レベル五
「じゃあ次日向だぞ」
咲のターンが終わると、意外と早く、ゲームは進んでいき、2分ほどで日向の番が回ってくる。
因みに白が出目三をだし止まったマスは、レベル一のスーツで、美咲は出目が六、レベルニの口調の変化で、詳しくはツンデレと言うやつだ。一回言ってからは恥ずかしさでもう喋らなくなった。
「じゃあいくぞ!」
出来れば咲が止まったマス、それがダメなら白か美咲が出したマス! それでもダメなら五以外でお願いします!
そう覚悟を決めてサイコロを振る。
「四か、どうなんだ?」
有以外の誰かが泊まっている場所だと良かったが、一旦は獣人化を回避することができたことにホッとする。
そして文字が浮き出る。
――――
甘えたくなる。
対象日向
甘え対象有
レベル3/5
――――
「おい、俺これさっきやっただろ」
先ほど日向が受けたトラップと同じだろうことが書いてあり、日向は額に汗が浮かぶ。
有に甘えるのは不味い、いや、けど時々やってるような……いや、そんな事ない。
考えたら時々有に甘えている時がある気がするが、日向は認めない。
そんな事を考えていると、少し前と同じで、途端にもう元に戻っている有が目から離れなくなり、日向はそのことしか考えられくなる。
「有、ごめん」
そう言い日向は有の方に一瞬で行き、抱きつく。
「今心が傷ついてるからさ、ちょっと待ってくれよ」
有だって、戻った時に自分の行動を、考えて恥ずかしかったのだが、日向が抱きついて来たのでその事を考えれなくなる。
「有、撫でて!」
日向は有に抱きついたまま、上を向か懇願する。
「はぁ、撫でたら背中に居ろよ」
やれやれとため息を吐き、と有は日向に言う。
「う、うん」
少し残念そうに、日向は頷く。
「ほう、さすが有くん、日向くんの扱い方をわかってるわね。あと日向くんは時々有くんに見せる行動とあんま変わんないわね」
咲は有の行動に感心する。
流石有は親友なだけあって日向を撫で、落ち着かせると、一旦待っててと言って自分のサイコロを振りに行く。
「さっさとやろう」
そしてサイコロを振る。
「二だな」
有の出目は二だ。内容は、
――――
シンプルに性転換! 普段とは違う体に戸惑っちゃおう!
対象、ランダムに三人
レベル2/5
――――
「ランダムもあるのか」
マスに止まった人だけではなく、ランダムもあるようだ。
マスに止まり少しすると、有、白、咲が光だし治ると性別が変わっていた。
「ふむ、まあけどこの場合さっきやったからまだ良いのかも」
有は落ち着いている。前のターン有は性転換もして獣人化もして、咲に甘えたくなるまでついていたのだ、これくらいマシに感じてしまう。
「僕はまだちょっと恥ずかしいな」
白は少し恥ずかしがっているが、一度経験しているので、まだ落ち着いている。
「じゃあ次は私ね、ふふふ、ここで私以外が私に甘えたくなるマスを踏めれば、ハーレムができるわ、ふふふふふ」
普段と違い、太い声の咲は悪い声で笑う。
「いや、流石にないだろ」
ここにそういう系がまだあるかは分からないし、それに加えて、これもあるか分からない自分以外の全てを引かないといけないとなると、当然あり得ないと有は思う。
そして、再び日向を背負うと、咲がサイコロを振ろうと茶碗に近づきサイコロを振る。
「お願い!」
咲の出目は六、そして、その内容はと言うと。
――――
水着を着よう! 男なら海パン女ならスク水かビキニかを迷宮ボスが決める。性転換していた場合は今の性別で判断する。
対象 咲
レベル1/5
――――
「こいつ運良くねぇか?」
二ターンで十五マス進み、どちらともレベル一という、豪運ぶりに嫉妬する。
自分は初手でレベル四を引いたというのに。
「はぁ」
だが咲は残念そうにしている。目的と違ったので落ち込んでいるのだ。
贅沢なやつだな。レベル一の時点で喜べよ。
自分よりは圧倒的に出目が良い咲に有は少しむかつく。
「じゃあ僕が次だね…………五か」
そして次は白が回し五を出す。そして内容が出てくる。
――――
男の場合口調が女の子らしくなる。女の場合口調が男らしくなる。性転換している場合は元の性別で決める。
対象白
レベル2/5
――――
なるほどな
有はこのスゴロクのことを少し理解する。
「今の所の結果から予想すると、レベル一が服装の変化、そして進むマス、レベル二が精神操作と見た目の変化、レベル三が羞恥度の高い精神操作、レベル四がレベルさんに加えて、プラスで何かあるって感じだな」
「今の所はそうだね……これ恥ずかしい」
白は女性らしい口調になり少し恥ずかしくなる。実際今くらいだと口調はあまり変わってなく、同じ言葉でも女性らしい言い方になっている感じだ。
「白もレベル一と二だろ、足しても俺の半分だからな?」
愚痴がを言いたくなる。それほど有にとってあの時間は恥だった。
「うん、ごめんね、流石に有の方がやばいの引いてるよ」
白だって有のようになってしまうかもと考えるとゾッとする。しかもほぼ確実に咲に撮られてしまうのだ。弱みを握られるのと変わらない。
「っ!」
そんな事を話していると、美咲がサイコロを振る。
出目は五が出ている。そして内容が出る。
――――
一ターンの間、人を撫でたくなる。
対象 美咲
対象が撫でたくなる人 白
レベル3/5
――――
撫でたくなるって何だよ、撫でられる人もやばくない?
有がそう思っていると美咲がギロッと白の方を向く
「白君! こっち来て」
「はい」
賢明な判断だな、と有は思う。咲がいるため、これは抵抗しても避けられようがない。
避けようとしたら逆に恥ずかしい思いをする可能性もあるしな。咲とかそう言うの好きそうだし。
「ふふふ」
「…………」
そして美咲は満足そうに白を撫で始める。白はと言うと、恥ずかしそうに黙っている。
「じゃあ日向、もう戻ってるだろ、離れたくなくても、速く降りて振ってくれ」
一向に日向は離れないが、親友は見抜いている、有から離れたく無くて、黙っていた事を。
日向は有が咲に甘えていた事を正気に戻った後も嫉妬はしていたのだ。
「ち、違う、離れたくないとじゃないから! まじで! そう、いつ気づくかなぁと思ってさ、ふざけてただけだからな!」
「はいはい、じゃあ早く振ってくれ」
有は日向の言い訳に適当に頷いて、早く振れと急かす。
「本当に違うからな! おい、絶対信じてないだろ…………もういいよ」
言い訳は無駄だと思い日向は諦めてサイコロを振ることにする。
「六か」
日向が振ったサイコロは六が出ている。
――――
やったね! 大当たり! このマスに止まった人は今からその他四人が受けるイベントも一緒に受けないといけなくなる。
服系とかで被った場合は、上書きされる。
対象 日向
レベル5/5
――――
「ああもう帰らせてくれ!」
この最悪な文字を見て日向は叫んだ。




