↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
谷の祟りと高木の神々  作者: わけあり団子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/32

帰り道

 鷹窟大権現から村に戻る。そんなに遠い距離ではないはずだが、ずっと坂道を下っているせいか来たときよりも帰り道のほうが足にダメージが入っている気がする。ざっざっという土をつま先で削るような音を立てながら、村まで戻って来ると日は少し傾き始めていた。


「結局、土が原因じゃなかったね。ってことは問題があるのは木の護り?」

「そう、だと思います」

 自転車にまたがり、来た道を下り始めるとスピードはどんどんと速くなっていく。登りは結構時間が掛かったはずなのに、国道にでるまでわずか数分しかかからなかった。


「先に下伊良原の高木神社に行けばよかったかなぁ」

 信号もない国道の脇で、ブレーキをかけながら呟く。


「気持ち的には、先に行きたかったのは私も同じですが、明日は午後から雨が振るそうですから。仕方ありません」

 そう言えばそうだった。昨日どちらから行くか相談した際、今日は一日晴れているものの、明日から天気が下り坂になるのだった。『雨の中、山に入るのはやめたほうがいいだろう』とと決めたのは、私達自身だった。


「土に問題があるわけじゃないって分かっただけでも収穫といえるんじゃないかな」

 私とムツキの後ろを走るアサノ君から声がした。風に負けないように少しだけ大きな声で。


「そうですね。仮に木に問題があったとして、土にも問題がある可能性がありましたから」

「それもそうか。結局、手間は同じなわけだ」

「ですです」


「この後ってどうなるんだろうね」

「家に帰ってからですか?」


「あー、ううん。今日のことじゃなくて、この事件のことかな」

「……多分だけど、銀杏姫に話しを聞いて、問題が有るのか、無いのか確定するよね。問題があれば今ある御神木に、楢彦と銀杏姫から枝をもらって接木をするんじゃないかな。それで護りが復活して、異変は止まる」


「そういえば、そんなこと言ってたね。でもさー、お社の向きの問題かもしれないんでしょ? 接木はともかく、お社の向きはどうしようも無いんじゃない?」

「まぁ……、それは確かに」


「明日、銀杏姫に会えばいろいろとわかるんじゃないですか? 何が問題なのか、これからどうすればいいのか」

「うん」

「だね」


「それで、明日は何時にします?」


「僕は今日と一緒で、朝10時でいいけど、2人はどう?」

「オッケー」

「わかりました」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。