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ツルニチニチソウ
秋風が頬を掠める。
もう10月も終わろうとしている中、沢渡圭太はある事を考えていた。
「どうしたの?圭太」
隣で不思議そうに尋ねてくるこの娘のことだ。
白瀬みなみ―、僕達は放課後、久し振りに一緒に帰っていた。
「何でもないよ」
「うっそだー‼️絶対、考えてたでしょー。」
相変わらず、煩いくらい元気がいいやつだな…
「待ってて、今、当てるから。今日の晩御飯の献立かなー? いや、流石に違うよね。」
目が吸い込まれそうなほどの長い黒髪を振り回しながら、大袈裟に考える仕草をしていた。
「本当に、何でもないよ。」
「いや、絶対深い理由がある。分かった、告白された二年の後輩マネージャーのこと?」
「知ってたのか、別にそのことでもないよ、しつこいぞ。」
少しぶっきらぼうに返事をすると、みなみはそれ以上、何も尋ねてこなかった。
「それより、いいのか? 自慢の彼氏様と一緒じゃなくて、」
「今日は予定が合わなかったんだもん。」
みなみは、手元にある携帯の画面を観ながらさきほどの僕に合わせるかのようにぶっきらぼうに答えた。
「なんか…感じ悪いよ」
「そうでもないよ…。」
僕達は幼馴染だった。
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