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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
第1章 初異世界は恐ろしい?
17/95

17話 大迷宮-6

切る所がなくて、かなり長くなってしまいました。


※残虐な描写が多いかもしれません。

苦手な方は後書きに大体の流れを書きますのでそちらをご 覧下さい


いよいよ攻略当日になった。

昨日の夜は成功を祈って皆で宴会をした。

宴会と言っても酒とかは無く、肉や野菜による食事をし、他には余興でダイゲツやケイリス等の精鋭達やマニとイナリによる模擬戦が行われ、皆の興奮がMAXになった。


今は村の住人達には大迷宮内部の最初にハンニバルと出会った場所で荷物を持たせて待機させている。


現在、俺、マニ、イナリ、ライアー、ハンニバル、ゴブリンの精鋭6人は、大迷宮の40階に来ている。


ゴブリンの精鋭達は、ここら辺の階層から厳しい戦いを強いられている…。


「どうやらこの階層から私の部下は厳しいようだな……、お前達は此処にキャンプを張り、残れ。もし1日以内に外に出る事が出来なくて、俺達が戻らなかった場合…戻って私を超えろ…。」


「分かりました!どうかご武運を!…、それと、小吉!頼んだぞ!」


ダイゲツが拳を突き出した。

俺もそれに応えて拳を突き合わせる。


「ライアーも頑張るのよ。おばさん、色々な意味で応援してるから!」


ライアーを励ます様にガッツポーズをするケイリス。

そして何故か顔を赤くするライアー。


「地上に出たら恐らく元々入った場所に出るだろう。会おうと思えば会えるだろうが挨拶くらいしておけ」


そう 精鋭に言い放つハンニバル。


しばらくしてまた先を急ぐ事にした。



……


………


そして45階に到着した。

ここら辺まで来ると魔物の強さも変わってくる。

例えば、鋼鉄の鎧の百足、巨大な酸を垂れ流すナメクジ、黒い陽炎のようなシャドーソーサラー等のどれもこれも強敵である。

だが、そんな事で止まる程度の強さではない。

迷路のような大迷宮を、魔物をなぎ倒しながら疾走する。


「ライオネルランス!」


ライアーが稲妻を放ちながら突進して、正面から突進してきた白い毛の猪を貫通する。


「てりゃぁぁー!!!」


ドドドドドドドド!!


次に、その向こうから集団で襲いかかってくる巨大コウモリを、マニが分身しながら1匹づつ殴り、爆破している。


ブォンッ!…ガキィン!


横の通路から投擲された馬鹿でかい円状の刃物をハンニバルが大剣で両断する…、そして…


「はっ!」


前にイナリに対して放った衝撃波を放つ。

しかし、今度は前の威力の比ではなく、魔力による身体強化、さらに衝撃波自体にも魔力を乗せて放ったので…、


ガガガガガガガ!!!


衝撃波と言うよりも真空刃を纏った超威力の小さな竜巻と言った方が正しいだろう…。


飲み込まれた魔物は跡形もなく消滅する…。


そして、戦闘音を聞きつけ物凄い数の様々な魔物が集まってきた!


「待ってましたよ」


イナリが夢幻の太刀を抜き、横に構える…。


「ブレードイミテーション!」


ゴォォ!!という凄まじい風を切る音と共に巨大な刀身の実体を持った幻覚が横凪に振られる。

壁も削りつつ大量の魔物を両断する。


そして俺は、つい先日獲得したばかりのスキル、目の合った魔物を1分程服従させる効果を持った「絶対服従の瞳」を使う。


生き残った魔物がいきなり別の魔物に襲いかかる!

そこかしこで魔物の反乱が起き、疑心暗鬼が伝播して関係ない魔物も殺し合いを始める。


「えげつないな…そのスキル…」


俺の傍に来てたライアーが呟く…。

まぁ、確かにやられたくないスキルぶっちぎりのナンバーワンだがな…。


「まずまずの仕上がりで感動したぞ小吉!」


ハンニバルが嬉しそうに笑う。


「師匠の衝撃波も凄かったですよ。僕もやってみたいです…」


「やっぱり師匠を超えるのは難しいです…」


イナリはキラキラした目で、マニは呆れた目をハンニバルに向ける。


「イナリならあれくらいの衝撃波なら出せるではないか!マニもまだまだ改善するところはいくらでもあるぞ!」


「僕も確かに出せますけどあそこまで派手じゃないです!」


「そうか?試しに出してみろ!丁度よい魔物も現れたしな!」


そう言って指を通路に向ける。

通路からは地響きを立てながらゴーレムらしき物体が走ってきた。


「おっ?メタルゴーレムか…、いけるか?」


俺はアナリシスを使い名前等を確かめ、情報を伝播させる。


「やります…」


イナリは太刀の切っ先を後ろに下げ、意識を集中する…。

体感時間が引き伸ばされ、ゴーレムが止まった様に見える。

太刀に魔力を纏わせ力を溜める。


「はぁぁ!!」


一気に振り抜くと同時に鋭いイメージで魔力を開放した!

衝撃波と魔力が織り交ざり碧色の刃を形成し、ゴーレムに正面から斬りつける……。


…………ズズズズ…ズシンッ!


見事な袈裟斬りにより、メタルゴーレムは両断された…。


「ほら!やっぱり僕じゃあんな竜巻起こせないです!」


「いやいや!?十分だから!それ以上の威力いらないから!」


「でもご主人様!僕はあの格好いい技が出したいんです!」


どうやら観点がズレていたようだ…。

予想以上の威力にハンニバルも驚きを隠さない…。


「いや、単純に求めてる事が違うぞ、イナリ…」


そんなこんなで先を急ぐ一行…。



……


………


そして、49階に到着した時、今までの階層とは違い全身を針で突くような殺気が流れてきた……。


「どうやら主に近づいてきた様だな…」


「そうだな…それにしても凄まじい気配だな…」


「ご主人様!この階層、魔物の気配がありません!」


マニが驚きの声を上げて報告をする…。


「恐らく主の気配を魔物が恐れているのだろう…、どんな奴かワクワクしてきたぞ!」


犬歯を剥き出しにして笑うハンニバル…。

…流石は戦闘狂…。


「大丈夫ですかね?ご主人様?僕の尻尾、変な感じがしてムズムズします…」


そう言って自分の尻尾を抱き抱えるイナリ。


「大丈夫だ!絶対に勝てるさ!どれだけ修行したと思ってるんだ?」


「そうですね…、では行きましょう!ご主人様!」



……


………


「進む方向が分かり易いな…罠にしか思えんぞ…」


「それは俺も思ってた…」


歩き初めて10分、魔法陣の様な紋様が地面に描かれた部屋に辿りついた。


「どうやらここのようだな…」


「でもご主人様!この部屋、魔法陣以外何もありませんよ!」


そう言って魔法陣をつつくマニ…。


「こういうのは大体乗れば動きそうなものだがな…」


全員が魔法陣に乗る………………。


「……………小吉、何も起きないんだが?」


ライアーの言葉に他の仲間がうんうん、と頷く。


「なっ!?俺は予想を言っただけだ!俺は悪くねぇ!こいつが悪いんだよ!」


と言って足元の魔法陣をガンガン蹴る。

すると、突然魔法陣が光だし、回り始める…。


「なっ!?」



……


………


光が収まり、目を開けると…。


「ここは?草原?」


「草原以外、何も見当たらないぞ…」


ライアーと顔を見合わせ疑問をぶつける。


マニやイナリも驚きの顔を浮かべている。


「久しぶりの空です!やったぁ!」


「これが空ですか。僕初めて見ましたよ!」


そう言えばイナリは洞窟で生まれたから外には一回も出てなかったんだな…。

でも、ひと月も洞窟に居たらサングラスとか必要になるくらい目が痛くなると思うが…。


「ちょっとまて……、何かおかしい…」


俺は大きくジャンプして高い場所から今の場所を把握しようとする…。


「んなっ!?」


そこで見た景色は360°、地平線の彼方まで平坦な草原しか広がっていた…。


「どうした?小吉?」


俺を目で追い、上をみたライアーが目を見開く…。


「どうした?ライアー?……ん?」


地面に降りた俺はまだ上を見ているライアーの視線を追う…。


「なんだ?あれ?……クリスタル?」


俺達の遥か上空に大きな紫のクリスタルが浮かんでいるのが分かった…。


「…どうやら中に何かいるようだぞ」


仲間の中でも特に目が良いハンニバルが告げる。

俺も身体強化を目に集中して目を凝らす…。


「……………ウサギ?」


「降りてきますよ!ご主人様!」


さっきまでは比較対象が無かったので正確な大きさは分からなかったが、近づいて来た事により大きさがはっきりしてきた。


大体直径10m程のゴツゴツした薄い青のクリスタルの中に、大きさが約30cm程のウサギが居て、驚きの表情をこちらに向ける。


「何か言ってる様だが…」


確かに謎のウサギは口をパクパクしている。

何か言おうとしてるのか?


「おい!小吉!あのクリスタルが魔晶だ!」


「なら早く壊しましょう!ご主人様!イナリ!手伝って!」


「分かった!」


2人同時に飛び出し、マニは腕をドリルにして振りかぶる。

イナリはイミテーションで分身して無数に斬りつける。


ガガガガガガガ!!!


凄まじい音がするが一向に壊れる気配が無い…。


突如、魔晶が光を放ち辺り一面が光に覆われる…。


ぐギャァー!!

ガァァー!!

ゴァァー!!


そして、光が収まると同時に上空から爆音みたいな咆哮が轟く…。


「なっ!?」


上空のクリスタルは消え、3匹の四本足に翼のあるドラゴンが飛んでいる…。

1匹は赤色のドラゴン。

1匹は青色のドラゴン。

1匹は黄色のドラゴン。

それぞれのドラゴンの口からは、体の色に対応したブレスが漏れている…。

一応アナリシスを掛けてみるが名前以外が分からずに終わる。


「!?、みんな!散れ!」


そう注意を促したと同時にドラゴンのブレスが小吉達を襲う!

それぞれのブレスが混ざり合い地面にクレーターを作り出す。


ドゴォォン!!


「各個撃破するぞ!」


俺とライアーが青のアイスドラゴン、マニとイナリが黄色のサンダードラゴン、ハンニバルが赤のファイヤードラゴンに飛びかかる!




俺はライアーに上空から叩き落とす様に伝え、絶対服従の瞳で使役しようとするが…効かない。

なので俺は、村の宝物庫から借りた剣を構え飛び掛った。


「グガァァー!!」


だがアイスドラゴンの尻尾により叩き落とされる…。

だがその事は想定済で、力を受け流す事で衝撃を和らげるが叩きつけられ肺の空気が抜ける。


「がはぁ!!」


苦しくはあるが、隙は出来た…。


「貴様ぁ!よくも小吉を!…ライオネル!」


ライアーがライオネルに跨り、槍を振りかぶる。


「喰らえ!ライトニングランス!!」


後ろからアイスドラゴンの右の翼に大穴を空ける事に成功する!だが…、


「!?、タフすぎるだろ!!」


バランスが悪くはあるが、未だに空を飛ぶアイスドラゴン。

そして大きく息を吸い込む……。


「!!、ライオネル!小吉の所へ!」


「承知した!!」


ライオネルが小吉の元へ走り、咥えてその場から脱出する。

直後…、


ゴオォォォ!!


まるで吹雪の様なブレスが地面を凍らせる!

そして、ピシッ!という音を立てて崩れる…。


「食らったら問答無用であの世行きだな…」


「ならば!当たらなければよかろう!!」


ライオネルが再びアイスドラゴンに向かって跳躍する!

そしてライアーがライオネルを足場に更に跳躍し、顔に向かって魔術を放つ。


「ライトニングシャワー!!」


詠唱省略しても威力はそのままにアイスドラゴンの顔を覆う!


「ガァ!?グギャー!!」


雷が晴れると鱗は所々焦げつき、左目からは血を流している。

どうやら左目を潰す事に成功したようだ!


アイスドラゴンは鬱陶しそうに落下中のライアーにブレスを吐くが、「誰も跨っていない」ライオネルにより救助される。


「こっちだ!この脳筋ドラゴン!!」


ライアーが魔術を使ったタイミングで更に上空へとジャンプした小吉が降ってくる。

全力で剣を振り下ろす。


ガシュッ!!


大きく首に剣が食い込み切断する。


「よし!……落ちるぅ!?」


ガシッ!!


落ちて来た小吉を衝撃を和らげながらライアーがキャッチする。

つまり今、ライアーが小吉をお姫さまだっこしてる状態だ。


……………あ、目が合った。

あれ?普通逆じゃね?


ズシン!!


後ろの方でアイスドラゴンの落ちた音がする…。

その音で我に帰る2人…。


「ライアー…とりあえず降ろしてくんない?」


「////はっ!?すまない!」


ライアーは小吉を降ろしながら呟く。


「意外に軽いのだな…」


俺は羞恥によりライアーより更に顔が赤くなった…。



……


………


「各個撃破するぞ!」


その言葉で私とイナリはサンダードラゴンへと立ち向かう。

マニは空を飛ぶ事が出来るが、イナリは幻覚以外の魔術が使えないからジャンプしか出来ない。


「まずは戦い易くしますよ!」


「分かった!お姉ちゃん!」


マニは土の上級魔術を詠唱をせずに魔力でゴリ押して発動する。


地面から大量の大きな棘を作りだし、発射する、だがサンダードラゴンは驚くような速さで面での攻撃範囲から離脱し、そのままの勢いで突っ込んできた!


「イナリは左をお願い!」


「了解!」


もの凄い速さで突進してきたドラゴンをギリギリまで引き付ける、そして、


「今です!」


合図と共に左右に分かれて、イナリは居合いで、マニは得意の氷魔法による斬撃を見舞う。


ズドーン!!


翼が無くなった事により、地面を削りながら墜落するサンダードラゴン。


「成功です!…では!私達姉妹の強さを見せつけてやるのです!」


「はい!僕達は小さくてもやれるって事を見せてあげましょう!」


弾かれたような加速力で一気にサンダードラゴンとの距離を詰めるマニ。

懐に潜り込んだマニは素早く動きつつ、鱗を殴りつけて爆発させ、内側から破壊してゆく…。


小さいながらも壮絶な痛みを与えてくるマニを危険と判断して潰そうと暴れ回るサンダードラゴン…。


「わわ!!…もう!危ないじゃないですか!」


慌てて脱出するマニ…、そしてマニはニヤリと笑う。


「…ですがこっちばかり見てていいんですか?」


突如サンダードラゴンの動きが止まる…。

そしてゆっくりと右半身と左半身が離れる…。


ズシン!!


サンダードラゴンだった体の丁度真ん中に太刀を振り切った体制のイナリが居た…。


「イナリ!私達やりましたよ!」


マニがイナリの胸に飛び込みはしゃぐ。


「わわっ!?いきなり飛びつかないでよお姉ちゃん!」


「イナリは凄く格好良かったですよ!」


「そう?ありがとう!お姉ちゃん!」


周りがスプラッターな景色の真ん中で小さい姉妹が仲良くしてるというなんともシュールな光景が広がっていた…。



……


………


各個人が散開した後、一人でファイヤードラゴンに立ち向かったハンニバル…。


何かしらの危険を感じたファイヤードラゴンが地面に降り立つ…。


ズンッ!!


「ほう、地面で一体一を望むか!では私も正々堂々と戦おうではないか!」


そう言うとハンニバルは、徐ろに大剣を背中に戻した。

そして歩きながらファイヤードラゴンに近づく…。


一見、舐め腐った様な態度に激昂したドラゴンがブレスを見舞う。

まるで巨大な火の岩がハンニバルを包む…。

消し炭にした事を確信したドラゴンは咆哮をあげる…、だが…


「あれで勝ったつもりか?」


足元からさっき葬ったはずの者の声が聞こえる。

見下ろすと所々煤けてはいるが、全くピンピンしてるハンニバルが居た…。


「流石の俺でも直撃してたら不味かったが…、あんなのに当たる程俺はヤワではない!!」


そう言ってから、かかって来いと言わんばかりに手をクイクイとやるハンニバル。


「グルァァー!!」


左右の前足を叩きつけるように何度も攻撃を繰り出す。


「いい力してるじゃないか!!もっとこい!」


狂気に満ちた目をドラゴンに向けると、ドラゴンは尻尾を振り回して薙ぎ払った。


「!?…残念だったな」


ズンッ!!


ハンニバルは尻尾を正面から受け止め、数m踏ん張って…止めた…。


「ガァ!?」


まさか止められるとは思いもしなかったドラゴンは驚きの声をあげる…。だがその後もっと驚く事になる…


「オォォーリャャー!!!!」


尻尾を掴んだままハンニバルがドラゴンを振り回す!

大きさが約10mもある巨体が浮き上がり地面に叩きつけられる…。


ズゴォォーン!!!


壮大に土煙をあげ、地面にめり込む!

土煙が晴れると、そこには4本の足で立ち上がったファイヤードラゴンが居た…。


「なかなかにタフだな…、安心しろ!次は綺麗に決めてやる!」


そう言って拳を構えるハンニバル…、だが…


ズシン!!


息も絶え絶えで倒れるファイヤードラゴン…。

ハンニバルは唐突に拳を下げ、大剣に手を掛けると痛みを感じない様にトドメを刺した…。


「…………」


こうして3体のドラゴンは倒された…。

大体の内容


攻略当日だぁー!!がんばるぞ!!

敵強いけどぜんぜん余裕だぁ!!ヒャッハー!!

1番下まで行って魔法陣蹴ったら飛ばされた!!

デカイ魔晶(迷宮を作った物体)にウサギがいる!!

魔晶が何かしてドラゴンが3体出た!!

小吉とライアーがドラゴンを1体倒してイチャイチャする!!

マニとイナリがドラゴンを1体倒してイチャイチャする!!

ハンニバルがドラゴンを1体倒した!!兄貴のそこに痺れる憧れるぅ!!


以上です。




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