15話 大迷宮-4
長め長めの話が続いてちょっとずつ投稿時間がズレてます…。
日曜日に書き溜めないとね。
修行開始から一週間程がたった…。
あれから1度だけ2日前にマニとイナリに会ったが既に出発した時の強さ等比較にならない成長を見せていた。
この調子なら大丈夫そうだなと安心したのもつかの間、すぐにこちらも精鋭ゴブリンの手を借りずとも戦える様に成長した。
そして、ライアーもようやく昨日、精霊が完全復活を遂げた!
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「小吉!小吉!私の精霊のライオネルがようやく回復したんだ!」
ライアーが物凄い尻尾を振りながら報告をしてきた…。
「そうか!良かったじゃないか!これもゴブリン達のお陰だな!」
「そうだな!では、紹介するよ!……精霊召喚!ライオネル!」
ライアーの横に青白い光の糸が集まり、時折電気を発しながら形を成していく………
「ふぅ、まだまだ本調子では無いな…」
そして電気を纏った大きな狼が現れた!
調度ゴールデンレトリバーをふた周り位大きくした様な大きさだ。
「貴殿がライアーの恩人の小吉殿か…。その件では世話になった!心から感謝する!そして、我が名はライオネル!雷と狼を司る精霊だ!」
「おぉ、ライアーみたいに礼儀正しいところが凄い似てる!」
「そうかそうか!もっと褒めるがいいぞ!」
割と満更でもない顔で喜ぶライオネル。
「これで私とライオネルで戦う事が出来る!それに、精霊魔術や精霊武具も使える!私達の本領はここからだ!あははははは!」
「調子に乗るでない!馬鹿者が!」
コツンッ!
「あいてっ!?」
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実際、その後の戦闘では、魔物を魔術で消し炭に変えたり、ライオネルに跨り精霊武具の槍で無双したり見事なコンビネーションを見せてくれた。
どうやら元々かなりの実力者だったようだ…。
てことはつまり……俺が一番足でまといであるという事だ…。
自分の仲間の強さに感動する一方で、周りよりも少し弱い自分に焦りを覚えた…。
そして今現在、精鋭の1人のダイゲツに剣術の稽古を付けてもらっている。
「だりゃぁぁぁ!」
ガンッ!キンッ!ギャンッ!
「踏み込みが甘い!腰も入っていないぞ!こんなの、我らの子供でもいなせるぞ!……そら!そこだ!」
ダイゲツの鋭い突きが左脇腹にめり込む!
「がはぁ!?」
模擬刀で刃先を潰したりしてはあるものの、やはり金属の塊は相当痛いのである。
小吉とダイゲツだと、魔力では小吉の方が少し上だが、この稽古はあくまでも技術の鍛錬なので、2人とも身体強化は使っていない。
それだけの事でここまでも差が出来てしまうのだ…。
それだけで、ダイゲツ達精鋭がどれだけ強いかは大体把握出来るだろう…。
「あれをみろ!ライアー殿の動きの方がかなり綺麗だぞ!」
近くで稽古を付けてもらっているライアーを見て、確かに凄い動きだと思った。
「そんなんじゃ貴様のライアー殿に恥を欠かせるだけだぞ!」
「俺とライアーはそんな関係じゃねぇ!」
ブンッ!ガンッ!ギンッ!
「その調子であと50年も振ればじょうたつはするだろう!」
「そんなに待ってられねぇよ!」
ギンッ!
「その太刀筋と手の感触を覚えろ!初めのうちは経験が大事だ!」
俺はさらに攻撃を激しくする…。
「そんな力任せの剣筋では相手に殺してくれと言っているような物だぞ!………こうだ!」
俺の剣を剣の腹を使い右側に逸らし、返す刀で喉元に剣を突きつけられた…。
「少し休憩にしようか小吉殿…。今日は妻が握ってくれたありえん程美味いおにぎりがあるぞ!」
休憩に入った途端に素のダイゲツに戻った。
仕事と私事はハッキリと分けるタイプだな…。
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同じ時間、少し離れた場所ではゴブリンのおばちゃん、ケイリスとライアーが槍術の稽古を付けてもらっていた。
ガッ!ガシッ!ガスッ!
「うーん…。筋はいいんだけどねぇ…、あなた、普段は武器の強さに任せて振り回してるだけじゃない?」
「そ、そんな事はないぞ!ちゃんと一通り槍術の訓練はしたさ!」
「そう?私にはまだまだ甘い部分が見えるのだけど………、そこ!」
ライアーの突きをクロスカウンターの様なタイミングで放つケイリス。
(私の方が長めに持っている!いける!…な!?)
ケイリスは突き出す手は止めずに、半身になってライアーの突きを避けた。
だが、体勢が崩れたにも関わらず槍の勢いは留まらず、手元で伸びた!
ガツッ!
「つっ!?」
ケイリスの槍はライアーの手に当たり、痛みによって槍を落としてしまった…。
「どんな時でも絶対に武器は手放しちゃだめよ!…まぁ、確かに私が手の一番痛いところを狙った訳だけどもね」
槍の長さは3mくらいはある、それを寸分の狂いも無く目的の場所に片手で当てたのは、もはや神業と言えるだろう…。
と痛みに耐えていると…
「そんなんじゃ貴様のライアー殿に恥を欠かせるだけだぞ!」
(!?……、これはいい所を見せるチャンスなのでは!?)
「ケイリス殿!もう一回お願いします!」
「いいわよ!いい目になったじゃない!私も昔を思い出すわぁ!」
ガスッ!ガツッ!ガシッ!
「あら?精度が良くなって攻撃が鋭くなったわね……。恋する乙女って素晴らしいわね!」
「な!?決して恋等という物ではなくてだな!いいところを見せようと…」
「それを恋って言うのよ!……ちょっとハードル上げるわよ!」
より一層ケイリスの攻撃が激しくなり、凄い早さで打ち合う2人…。
………
それを遠くで、おにぎりを、食べながら見ていた小吉はちょっと心が折れそうになっていたのは言うまでもない…。
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一方ハンニバル達、修行組はというと、現在、迷宮内の地下25階に居る。ちなみに小吉達は5階で、落ちてきた時に入ったのたが3階だ。
マニはハンニバルから格闘術の練習を、イナリは素振りをしていた。
「でやぁー!」
ドンッ!
マニの打撃により、魔法で生み出した岩の壁に大きなひびが入る。
「そうじゃない!腰の捻りを加えてだな……こうだ!せやぁ!」
ドッゴン!
ハンニバルの拳により、岩の壁は粉砕される…。
「師匠!私の身長とか足りないと思うんですが!大丈夫なんですか!?」
「マニにはいい事を教えてやろう。過去の英雄には、羽のある身長50cm程の小さな可憐な妖精の豪傑もいた。その英雄は何が得意だったと思う?」
「妖精ですよね?……やっぱり魔法ですかね?」
「確かに彼女は魔法も超一流だった…、だがそれ以上に大の格闘好きでな…、彼女の伝説の中には単身でゴーレム兵を粉砕して回ったり、竜を投げ飛ばす等の異常な物まである…」
「そうなんですか!?それは恐ろしいですね…」
「だから絶対に不可能という事はないぞ!」
「はい!頑張ります!」
「ではしばらく魔物で練習をしてこい。私はイナリに剣術の稽古をつけてくる」
「分かりました!では行って参ります!」
…
……
………
ハンニバルと別れたマニは魔物を探しに走り回っていた。
初日からしばらくの間はハンニバルの力を借りて魔物を倒していたが、一人でも大丈夫な程度には強くなってきている。
マニは、前方にロックビーストの上位種である、金属質の外殻を持ったメタルビーストが3匹いるのを捉えた。
タッタッタ!と全速力で走り寄りメタルビーストの手前で跳躍した!
「やぁぁ!」
当たった瞬間、魔力を流し込み内部から爆発させる。
そうする事でメタルビーストの頭は爆散し、傍から見ればかなり異常な光景に見えるだろう。
他のメタルビーストもマニを危険と認証し、攪乱する様にマニを挟み、ロックビーストをも遥かに上回る速さで動き回る。
だがマニはスライムだ…、つまり体全体が目の様な物なのでメタルビーストの動きも手に取る様に分かる。
シュシュシュシュシュ!!
時々すれ違いざまに攻撃を仕掛けて来るも、その悉くを躱すマニ。
「「ガルルル!!」」
メタルビーストが同時に攻撃を仕掛けてきたタイミングを狙ってマニが飛び退く。
そして2匹が着地したタイミングを狙い片方に飛びかかる!
「てりゃぁー!!」
まずは両足を砕く。
次にメタルビーストの股下をくぐり抜け、背中からもう一方に向かって蹴り飛ばす!
グキャッ!
外殻が弾け飛び、背骨の折れる音がしてメタルビーストが絶命する…。
「ギャ!?」
もう一方も飛んできた仲間の死体を安安と躱す…。
だが、その時既にマニの姿は無く、これは手に負えない危険だと判断し逃走を始め、近くの通路に向かう…。
「…アイスウォール!!」
しかし、突如上から響く魔法により通路は分厚い氷で塞がれた…。
勢いが止まらないメタルビーストはガンッ!!という音を立て停止し、元凶であるマニの方を見た…しかし、
「はあぁぁー!!」
振り向いた時は既に接近されており、首を逸らすも、左即頭部の外殻を抉られた。
「うーん?狙いは完璧だったと思うのですが?難しいですね…」
マニは思い通りに行かなかった事に対する疑問を消化しようと思案顔になる…。
それをチャンスと見たメタルビーストは全力のラッシュを放つ。
毎秒20発もの拳と蹴りが繰り出される…。
「もぅ!うるさいですね!邪魔しないでください!」
気がついた時、メタルビーストの四肢は無くなっていた…。
そして次の瞬間…
「せいっ!!」
ドンッ!と鈍い音を立ててメタルビーストの腹に特大の大穴が開いた…。
ズンッ!ズンッ!ズンッ!
「ブモォォーー!!!」
どうやらミノタウロスが、戦闘音を聞きつけ引き寄せられたようで走り寄ってくる……。
「ちょうどいい所に来てくれました!次の相手を探す手間が省けました!」
ミノタウロスは、走りながら斧を構え勢いを付けて叩き潰すように振りおろした!
ドゴンッ!!
大きく地面に斧がめり込み、それを容易く抜くミノタウロス…、だが肝心のマニの姿が見えない。
「こっちですよ!…ドリルストライク!」
ギュイイイイイン!!
前のドリルストライクとは違い、音が滑らかになっている…。
ミノタウロスも斧を構えて防御する!
だが、今回は前の様に止める事は叶わず、斧を粉微塵にし、ミノタウロスの半身を消滅させた…。
「ふふーん!前のお返しです!」
当然前のミノタウロスのした事等覚えてる訳が無いのだが、ドヤ顔で倒れるミノタウロスを見つめていた…。
…
……
………
ブンッ!ブンッ!ブンッ!
「うむ!最初よりは遥かに良くなっているな!だが、まだまだ雑だ!」
「師匠!来てたんですね。マニお姉ちゃんの稽古は終わったんですか?」
イナリは剣を振りながら尋ねる…。
「あぁ、マニには魔物で練習しに行かせた。…さて、次はイナリの稽古を付けてやろう!」
イナリはハンニバルに向き直り、剣を構えた。
「はい!よろしくお願いします!」
ハンニバルもそれに応じて練習用の大剣を構える。
イナリが駆け出し、ハンニバルが横凪の斬撃を放つ。
イナリはそれを潜り抜けるようにして懐に潜り込む。
「やぁぁ!」
イナリは下から斬り上げるように剣を振るも
ハンニバルは後ろに飛んで回避する。
「ほぅ、ようやく落ち着いて対処できる様になったな…」
「いちいちデカイ剣にビックリしてたらきりが無いですからね!」
「そうか…ならこれならどうだ!」
そう言うとハンニバルは地面を後ろから前に削り取る様に振り抜き、石の礫を大量に飛ばした!
「!?」
イナリは集中して遅くなった時間の中で落ち着いて躱す…、躱すことが出来ない礫は剣を使い逸らしたり叩き落とした…。
傍からみると、恐らく一瞬ぶれただけに見える程の早業で礫をいなすと…、
「甘い!」
ブンッ!
上段から大剣が振り下ろされたが、イナリはそれを横に転がり大剣を回避する。
ドゴン!
振り下ろされた大剣のせいで地面にプチクレーターが出来上がる!
「!?師匠!僕そんなの受けたら死んでしまいますって!?」
「済まないな!どうも楽しくなって加減が難しいのだ!わはははは!」
再び大剣の横凪がイナリを襲う!
ブォンッ!
「音がいつもより怖いですよ!?」
そう言いつつも斬撃を後ろに飛んで避けるイナリ。
「手加減してください!!」
イナリは剣で地面を後ろから前に掛けて削り飛ばした!
ようは、ハンニバルの真似だ。
「中々にいいセンスだ!だが…まだまだだ!!」
ハンニバルは素早く刃先を後ろに下げ、思いっきり斬り上げた!
ゴォウ!
剣先から大きな衝撃波が飛び、岩の礫が飲み込まれ、そのままの勢いでイナリに襲いかかる!
「!?」
咄嗟に身体強化を使い防御したが、勢いが途轍も無く吹き飛ばされる。
「きゃあー!!」
そこでイナリの意識は飛んでしまった…。
…
……
………
「もう!師匠!イナリが死んだらどうするですか!?」
「すまん…、つい気合いが入ってしまってな…」
「そもそも、どうやって力だけで衝撃波が出るんですか!?」
「前にやれる気がしてやったら出来たのだ!わはははは!」
「んん…」
「師匠!どうやら目が覚めたようですよ!」
「イナリ!大丈夫か?…すまんな、ついつい本気になってしまった…」
「いえいえ…、あれに対処出来なかった僕が悪いんです…」
「いやいや、あんな異常なのを対処出来ると思うのが可笑しいのですよ!」
「いや、出来ると思うぞ!イナリは剣術の才能がずば抜けている!いずれ私を超える事が出来るだろう!」
ハンニバルを超えるという点を頭で、2人とも筋肉ムキムキの自分を想像してしまった…。
((筋肉は嫌だなぁ…))
「ほ、程々に頑張ります…」
「ぼ、僕も程々に頑張ります…」
個々に成長してるのが分かるので修行は概ね順調に進んでると言える。
小吉が順調に遅れを取っております!
※誤字、脱字の改善。
極端に分かりづらい文章の改善。
(2014/8/28)




