↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仕事一筋の伯爵様は、愛について研究する  作者: シャルru


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/26

14.夢の日常

すごい!夢みたい!


 ロゼッタは今、この3年のなかで一番幸せな

 日々を過ごしていた。


「ハラルト特務。資料を持って来ましたっ!」

 何百回と繰り返したこの言葉も、声が弾む。

 

「そうか…わかった」

 

「……。あのっ。資料を届けた時はっ!………ありがとうっ

 て、手を握って見つめて下さいっ!」


 言った!

 これぞ!

 ロゼッタが求めていた恋。


 それが今、

 ——残念ながら、実験として叶おうとしている。


 そう、あくまでも

 ハラルト特務の『気持ちの変化が現れるか』という

 実験とその考察のための恋人ごっこ。


「なるほど、恋人達はどうやら触れる回数が

 増えるんだな。ところで、君は触れて欲しいと

 言うが、触れたいとは思わないのか?」

 

「え…」

 

 ロゼッタは少し恥ずかしくなった。

 ちよっと。いき過ぎたかも…。

 

「あ、私も触れたいですが…まだハラルト特務の

 お気持ちが、わからないので勝手に触れては

 失礼かと…」

 

「それでは…正しい答えが出ないな。

 恋人として過ごした結果。を知りたいからだ」


 ハラルト特務は、データに一部不備があったと

 言わんばかりの不満顔だ。

 

 そ、そんな。

 ハラルト特務が恋人なら…


 私から抱きつきたいし、

 キスだってしたい。


 でもそれは…


 本当の恋人になれた時——だ。


「……じ、じゃあ一番恋人っぽい事を!」


 ロゼッタはそう言うと、

 資料に、目を向けるハラルトの横に立ち


 頬にキスをした。


「……!」


 ハラルトが資料をめくる手がピタッと止まる。


「大好きな人には、頬にキスをしたくなります!」

 

 それだけ言って、ロゼッタは急いで

 研究室を出たのだった。



「そう言う事か」

 ハラルトは真剣な顔をしてポツリと呟いていた。

 


 きゃーーーーー!!


 デスクに戻ってからのロゼッタは、

 真っ赤だった。

 きっと、身体中の水分が汗になっている。


「ロゼッタ。最近なんか変よ?

 ボォっとしてたり、ニヤニヤしたり…

 ん!まさか!ハラルト様と!」


 セシルはいつもカンがいい。

 

「いっ、言わないで!セシル!」

 

「えー!ホントに?良かったじゃない」

 

 細かく説明すると面倒なので…

 想いが通じそうだ。

 とだけ話す事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。