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コートルの物語③

 コートルは異世界人、日向、有、白、咲、美咲に特訓をつけることとなった。


 特訓の時、少しいじりすぎて日向が泣いてしまった。それは少し反省した。少し抑えようと思った。


 そして、咲は神から授かったスキルを持っていた。

 そのスキルは結構便利で、今のところ、どこでも写せるスキルのようだ。


 なのでそのスキルでレベル上げ中の日向達を見る事にした。


 見ていると、日向が可愛すぎてわしと咲は、興奮して叫んだ。

 昔の自分と重なり、少し恥ずかしかったが。


 そして有の特訓が始まりステータスを見た時に、コートルは叫びそうになる。


 ステータスにはマナハのスキルがあったのだ。


 三人が同じ時代に、継承されている。これは、神が意図的にやったのだと理解した。

 なので、他の三人のスキルの継承者ももうすぐ見つかる可能性に、期待が膨らんだ。

 そして有の特訓は、一度戦ってみて終わる。


 日向の特訓は、有と同じでシンプルにコートルと戦う。そう言う特訓にした。


 限界突破は可愛いらしいことをするほど強くなる、日向は相当可愛がられたのだろう。三ヶ月にしては、限界突破の能力が多かった。


 コートルは日向と戦う。


 驚く事に、初めて使ったとは思えないほどに、日向はスキルを扱えていた。


 楽しかった、やはり自分のスキルの後継者と特訓をするのは楽しかった。これからの成長を想像すると、自然とテンションが上がった。


 興奮してその日、久しぶりに大技を見せた。MP半分を消費したのなんて、マハサと冒険していた時以来だ。


 少しビビらせてしまったが、師匠としての、威厳を保てたと思う。


 その日コートルはは次の特訓の計画を立てた、より強い敵と戦わせよう。そのための計画を夜な夜な書いた。


 そして書き終えた時に、昨日眠っていなかったため眠気が一気に襲い、倒れるように寝ていた。


 そして三週間ほど経つと、わしは考えていた計画を実行に移す。


 氷のドラゴン、だが、ただのドラゴンではない、その一帯を収めていたドラゴンだ、そのドラゴンを、一度倒して、帰り、日向達と戦わせる。


 正直勝てるとは思っていない、だが戦うだけでも、スキルレベルはかなり上がる。なので日向達の戦力向上を狙っての行動だった。

 

 日向達も良い勝負をしていた。日向と有が全線で戦い、白と咲が、魔法で攻撃、美咲がサポート、シンプルだが、作戦ははまっていた。


 だがこのドラゴンが強いと言われる所以は他にある。

 このドラゴンは一定時間経つと、体力を大幅に回復し、強力な一撃を放てる攻撃がある。


 日向達は初見は撃たせてしまうが、二度目からは日向が遠距離形態になる事により、対策をした。


 そこからは良い戦いをしていた。ダメージも先ほどよりも強い攻撃を出し、結構ドラゴンにもダメージが入っていた。


 これは期待どうりの戦いじゃな。


 日向達は期待した通り、ドラゴンとも戦えていた。それが、コートルは当然嬉しかった。


 だがドラゴンも日向を対策をし、もう一度回復してしまう。


 だが日向達は諦めずに、新しい対策を出し、作戦を考え出す。


 コートルは見ていて楽しかった。昔こうして作戦を立て魔物と戦っていたことを思い出した。


 白は作戦ががきまったようで、動き出す。


 コートルはここで驚かされた、白の考えた作戦は、魔剣の奥義を白のスキルで真似る。

 コートルはそんなこと考えたことなかった。これなら、一体に対する火力は、数十倍になる。

 格上すら倒せる可能性ができるロマン砲。

 そして、その攻撃で、日向達はドラゴンを倒した。


 コートルは興奮し、格上を倒した日向達を今すぐ褒めてやりたいと思った。


 だが、突然ドラゴンから黒い光線が日向達を向けて発射される。


 「まずい!」


 わしが気づいた時にはもう、日向達に当たる寸前だった。

 コートルならこの状況で間に合うことができる。

 その場合、死にはしないがコートルがあの攻撃を喰らってしまう。


 それでもコートルは迷わず、反射的にワープで移動しようする。


 だが、コートルが行こうとする前に、光線が切り裂かれる。


「な!?」


 コートルは驚いた。日向達では光線を斬るなんてことはできるはずがないのだ。

 それこそ、英雄クラスでないと。


 コートルは目を疑った。光線がかられた所に、少し小さいが三百年前に死んだはずのマハサがはしゃいでいた。


 最初、偽物だと思った。


 だが、


「僕が有くんだ!」


 その言葉を聞いた時に全て理解した。


 マハサがわしに内緒で神に頼んだことがわかった。いつか分かると言われていることがやっと分かった。

 なぜこの世代に勇者パーティーのスキルが集まっているかも分かった。

 神がマハサの最後の願いを叶えてくれたのだろう。


 わしは、気づいたら地面を蹴り、マハサの方に駆け出していた。ワープを使うのも忘れて。


 そして日向達がいる前でマハサに抱きつき、泣いた。周りが気にならなかったわけじゃない。だけど、三百年ぶりに会えた喜びが勝ち、別に良いと思えた。


 家に帰ると、マハサが説明をしてくれた。


 コートルはマハサに抱きついていた。説明を要求されても最初はどう言うことかわからなかった。説明をし終えて、あとはずっとマハサの膝に乗っかって聞いていなかった。


 そして、有に戻った時、急に恥ずかしくなった。

 部屋にこもって叫ぶが、音を遮断する魔法を使うのを忘れていた事に、終わってから気づく。

 更に恥ずかしくなったが、知らないふりをした。


 そして、コートルは料理を作った。


 マハサはコートルの料理を美味しそうに食べてくれた。


 自分のした努力が、褒められると嬉しかった。


 マハナの言葉から不意にコートルはドラゴンを倒した事によるスキルやレベルのアップが気になり。日向達のステータスを確認していった。


 そして、白のステータスを見た時に、固まった。


 数秒すると、驚きの波が襲ってきた。


 もうすぐ、みんなの後継者が見つかるとは思っていた。だが、こんなに早く三人目が見つかるとはコートルは思っていなかった。

 白のステータスの魔法の奥義に、レベルが出現していたのだ。


 当然嬉しかった。なので次の日になると、すぐ参加させるために、魔人を捕まえて、白と戦わせた。


 白は、魔人に余裕で勝ち、スキルが進化した。


 そして、白はカラに変身した。


 やはり、分かっていても仲間に久しぶりに会うと、泣きそうになる。


 マハサも当然嬉しいようで、すぐにカラに抱き付く。


 そして、少し話してから、家に帰る事にした。


 コートルは帰り道、どんな料理をカラに振る舞うかを、考えるので頭がいっぱいだった。

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