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クジャクアスター 1
僕達は、幼馴染だった。
みなみの家族は幼稚園の時に、隣に引っ越してきて、それから高校生の今まで交流している。
最初に会った時、引っ越しの挨拶をしている母親の後ろで恥ずかしそうに隠れていたのをよく憶えている。
「みーちゃん、ご挨拶は?」
「………」
「ごめんなさい、この娘恥ずかしがりやで。」
「いいんですよ、うちの息子と同い年なんですね。よろしくね、みなみちゃん。」
こくりと頷いて、母親の裾を掴む力が強くなる。
「よろしく!!」
僕は挨拶すると共に、手を差し伸ばした。
みなみは少し驚いた顔をした後、恥ずかしそうに母親の顔を見た後、恐る恐る手を握り返してくれた。
「……わたしの方こそ、よろしくね……」
苦笑いのような、笑い慣れていないのか分からない精一杯の顔で応じてくれた彼女にその時から、惹かれていたのだろう。
僕は……、恋をした。




