訪問者
「あ……ああ……」
白が、風呂から出てきて、呻き声を上げる。
白はカラの身体になっているため、咲の餌食になったのだ。日向も有も助けようとしたが、飛び火したら怖いので、ひよってしまって中々言えなかった。
なので、白は咲の抱きつきと、自分の体のことで顔を真っ赤にして風呂を出てきた。
「僕も、僕も……3日間、戻らないらしい。なんで、三分もしたんだよ!」
カラが、三分間の変身をしてしまい、三日間はこのままだと言う。
「分かる! 分かるぞ! 白!」
マハサも三分にしてしまっていたので、有にはすごく白の気持ちが分かった。
「俺の前で、それ言う?」
俺、ずっとこの姿なんだけど?
逆に日向は男に戻れるだけで羨ましかった。
まあ、少しでも俺の気持ちをわかっくれれば、それでいいんだ。
「本当にすごいと思うわ」
有が褒める。
「うん、本当に」
白も、褒めてくれる。
「ありがと」
日向は、自分で言っといて落ち込んだ。
♢♢
次の日、日向達が特訓に向かおうとすると、玄関のドアがノックされた。
「ん? なんじゃろうか」
コートルが、あまりノックなさらない、ドアがノックされ、少し疑問に思い、ドアを開ける。
「あ、コートルさんですよね? 少しお話が」
そこには、鎧を着た大きな男がいた。
日向達は、この男を知っている。日向達が国にいた時に、鍛えてくれていた騎士団長のバユクだ。
「あれ? バユクさんじゃないですか!」
有は特にお世話になっていた。
バユクも剣を使うので、剣に突出した有は、よく模擬戦をしていたのだ。
「ん? 誰だい君は」
当然今の有は、あの高身長イケメンではなく、小さい少女なので、バユクは気づかない。
「あ、そうだった。……有です」
有は思い出したとばかりに気まずそうに言う。
「はっはっは、何を言ってるんだい、有は男だぞ、そもそもそんな身長が低くない」
もちろんそんなこと信じるわけもなく、冗談として受け取られる。
「本当に有ですよ! スキルでこうなったんです!」
有が必死で主張するも、
「流石にそれは信じれないなー」
バユクは完全に子供に接するテンションである。
「で、コートルさん、有達はどこにいるんだい?」
そうコートルに聞く。
「何を言っておる、さっきから有と言ってるではないか。スキルで一時的に姿が変わっているんじゃ」
コートルはバヤクに軽く説明する。
「は? まじ?」
流石にコートルに言われると信じるらしい、バユクは驚く。
「だからそう言ってるでしょう!」
有がそう言うと、
「まじかよ……てかだいぶ可愛くなったな」
そう言い、バユクはゆうをジロジロと見る。
「な!?」
有も急に可愛いと言われて顔を赤くする。
「ああすまん、驚きすぎてつい」
バユクは申し訳なさそうにないやまる。
「あ、あと白も姿変わったのじゃ」
コートルは白の方を向いて言う。
「まじ?」
その事実にバユクはさらに驚く。
「なんと言うか、花があるなお前ら」
全員美少女という、メンバーにバユクはそう思い方に出す。
「「「やめてください!」」」
日向、白、有が口を揃えて言う。
「すまんすまん……と、本題を忘れていた。」
バユクは思い出し、本題に入る。
「コートルさん、国に来てくれませんか?」
バユクはそう言う。
「なんでじゃ?」
コートルは質問する。
今まで、自分から行くことは数度あったが、来てくれと言われたことなんて、ホノクが死んでからはなかった。
「最近山が割れたり、ドラゴンが来たりと、国中が混乱してたんですよ。心当たりあります?」
そして急に、笑顔で、バユクがコートルを詰める。
ああ、そう言うことか。
日向はバユクが来た理由を理解する。
あんなのが見られたら、誰だって理由を知らないと混乱する。
「え? ああ、そうかそうか、すまんかった。じゃあ!」
コートルは適当に謝り家の中に逃げるように帰ろうとする。
だが、
「だめですよ、コートルさん。自分でしたんですから」
そう、有がコートルの腕を掴み止める。
「なんで行かないといけないんじゃ!」
コートルは抵抗する。
「なんでそんなに行きたくないんですか?」
流石にここまで抵抗する理由が有には分からなかった。
「き……気まずいんじゃ! わし国に行っても、みんな無視しとったし。」
コートルはホノクが死んでからも国に行くことは何度かあった。その度に話しかけられるが、全て無視していた。
「それは自業自得です! 行きましょう」
それでもコートルは行こうとしない。
僕に変わってくれるかい?
有の頭にマハサの声が響く。
有もこれしかないと思った。マハサの言うことなら、コートルも聞くだろう。
「コルちゃん! これわ行かないといけないよ。ちゃんと事情を話してこよう!」
マハサがコートルを説得しようとすると、
「え、ああ、そうじゃな、行くか」
やっぱりマハサに言われると、聞くのか。
マハサに言われると少し悩んでコートルがしぶしぶ行く事にする。
「え? 有が人が変わったみたいに……え?」
バユクは、有がマハサに一瞬変わった事で混乱する。
「ああ、有はマハサと入れ替われるんじゃよ」
さらっとコートルが説明する。
「は!? ちょ! どう言うこと?」
当然バユクは今までにないほど驚く。
「……後で説明してもらいますよ」
一度落ち着かせ、今は聞くのをやめた。
「あ、あと白はカラと変われる」
「……」
♢♢
「有と白のことも説明せんといかんし、有は戻ったら姿をまた変えよう」
コートルが準備を整え、そう言う。
コートルは王様にも説明しようとしている。なのでマハサの姿でマハサに出てきてくれた方がいい。
「それは分かりましたけど、ちょっと無駄した気分になりますね」
変身は最低でも1日は使えなくなるスキル、それを使うとなると、無駄な気がした。
「ああ、それなら、マハサと久しぶりに模擬戦でもしようか」
え! したいしたい!
マハサが、すごく主張してくる。
「そうですね」
マハサの主張もあり、有がシンプルに見てみたいこともあり、模擬戦をする事になった。




