第五話 なんか不穏要素モリモリじゃん
プロローグ 第五話を開いていただきありがとうございます。本話はプロローグ最終話となります。
では、本文をお楽しみください。
帰れと伝えたはずだが…
相変わらず外はうるさかった。
いつまでそこで言い争いを続けるつもりなのか。
呆れを通り越して、何も感じなくなってきたころだった。
「解放しろ」
突然、会話の内容が鮮明になるような感覚を覚える。先ほどから聞かされていた会話の中で最も威圧的な声。
その主が誰なのか。
いやそんなことはどうだっていい。
あれほどうるさかった村長の喚き声もいつの間にか消え失せる。
そこに今あるのはあの声の余韻一つだった。
流石の村長も焦ったのだろう。
何かを言おうとしているようだったが、口を開閉させるだけさせて、結局その音は聞こえてこない。
たとえ聞こえたところでもはやこの空間では存在すら許されず、力なく消えていくだけだろうが。
俺は、というと驚いた。
声にではなく、王子の態度に、だ。
あの王子、何をそんなにこだわっているんだ?
優しさ(かどうかは知らんが)で声をかけた結果の
返答が「帰れ」だったのだから呆れて帰るだろうに。一体、何が目的なんだか。
相変わらずの眠さにあくびをこぼし、眠り眼をこすって立ち上がる。
もう一度窓まで近づこうとしてその時だった。
全身に激痛が走り、思わず声を漏らした。
「っう…ぁ」
それほど大きな声を漏らしたつもりもなかったが、王子たちには聞こえたらしい。
先程の空気は一瞬で瓦解し、どういうわけだか慌てた様子で二人の男は俺の視界に現れた。
気づいた時にはいつの間にか二階の窓から入り込んで来ていて、倒れそうになった俺を支えていた。
「おい、大丈夫か!?」
「大丈夫ですか?聞こえますか?」
なんとなく聞こえる呼びかける声に反応することはできず、意識が遠のく。
最後に頭の片隅に響いたのはどこかで聞いたことがあるような声――
「残念だが、今回は手を引くことにするよ、また会おう。」
しかし、その言葉が俺の記憶に残ることはなかった。
( ジジッ――魔法の解除との記憶隠蔽を実行します。――ビィー )
こんにちは、一ノ瀬 リマです。
祝プロローグ完結w
まだまだ「プロローグじゃねーか」って話ではありますが、とりあえず祝ってモチベを上げようという作戦!
次回からは第一章に突入します。ちゃんと筋の通った物語が書けるよう頑張ります。引き続き温かい目で見守っていただければ幸いです。
では、また次回お会いできるのを楽しみにしております。




