有の悩み
かなり短いです
「はぁ」
有は大きくため息をつく。最近悩みができたのだ。
「日向、やばいなあいつ……わざとやってるだろ!」
有が今、困っている事は日向の性別が女になってしまった事だった。
最初可愛らしいピンク髪の少女が日向だと言ったとき、有は当たり前だがびっくりした。
昔からの親友が突然女になったんだ仕方のない事だろう。
そして、有もまた金髪の超絶イケメンへと姿を変えていた。
そのあと色々あり、有と日向は同じ部屋に泊まる事になる。
「いやー良かったよお前と同じ部屋になれて」
部屋に入っての日向の最初の言葉がそれだった。
部屋は日向と同じ部屋になったのだが、日向は女子と一緒に風呂に入る事になった。あの時の女子達は確かに怖かった。
こいつも色々大変になるだろう。
「頑張れよ!」
有は日向に喝をいれると、
「ありがと」
日向から元気のない返事が返ってきた。
そして有の悩みなのだが、
日向……あんた無防備すぎるよ!
日向は風呂上がりいつもシャツ一枚だ。部屋じゃズボンも履かない。
自分が今女の身体だって事忘れてるのだろうかと有はいつも思う。
日向はいいかもしれないが有にとっては良くはない。
最初の方はそれでも我慢していた。
だがある日、日向は上半身裸で帰ってきたのだ。
「おまえ何してんだよ! 服は!?」
「服って上がないだけだろ、男同士なんだし気にすんなって」
何を言っているんだこいつは!!!!
多分女子たちに可愛いと言われまくってプライドが傷ついたのだろう。
だが、これはやばすぎる。
「とりあえず服着ようか」
「なんだよ怖いぞお前」
有は日向に服を投げる。
「恥ずかしくないの? 上裸で」
「なんで恥ずかしがる必要があるんだ? 男だったら普通だって」
こいつはバカなのか、と有は頭の中で叫ぶ。
一般常識的にやばいことやってると言うのを分かって欲しい。普通に見たら少女が上裸で歩いているのだ。
たとえクラスメイトだとしても変な目で見られるだろう。
「あのな? 男ならまだいいんだよ、そんな言い訳ではないけど、けどあなた今、女の身体だから一般的に見て、恥ずかしいしやばい人だよ? それをわかってやってる? 自分はいいと思ってても他人から見ると相当やばいぞ?」
「あっ」
日向はやっと気づいたと思えば涙目になり恥ずかしそうに、にしている。
「どうしよう、見られてないよね?」
「知らん」
日向が悪いから有は何もしない、と言うか何もできない。
「お願い! 社会的に死んじゃうよ!」
日向は泣きながら有に頼ってくる。
最初は無視を決め込んでいた有だが、あまりにうるさいので、仕方なく話す。
「て言っても俺はなんもできないぞ? 見られてないことを願うんだな」
「そんな」
日向はその次の日ビクビク震えていた。
そして夜、有は何事もなくて安心している日向に喋りかける。
「お前さ、シャツ一枚は少ないし薄くない?」
「これくらいはいいだろ、別に」
目のやり場に困るのだ、時々見えそうになるし、やってること昨日の下位互換だろ、とか思いながら日向に質問する。
「もし俺の方が女になってて一緒の部屋でシャツ一枚でズボン履いてなかったらどうする?」
「すいませんでした」
日向は、やっとわかってくれたようだ。




