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一目惚れ

「あー性格が好み、みたいな?」


 日向は混乱して会ったばかりで性格など分かるわけないことを忘れている。


「違う普通に好き……付き合いたい!」


 なんと積極的な子だろうか。


「えっと……ごめん! こう見えて元男なんだよ……俺」


 日向は真実を伝える事にする。


 だが、


「関係ない! 好きだ」


 ルイは一瞬驚いた仕草を見せるが、そんなことは関係ないようだ。


「どうしよう」


今もこの子は目を輝かせながら日向を見ている、するともう一人奥からルイ君のお母さんらしき魔人の女性が出てきた。


「あらルイ、その子に一目惚れしたの?」


「うん、僕が守る」


 男前だなこの子


「けど、ルイまだ子供よ? その子を守れるの?」


「うー……」


 一瞬で言いくるめられたルイはその場でうずくまる。


「大人になって強くなったら、結婚する?」


「んー……さっきも言ったように俺、元男なんだよ、だから、男の子と結婚するのはちょっと」


 そう言うと困った顔をしていたルイが、何かを閃いたような顔をする。


「じゃあ僕、女の子になる!」


 何を言ってんだこの子……


「女の子になるのは流石に……て……うわ!?」


 目の前が光りだす、いや、ルイが光出している。


 しばらくして光がが消えたと思うと、ルイの髪が、伸びた。


「ルイ、本当にいいのかい?」


「大丈夫、結婚のためなら」


 目の前で起きたよくわからないことに、混乱していると、ルイくんの父から説明が入る。


「ルイは、一度だけ自分の本当の願いを叶えるスキルがあるんだ、願い事というスキルなんだけど」


 そう言われて日向は更に焦る。


「ちょっとルイくん!? よく知らない人のために人生が変わるようなことしないほうがいいよ?」


「これから知っていけば……いい!」


「どうしよう有」


 有に助け舟を乞うが、


「俺、関係ないから」


 有はそう言って目を逸らす。


 混乱している日向を見て、ルイの父が家に誘ってくれる。


「よければ中で、話さない?」



♢♢



 家の中に入ると、自己紹介をすることになった。


「僕は、ルナハ、こっちがシャーヤです」


 ルイのお父さん、ルナハから自己紹介を始める。


「俺は有です」


「えっと、俺は日向って言います」


 そして、日向が名前を言ったところで、


「日向!」


 ルイくんが反応する。

 日向の名前を知って喜んでいるのだ。


「僕は、白」


「……美咲」


「あたしは咲」


「まずはルイが迷惑をかけたね、すまなかった」 


 ルナハは、頭を下げる。


「まずは、聞きたいことを聞いてもいいかな?」


「大丈夫です」


「日向くんは元は男の子なのかい?」


「はい、この世界に来てからこうで」


「この世界に……ということは君たちは異世界人って事でいいのかな?」


 ルナハはその後も質問を色々してきた。

 

「よし! こんなもんかな」


 ルナハの質問が終わり、ひなたも質問をする事にする。


「俺はどうすれば?」


 日向はまだ混乱していた、色々起きすぎて、意味がわからない。


「それは日向くんが決めるといい」



♢♢



 日向達は、あの後集合時間が近づいていたので、すぐに帰った。


「うーん」


 どうしよう


 風呂場で今後について考える。


 日向は今後ルイくんに、アプローチされるはずだ。けど日向は付き合いたいとは思っていない、けど責任もある。


 マジでどうすりゃいんだよ!!


「何悩んでるの?」


 日向が悩んでいると、咲が日向に話しかける。


「うえ!?」


 びっくりして変な声が出る。


「ちょっと咲……て何してんの!?」


 咲は急に抱きついてくる。


 「ルイくんのことで悩んでるんでしょ?」


 「え? えと……そうだけど……てか離してくんない?」


 そう言う日向を咲は無視して、続ける。


「悩む必要ないんじゃない? ほら、ルイくんが、可愛くなったって考えたら?」


 咲は可愛いが一番なのだろうか。


「そんなこと言ったって責任ってもんが……」


 自分のせいで、ルイのこれからが変わってしまう。そう思うと申し訳がない。


「もう起こったことなんだから考えなくていいんじゃない? ルイくんだって覚悟の上だろうし……ほら、もうでよでよ!」


「そうかな?」


「そうだって!」

 

 咲の言葉で、少し楽になった気がした。申し訳ないとは思うが、ルイだって戻れないとわかってやってるわけだ。後悔もしてないようだし、悩むところではないのかもしれない。


「ありがとう」


「どういたしまして!」


 そうして日向たちは風呂場を後にする



♢♢



「おい! こっちくんじゃねえ!」


「なんでよ!」


 今日は日向と有の部屋に、咲たちが遊びにきていた。


「そんな暴れ回らないでくれよ」


 そう有が言う。先ほどから日向と美咲と咲は部屋で走り回っている。


「つ……捕まえた」


 日向は先回りしていた美咲に捕まってしまった。


「さあ、覚悟してよね」


「や……やめろ……やめてください!」


 日向を追い詰めた咲がやること、それは、こちょこちょだ。


「あははは……や……やめて……しぬ! 死んじゃう! あはははは」


 何故こんな事になっているかと言うと、日向たちは王様ゲームをしているのだ。


 だが何故か日向が喰らうことが多く、日向からしたら面白くない。


「もうやだ!! 俺今ので3連続くらってんだけど?」


「運が悪いよね」


 そしてゲームは次のターンになる


「じゃあいくよ……………」


 みんなが一斉に引くと、当たったのは、咲だった。


「んーじゃあ一番が二番に撫でられるで!」


「…………」


 そして日向の番号は一、また日向は受ける側である。


「てかそれもう3回目だろ!」


 その後も日向はやられっぱなしで、軽くトラウマになった。


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