリ…、結構怖いこと考えるんですね…」
「ここまで行動的だとは思わなかったぞ…。それに私は酒が弱いし……その…未経験だ…」
「大丈夫だと思いますよ!ご主人様も未経験です!」
「そうなのか?……あぁ!いやいや!…私はそんなことやらないぞ!」
「ですねぇ…ちょっと強引過ぎる気がしますね…」
「じゃあどうするの?あの鈍感な人をを落とすのは難しいよ?今まで散々アピールしたんでしょ?」
コクコクとライアーが頷く…。
「そうです!ご主人様は小動物が好きなんです!ライアーさん!獣化でちっちゃい狼になれないんですか!?」
「なれない事も無いが…一瞬だけならいいが、理性が保てなくなるぞ…」
「ならちょっとやってみましょう!」
「ほ、本当に少しだぞ…」
ぽふっ!
「ワンワン!」
「わぁ!可愛いですよライアーさん!」
煙が晴れると体長50cmくらいの黒い艶のある毛の仔犬が現れる。
ぽふっ!
「けほっ!けほっ!……どうだ?」
「ご主人様の好みに超ストライクです!完璧に落とせますよ!」
「そ、そうか!?なら頑張って理性を保つ練習をしよう!」
「あのー…ちょっと水を差す様で悪いんですけど…それって愛でる感じの落とすであって、人として好きとかと違う気がするんですけど…」
((…はっ!?…確かに))
「じゃあ間をとって、ご主人様の前に居る時は常に耳と尻尾を出しておきましょう!」
「////なっ!?それもいいが…常にというのは無理だぞ…。サルナルとミツルは私が亜人だと知っているが外では駄目だ…」
「じゃあ出来る限りの間だけでも良いと思いますよ!」
「よ、よし!分かった!」
「それと、もっと積極的に攻めてみてはどう?露出が多い服とか着てみたり…」
…
……
………
「こんなところでしょうかね?」
そこには、いわゆるメイド服を着させられたライアーがいた…
本人の顔は有り得ないほどに赤くなってしまっている…。
短めの丈に控えめになっている胸、カチューシャの手前にはピコピコ揺れる耳、尻尾もゆらゆらと揺れている…。
「お、お前ら!絶対に遊んでるだろ!?」
「「バレた?」」
「こっちは割と真剣に悩んでるんだぞ!?」
ライアーが怒りと羞恥で顔を赤くして怒鳴る…。
ガチャ!!
「「「ひゃう!?」」」
「おーい…そろそろ晩御飯だから呼んで来てだって…さ…。何してんだ?お前ら…」
小吉がトトーナを抱っこして呼びに来た…。
「ライアー…お前に…そんな趣味があったとは…。に、似合ってるぞ!…お、俺も人の趣味にとやかく言う事はしないから…お邪魔しました!!!」
とうとう居た堪れなくなって逃げ出す小吉…。
(似合ってはいるけど、どこからあんなの持ってきたんだよ!?)
…
……
………
「あら?小吉君だけ?マニちゃんとかイナリちゃんとかライアーはどうしたの?」
「………居なかったぞ」
なるべく平静を装って答える…。
「そう…ならいいわ!先に食べちゃいましょ!…さぁ!トトーナちゃん!おいで!私が食べさせてあげる!」
「わーい!ご飯!」
トトーナが俺の腕からぴょんっ!と飛び降りてミツルの方に走る。
(トトーナ。さっきの事は言うなよ?誰にでも知られたくないことはある…)
(分かった!)
まさか理解者の理をこんな事に使うとは思わなかった小吉であった…。
本当はメイド服の描写とかは無かったんです!本当です!
(ガチです)




