三分間
一つ前の話が、ミスで白のマスを合計7になってました。なので8に変えました。
レベル五マジで洒落にならん。全部受ける? レベル四からかけ離れすぎだろ。
いや、まだ全員が服装系引いてくれたら良いだけ。……無理に決まってんだろうが!
と、日向は脳内セルフツッコミをかます。今までのイベントを見るに、それはないと分かっているから。
いや、もうレベル二なら精神操作でも良い、レベル三以上を取られたら本当に終わる。
何個も重なったてしまうとレベル四と大差ないことになりえない。
「まだ、まだ希望はあるから、お前ら絶対レベル2以下引けよ」
「そんなの俺たちには決めれないだろ」
一ターンたったので男に戻った有が日向にツッコむ。
それでも、それでもやってくれよ。
いや、もう俺詰んでんのかな。そんなことない……はず。
日向はこれから自分がどうなるのかが怖くて仕方がない。
「じゃあ回すぞ。3以外でお願い!」
有が今いるマスは七マス目なので三を出してしまうと日向と同じレベル五になってしまう。有としてはそれだけは何としても避けたい。
「五だな、取り敢えずは安心だ」
有が振ったサイコロは五、そして内容は。
――――
メイド服を着てみよう!
対象 有 日向(確定)
レベル1/5
――――
「よし! さっきもやったやつ! 運がいいぞ!」
メイド服は迷宮に入って最初に受けた事があるので有はもう動じない。
「ナイス有! これなら全然いいぞ!」
日向もこの世界ではもう何回も恥ずかしい目に合っているのだ。このメンツの前じゃもう動じない。
「よし、この調子でどんどんいくぞ!」
♢♢
有の番が終わり、咲、白、美咲も続々と振り終える
咲は相変わらず運が良く、六を出した後にイベントはレベル一の三マス進むを出した。そしてこれも日向は適応されるため、日向も十三まですすんだ。
白も六を出し、十四まで進み、レベル一の服装の変化で、当然日向も合わせてメイド服からスーツになった。
美咲は五を出し十六マスまで進みイベントは、レベル一のTシャツ短パンと言う服装変化の中では最高のマスを引き、美咲はホッとしている。日向としても実質いつもの部屋にいる時の格好と同じ状態なので安心する。
「この調子、この調子で行けばレベル五が実質レベル一や二と大差ないことにできる!」
レベル一は無理かもだけど、レベルニなら、とこの一ターンを見て希望が出てくる。
「多分今までが下ぶれていたんだな、本当はレベル一やニが多いんだろう」
ここ数回連続でレベル2以下を出しているので有はそう予想する。
この調子で早く終わろう。
本当に毎ターン人一倍ドキドキするんだよ。本当に落ち着ける時間がないんだよ。
有達も対象が複数の場合はイベントを受けるが、日向は確定なので避けられようがなく、有達よりも緊張している。
「いけ!」
日向はサイコロを投げる。出目は四で十七マス目に止まる。
そして内容は、
――――
何か悪いことでもしたのかな? 三分間お尻ペンペンで反省しなさい!
対象 日向
レベル3/5
――――
「なにそれ」
急にジャンルの違うイベントが出てきて日向が戸惑っていると、
ダダダダダダ
木のような素材の人形が部屋の上から降って来て、日向目掛けて走ってくる。
「何? ちょ、くるな!?」
あまりにも速く迫ってくるので、日向は反射的にスキルを使い、逃げる。
だが、
「なっ!?」
逃げた先にはなぜか人形が居て、日向をがっしりと捕まえる。
「ちょっと放せ! て、力強!」
日向が抵抗しようとしてもびくともしない。日向だってもう、国の騎士と同等以上に強いのに。
そして、日向は強制的に人形の膝の上に腹を乗せられ、床に膝をつくポーズにされる。
何でこいつこんなに強いんだよ。全然動かないんだけど。叩いても傷一つ付かないし!
人形は本気で叩いても、壁を叩いているかのように人形は動かないのだ。
すると、人形が手を挙げ、
「ちょっとまって!」
バシッ!
「いっ!!」
日向の尻を叩く。
いったい! 絶対ダメージ受けてるって。お母さんだってこんなに痛くなかったよ。
バシッ
「っ!!」
直ぐに二発目が日向のお尻にむけて振り下ろされる。
これを3分はふざけてるだろ、尻が無くなるぞ! てか俺、何も悪いかとしてねえよ!
日向は二発目を喰らった時点でもう涙を浮かべている。それほど痛いのだ、
「ちょ、っ! ゆ、有、助けっ!! 助けて!!」
もう自分じゃ何もできないと思い、一番力の強い有に助けを求めるが、
「いや、マハサが、これは強制だからマスに止まった時点でどんな人でも強制的に喰らうって言ってたから。無理だごめん」
「まじかよ、ってぇ!」
そう、なぜ日向が何も対抗できないかと言うと、マハナタのスキルが発動し、マスに止まった時点で強制的に発動するため、回避ができないのだ。
だが強すぎること、例えば精神操作している隙に殺すなど、シンプルに死ぬなどの死に繋がることや、大幅ダメージなどは強すぎるため出来ない。なので他の魔族にとっては大ハズレだが、趣味に生きるマハナタにとっては何でも叶えられる大当たりすぎる力だ。
今、今何分くらい経った? ……まだ三十秒かよ。
部屋の中央にあるタイマーを見てみるが、まだ2分30秒と出ている。
「ちょっ、反省っ! 反省したから! やめっ! もうやめて。お願いだからっ!」
俺は何を反省してんだよ。
懇願しても終わらないとわかっていながら日向は懇願する。
もう涙もポロポロと溢れ出ている。
だがあと2分以上耐えないといけない。
♢♢
「もうやめて、っ! さっきから反省したって言ってるのに、っ! ひっく」
日向は1分半ほど経つと心が折れでしまい。我慢をやめ、泣いてしまい、今はもうあと20秒だ。
もう何発叩いでんだよ。普通五発とかじゃないのかよ。俺今数十発は叩かれてるんだけど。こんなのただの暴力だろ。
あと何でこんなに痛いんだよ。まじでケツなくなる。
そしてあと十回ほど叩かれると、日向を床に置いて、人形は帰っていく。
「終わった? ひっく」
「う、うん、もう終わったぞ……回復魔法いる?」
有が近づいてきて、心配そうに日向に話しかける。
「じ、自分でするから大丈夫、ひっく」
そう言い自分に回復魔法をあてる。
「反省したって言ったのに。とっくに反省してたのに、何でやめてくれないんだよ」
日向は少しふてている。何も悪いことしてないのに、反省しろと書いてあり、反省したと言っても理不尽に叩いてくる。
これ実質、レベル四より辛いだろ。まじで痛かったぞ。
「おしり、撫でようか」
「要るか!」
日向は有の提案を即拒否し、心が落ち着くまで、転ぶことにする。




