対策
「何! 魔人が魔物を連れて攻めてくるだと!? それは本当か!」
「はい、確かにそのようなことを話してました」
魔人の件を王様に話すと王様は驚いた顔をする。そして、黙り込んで何かを考えている。
「ふむ、……そうか……だが異世界人を失うわけには……じゃが……」
王様は、悩んでいるようだった。
「王様! 僕たちが魔人たちを倒します!」
白がそのようなことを言い出す。
「いかん! もしお主らを失えば世界は、終わるかもしれんのだぞ!」
そう、この異世界は、結構ピンチなのだ。進行はそこまで多く無いが、兵力じゃ勝ててない。
「もし、この戦いで逃げると暴走した魔物が街を襲う可能性もあります。それに魔人たちに舐められ、またすぐ同じ魔人が来る可能性もあります。それなら戦いにかって僕たちの力を見せつけてやりましょう!」
白はそう主張する。
本当にいいのだろうかと日向は思う。
死人が出る可能性もあるのだ。
もし、死人が出ると、クラスの皆んなは正気を保てなくなって崩壊するだろう。
「じゃが、全員で行くと、もし死人が出た時にお主らはどうなる? パニックになって戦えなくなるものも出るはずじゃ。」
そう返されると分かっていたように、白は話し出す。
「それなら、僕たちのグループでいきます! ぼくたちのグループは特に強い、いざとなっては逃げることも可能かもしれませんし、五人なら連携をとって戦えるはずです」
「いい案じゃと思うが、お主らの仲間がそれを許可するのか?」
白は黙ってしまう。
日向もそれを聞き、悩む。正直怖い。死ぬかもしれないのだ。
すると咲が、喋り出す。
「あたしは賛成、どうせいつかは攻められるんだし、もし勝てれば魔人たちはしばらく来ないってことでしょ?」
「わっ……私もそれがいいと思います」
咲と美咲は、この作戦に賛成する
「そうだな、ここで俺たちがやるしかないと思う。日向もそれでいいな?」
有も賛成する。
こんな展開で断れる訳がない。
「あたりまえだ」
日向は元気よく返事をする
「みんな、ありがとう」
白が頭を下げる。
本当は白だって行きたくないはずだ、みんなを思っての行動だだたんだろう。
「分かった、お主らを信じよう」
そして、日向達は魔人討伐に行くことが決まった。
♢♢
うわー、緊張してきた。
日向たちは、この一週間ひたすらレベル上げをしてきて、レベル今や35だ。
日向は一度自分のステータスに目をやる。
――――
春田日向(女)
レベル35
HP300
MP1800
スキル
火の才能Lv7
風の才能Lv10
回復の才能Lv6
高速移動Lv12
身体強化Lv15
限界突破
パッシブスキル
HP回復Lv8
MP回復Lv10
キュート
――――
こんなもんか、強くなったな、俺
「よし、行くぞ日向」
「ああ……分かった」
日向はガチガチに緊張して返事をする。
「何緊張してんのよ!」
咲が、抱きついてくる。
咲ははこう言う時でも変わらない、いつも日向に恥をかかせることをしてくる。
だが、咲のおかげで少し緊張が取れた気がした。
そして、日向達は森に入っていく。
「いつ攻撃されるかわからない、油断するなよ」
「大丈夫……何があっても結界で守るから」
美咲は、自慢げに言う。
美咲の結界魔法は結構レベルが高い。
だから大抵の攻撃は耐えれるはずだ。
「だからって油断していい理由にはならないだろ」
「う……わ……分かってる」
正論を返され、美咲は、恥ずかしそうに頷く。
「作戦は覚えてるな?」
白が確認する。
日向達の作戦はこうだ、まず広範囲に殲滅力のある魔法が打てる咲と白で、雑魚を処理する、そして単体に強い俺と有で、片方の魔人を倒す。
そして、残りの三人で、魔物を率いている魔人を倒す。
分かりやすい作戦だ。
と、その時美咲の魔力探知に何かが引っ掛かる。
「な……何か来てる」
ドン!
結界に何かがぶつかり爆発する。そして、パリンと結界が崩れ去る。
「きゃあ」
「美咲!」
飛ばされた美咲を咲がキャッチする。
咲たちの周りに集まり、戦闘体制をとる。
「魔人だな! 出てこい」
そんな、有の言葉に応えるかのように、魔人が二人出てくる。
「おお、今の攻撃で死なないのか、なかなかやるじゃねえか!」
テンションの高いオレンジ髪で黒目の、魔人が、笑う。
「今ぐらいの攻撃で死んでもらっては困る」
落ち着いた青髪赤目の背の高い魔人が、当たり前だと言わんばかりに、テンションの高い魔人に言う。
「俺たちは魔王軍のライとブルーだ、魔王様の命令により、お前たち異世界人を、殺しに来た」




