表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最悪の領主で破滅寸前の領地を押し付けられたので内政チートで立て直します  作者: レモンティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
19/31

第十九話:三倍差を覆す戦術――泥濘の包囲戦

大地が沈んだ。

敵軍の足元。

昨日まで普通の道だった場所は――

今や、深い泥の海。

「な、なんだこれは……」

敵兵が足を取られる。

重装兵の鎧が沈む。

馬が進めない。

「前へ進め!」

敵将が叫ぶ。

しかし。

大軍であることが、逆に弱点になった。


・大軍の悲劇

8,000人。

それは圧倒的な数。

だが――

狭い場所では。

その数は武器にならない。


・敵軍状態

* 移動速度:低下

* 隊列:混乱

* 騎兵:機能停止

* 補給:遅延

敵将は歯を噛む。

「……地形を利用したか」


・レアル軍

丘の上。

ミディアは静かに戦場を見ていた。

「第一段階、成功」

若き参謀が驚く。

「これほど効果が出るとは……」

ミディアは答える。

「効果ではありません」

「準備です」


・一年前

レアルが命じた治水工事。

当時。

一部の貴族は笑った。

「なぜ戦争でもないのに、水路を作る?」

「金の無駄だ」

だが。

レアルは知っていた。

土地を豊かにするものは――

戦場でも力になる。


・第二段階

「弓兵、前へ」

号令。

700人の弓兵が一斉に構える。

「放て」

矢の雨。

泥に足を取られた敵兵は避けられない。

「盾を!」

だが。

盾を構える。

動けない。


・敵の反撃

しかし。

敵将も無能ではなかった。

「中央を捨てろ!」

「左右から突破する!」

左右の兵が動き始める。

ミディアは微笑んだ。

「予想通り」


・第三段階

「騎兵隊、出撃」

「今ですか!?」

老将が驚く。

「敵騎兵は止まっています」

「ならば」

「こちらだけが動ける」

300騎。

少数。

しかし。

敵の側面へ突撃する。


・予想外の攻撃

敵軍は混乱した。

「騎兵が来る!?」

「なぜ、この状況で動ける!?」

理由は簡単だった。

レアル領の道路。

整備された軍用路。

味方だけが知る道。


・戦況変化

・戦況

敵軍

* 兵力:8,000 → 6,500

* 指揮:混乱、逃亡兵増加

* 補給:遅延

味方

* 兵力:2,800 → 2,700

* 士気:上昇


・敵将の判断

「撤退する」

参謀が驚く。

「まだ兵力はこちらが上です!」

敵将は首を振る。

「違う」

「これは戦力差の問題ではない」

「もう、戦場の主導権を失っている」


・ミディアの判断

「追撃しますか?」

若き参謀が聞く。

ミディアは即答する。

「しません」

「……なぜ?」

「勝ったからです」


敵を壊滅させる必要はない。

目的は。

侵攻を止めること。


・レアルの評価

戦後。

報告書を読むレアル。


・戦果

* 敵軍撤退

* 敵食料確保

* 武装品鹵獲

* 自軍損害:小

* 国境防衛成功


・軍事変化

* 統治度:98 → 99

* 軍事信頼度:大幅上昇

* ミディア評価:最高


【レベルアップ】

Lv.7 → Lv.8

武力:83 → 84

知力:71 → 72


エルナが言う。

「勝ちましたね」

レアルは首を振る。

「ああ」

「だが勝ったのは軍じゃない」

「この領地そのものだ」


・戦後

数日後。

市場。

農村。

街道。

民衆は気づき始めていた。

治水工事。

道路整備。

倉庫制度。

教育。

全てが。

「生活のため」だったものが。

「戦争を生き抜く力」になっていた。


敵軍は撤退した。

だが――

終わりではなかった。

敵国の王城。

「敗北しただと?」

報告を聞いた男は怒りを抑える。

「兵力三倍で……」

「小領地一つ落とせない?」

沈黙。

そして。

「ならば」

「次は軍ではなく――」

「内部から崩せ」


三倍の敵を退けたレアル。

しかし勝利は、新たな問題を生む。

――周囲が、この領主を“危険な存在”として認識し始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ