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国に帰る

「もう少しだな」


 日向達はいつも国にいた時通っていた道に戻った。


「はぁ、帰りたくない」


「そうだね」


 有と白は憂鬱そうにしている。


 国に帰るともちろん友達にも見られるわけで恥ずかしいのだ。


「わしも行きたくない」


 コートルも今まで無視してきた王様に会いたくないようだ。


 そして少し歩くと、国が見えてくる。


「おーー、見えてきたぞ!」


 日向が久しぶりに国を見て嬉しそうに言う。


 門を通り、国に入る、そして城に入り、謁見の間に入る。


「つ、ついにきてしまったんじゃ」


 そして、王様が見える。


「久しいな、日向、有、白、咲、美咲。特訓はどうであった?」


 王様が日向達に質問する。


「だいぶ強くなったと思います」


 そう日向が言うと王様が笑顔なり、


「それは良かった。無理を言って頼んだ甲斐があった」


 王様が褒めてくれる。


「そしてコートルさん、久しぶりであるな」


 王様が、少し緊張して言う。


 王様がコートルと最後に話したのは15歳の頃で、そこからコートルに話しかけても話してくれなくなった。


「え、えっとー……すまんかった」


 モジモジしながらコートルは王様に今までのことを謝る。


「急になんじゃ?」


 王様はコートルに急に謝られて困惑している。


「…………無視してすまんかった! わしも色々追い込まれとったんじゃ!」


 叫ぶように王様に言う。


「そう言うことか、それは大丈夫である、気にしておらん」


 王様も理由は知っていたので、コートルを責めようとは思わない。


「そ、そうか…………あと、日向達を寄越してくれてありがとうな」


 これはコートルが本当に感謝していること。日向達を王様が特訓してくれと提案してくれたから、ようやく見つけることができた。

 もしかしたら王様が寄越さなくても直ぐ見つかったかもしれない。それでも見つかったのは王様のおかげだ。


「それほど、日向達は強くなったのか」


 王様がありがとうと聞き嬉しそうに、コートルに聞く。


「まあ、それもあるが……」


「ん? 違うのか?」


 ありがとうと言われた大きい理由が、強くなったからでわないことに、王様は疑問に思う。


「日向、有、白、美咲……この四人が、わしが探しとった人じゃった」


「なんと!」


 王様は、驚きと嬉しさが混ざった声で言う。


 父、ホノクから散々聞かされた。コートルが悩んでいたこと。

 出来れば手伝ってやれとも言われた。それがようやく見つかったらしい。


「ああ、それに咲も面白いスキルを持っておる。全員が面白いやつじゃ」


 コートルが笑って言う。


「ほっほっほっ、あなたが笑っているのを見るのはいつぶりだろうか」


 ホノクが死んでから笑わなくなったコートルの久しぶりの笑顔に王様は嬉しくなる。


「それと、先ほどから気になっていたんだがその者達は誰なのだ?」


 先ほどから、ゆうや白がいなく、謎の少女がいることに王様は疑問に思いコートルに聞く。


「ああ、それも話すつもりで来た。……コイツらは、赤髪の方が有、緑髪の方が白じゃ。そしてコイツらは少し小さいが、有がマハサの姿に、白がカラの姿になっている。後マハサやカラ本人も有と白の中に居るんじゃ」


 コートルが説明し終えると、


「はぁ? な、は……本当に?」


 まあそうなるよな。


 王様は三つの衝撃がはしり、混乱している。


「本当じゃ、こんな嘘はつかん」


 コートルがそう言うと、


「ふう……英雄の復活か……まあその話は後で聞こう。それでは本題だが」


 その話を終わり王様は違う話を始める。


「コートルさん、あの山やドラゴンはどう言う事なのだ?」


 王様はバユクと同様、にっこりしながらコートルに聞く。


「違う、あれはちゃんとした理由があるんじゃ!」


 コートルがそんな言い訳をする。


「日向たちはもう帰ってよい、わしはコートルさんにちゃんとした理由を聞かんといけん」


 先ほどとは雰囲気が変わった王様が日向達に言う。


「は、はい!」


 日向が少しビビって言い、部屋から出ようとすると、


「お前ら、ちょっと待て、おい!」


 コートルが止めようとするが日向達は無視して部屋を出た。



♢♢



「有と白がこんなに可愛くなるなんてな」


「かっこいいし、可愛いねー」


 クラスメイトが有や白に向けて言う。


「ちょっ、やめろ! 触るな!」


 有が男子や女子達に触られて、抵抗している。


 有はイケメンのスキルがあるのでカッコよくもある。なので、かっこいいとも言われる。


「もう辞めて」


 白は撫でられたり、抱っこされたりして、恥ずかしがっている。

 白の身長がかなり低くなっていて可愛いので、まだられているのだ。


 有や白の説明をし終えると、当然、注目は有と白に向く。


「俺に注目が向いてない!」


 日向は喜ぶ。


 有と白が自分と同じ目に合っていて、自分に標的が向いていない。


 流石に風呂に連れられるとかなら俺も助かるけど、これくらいならいいだろ。


 お風呂は本気でやだだから。


 そう日向が思っていると、


「日向、助けてくれないのか!」


 う、辞めろ!そんな目で見るな!


 有は必死な目で助けを求めてくる。


 だ、ダメだ! これで俺が入ったらに俺も標的になるかもしれないし。


 キュートの力で、助けに介入すれば、日向が被害に遭う可能性が非常に高い。


「ご、ごめん」


 日向は有から目を逸らす。


「日向! おい!」


 有が日向を呼ぶが、日向は無視をする。


 ごめん、けどキュートの力は本当に話してくれなくなる可能性もあるんだ!


 だが、有もイケメンのスキルがあるのだ。なのでなかなか離してくれないだろうが。


 すると、


「あ、日向くんも、久しぶり」


 うん、まあこうなるよな。


 日向は後ろから抱きつかれ、力を抜いた。

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