スゴロク終了
スゴロクのマスを二十マスと書いていたんですが、三十マスになっているのに気づいて三十マスに直しました。
「俺ってこんなにちっちゃかったんだ」
いつもと違う自分の声に違和感を覚えながら、有の身体になった日向は自分の体に入った有の方を向いて、そう言う。
日向は140ちょっとくらいの身長で、有は女になっていると言え、160センチほどあるため、自分の体は結構小さく見える。
まあそうか、俺、有見上げてたもんな。
有は元が180センチ以上あるので日向とは40センチほど身長差がある。なので、特に有と話す時は、見上げないといけない。
「そうだな、地面がだいぶ近いもん」
なんか自分の声で言われると違和感だな、まあ有もそう思ってるか。
て言うか悪口だぞ、その言葉、俺身長低いの気にしてるんだよ。体変わるにしてもせめて150後半は欲しかったんだけど。
お前は良いよな、イケメンになって高身長。俺は可愛くなって低身長だぞ。真逆じゃねえかよ!
やあ、日向君。
「うわ! びっくりした」
唐突に頭に声が響き日向は声を出して驚く。
「ああ、そっか、マハサはそっちにいるのか」
有も日向の反応で何が起こったか気づく。
そっか、有の中にはマハサがいるんだったな、なら当然か。
最初はびっくりして気にしてなかったが、有の言葉を聞き思い返すと、マハサの声だと言うことに気づく。
いやー、君はびっくりするほど運が悪いね! 僕も何回かやったことあるけど、こんなの数回しか見たことないよ。
どうやら日向は相当運が悪いらしい。
逆に咲ちゃんはやばいね! あんなに運がいいのは一回も見たことないよ!
そして咲の運は何度も経験したマハサでもやばいらしい。
因みに操作は、
されてないと思うよ。途中で追加とかはあるけど、サイコロの操作は今までマハナタがやった事はない。
なら良かった。
じゃあ本当に咲はやばいのか、次六出せば終わりだし。まだ三回しか振ってないのに。羨ましい。
日向がマハサと話していると、白が喋り出す。
「じゃあ次は咲の番だな」
「ここまできたならもうゴールしてくれ」
日向としては咲が早めにゴールしてくれた方が受けるイベントが減るため嬉しい、ムカつくけど。
「分かったわ! 日向君本当に可哀想だし。もうおふざけは無しで行くよ!」
「そうだ! 今の咲なら絶対に行ける!」
逆にこれくらいにならないと真面目にならないのか、と日向は言わないが頭の中で思う。
「じゃあ行くよ!」
そして、勢い付いた咲がサイコロを持って投げる。
「ははは、凄すぎて笑える」
応援したとは言え、が本当に出すとわ思わないじゃん。
咲が振ったサイコロの出目は六、なので咲はゴールをする。
本当に咲ちゃんすごいよ! 見たことないよ! 多分理論値出てる!
マハサも興奮して騒いでいる。
そして、咲のコマはゴールのマスに止まり、文字が浮き出てくる。
――――
パンパーン!! おめでとう!!!! 本当に運がいいよ! なんと最短四回でのゴール!!
後はまだプレイしている人達を気楽に見るだけ! もうイベントランダムだとしても受けなくなるよ!
ゴール1/4
――――
びっくりした、何かイベントが起こると思った。
急に文字が浮き出てきて身構えるが、イベントではないとわかり日向は安心する。
「じゃあ日向君達も頑張ってね!」
「ああ、この調子でどんどん行くぞ!」
咲がゴールしたことにより、精神的に勢い付いた日向は、笑顔で言う。
♢♢
そこからどんどんサイコロは進んでいき、白は四ターン目が一で五ターン目が三で十八マス。
美咲は六と四を出し残り四マス。
日向は四と三で二十七マスまで進む。
有は六をと二で、二十五マス。
結局、特殊マスは踏むことがなかったが、マハサが言うには昔キスなんかもあったらしく。日向はゾッとした。流石に親友であってもキスはしたくない。
因みにマハサはコートルとキスをしたらしい。
そして日向の状態はと言うと、幼稚園で着るような服に、ポニーテールである。
だがどちらも星一なので、許容範囲だ。
それでも日向は身長が小さいため、幼稚園で着る服を着たらちょっと成長が早めの幼稚園児にも見えなくはない。
咲があまりにも似合っていると言うので、試しに自分で見た時に思ったより様になっていてびっくりしたくらいだ。
「じゃあ次は僕か」
身長が小さくなり、幼稚園の服を着ている白がサイコロを持つ。
幼稚園の服になるイベントは、レベル三で、150センチ以上の場合、年齢が下がるようで白は今120センチほどだ。
そして、白は二を出し、二十マスに止まる。
そしてお題は、レベル一のワンピースを着よう! で白には少し恥ずかしいイベントだった。
「よし!」
そして、美咲も回して四を出しゴールする。
次に日向がサイコロを振り、一を出して残り二マス、イベントはレベル一の二マス進むでちょうどゴールした。
序盤とは比べ物にならないほどイベントのレベルが低く、少し戸惑っているくらいだ。
だが最後の人は罰ゲームを受けるので、有と白、特に白は結構ひりついている。
「大きい目、こい!」
有はサイコロを投げる。
出目は四が出てくる。なので有は残り一マスになる。
たとえ二十一マス目についたとて、三マスではゴールにはつかない。もしかしたらゴールまで進むようなマスがある可能性もなくはないが、白がここから有を追い越し、ゴールする可能性は殆どないだろう。
有のイベントはレベルも二の 一分間こしょこしょされる。と言うお題で、辛そうだがなんとか乗り切っていた。
そして白は四を出すがイベントはレベル三で初の戻るイベント、四マス戻るが出てきた。これで白は負けが確定する。
そして次のターンには有がゴールする。 その後になって白は急に運が良くなり、二ターンでスゴロクが終わる。
スゴロクが終わると中央に画面が出てきて、マハナタが映され、嬉しそうに喋り出す。
「いやー本当に面白いものを見せてもらったわ! 特殊マスを踏まなかったのは残念だけど。
これでスゴロクは終わり、最後に白君の受ける罰ゲーム決めるわね!」
「なんなんだろ」
白は嫌そうにしている。最下位なのだ、多分レベル五か四相当の物を受けるのだろうと白は思っているから。
そしてそれは正解である。
「じゃあ私の好きな猫獣人化を今日中して貰おうかしら」
うわ、これは白にとってはレベル四は絶対あるな。
これが一ターンなら白でもレベルニくらいだろう。だが今日中となれば話は別だ。猫獣人となると普段白がしないような行動も当たり前のようにする。
それだけでも白は恥ずかしか思うだろう。
だが、それだけでなく、心を開くと有の時までとはいかないが、甘えることが多いのだ。 そして白は日向達四人には当然心を開いている。
猫獣人化をしても咲なら楽しめるだろう、美咲なら気にしないだろう。日向はなれてるし、有もさっきこれ以上のものを経験した。だが白は違う。
真面目な猫獣人は、人前で習性を見せるのを恥ずかしがると聞く、白はそのタイプだ。
「よし、出来たわね! じゃあ引き続き楽しませてちょうだいね!」
そして画面が消える。
「はぁ、やっと終わった」
大体一時間くらいだろうか、迷宮に入ってまだ迷宮に来て二時間も経っていない。
これからまだまだ続くであろうこの迷宮に、日向は少し怖くなる。
「どうする? もう次行くか?」
有がそんな提案をする。
だが日向はそんな余裕はない。
「いや、ちょっと休ませて」
短時間で泣いて騒いだ日向はもう結構疲弊している。
それは有も例外ではなく。そうだよな、と言い、壁にもたれる。
「じゃあ、休みましょうか!」
一人だけ元気な咲を見て日向と有は羨ましく思った。




